【初心者向け】一口馬主を4年続けてわかったこと。

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回は、自身を振り返る意味も込めて、一口馬主4年やってわかったことという記事を書いていこうと思います。
ジェイは18産(現5歳世代)から一口馬主をはじめ、今年の22産の募集馬(現1歳世代)で出資5世代目になります。
まだまだベテランとは言えませんが、初心者とも言えなくなって来た感じですね。
今回は今年から一口馬主をはじめてみようかな、という方に向けた入門記事。4年かかって散財しながら分かったことを一挙にお伝えする大サービス記事です。
ぜひ最後までご覧ください!

遠い1勝

本当に、1勝するということはここまで難しいのかと愕然としました。

私は初勝利まで約30戦、1年以上かかりました。

ある程度難しいことは覚悟していましたが、ここまでとは思っていませんでしたね。

一口馬主を始めて2勝クラスや3勝クラスの馬に対しての見る目が変わりましたね。

パドックを見て、みんなすごいな〜ってなります(笑)

一口馬主の先輩ブロガークロキリさんは初勝利まで約90連敗されていましたし、先日記事を書いていただいたヤスホークスさんはつい先日まで58連敗されていました。

私以外にも、勝つことの難しさを痛感されている方はいらっしゃいます。

私の場合、特に初年度の4頭(ロード3頭、ノルマンディー1頭)は命名馬だったシーロンシャン以外中央で掲示板に入ることすら叶いませんでした。

タイムオーバーとスリーアウトの嵐です。

手に汗握る瞬間すらなく、後方で追走すらままならないようなレースを見るのはなかなか苦しく悔しい時間でした。

唯一シーロンシャンは中央2着、再ファンド対象馬となり大井で3勝し中央1勝クラスに復活しました。

結局中央で勝利を挙げることは叶わずに怪我で引退となってしまいましたが…。

その後オープンまで連勝で駆け上がったロードヴァレンチ(4歳セン・ロード)が初勝利をプレゼントしてくれ、ありがたいことに流れが変わった感じはありますが、ヤスホークスさんのようにスランプに再び陥ることもあるかもしれませんから油断は全くできません。

一口馬主の出来事ではありませんが、豪州の元共有馬ホーリーシールの20はデビュー前に放牧地の不慮の事故で息を引き取りました。

「馬がデビューし、勝ち上がることは当たり前ではない」これは一口馬主をこれから始めようと思っている人に特に伝えたい言葉です。




ノーザンの力は偉大

私の出資馬の成績は特に3世代目から改善してきています。

ありがたいことにスリーアウトやタイムオーバーを心配することはかなり減りました。(たまにありますが)

もちろん、私の馬を見る目が多少なりとも成長して来たと思いたい気持ちもありますが…。

それよりも大きな改善の要因は、所属クラブを日高系のみからノーザン系クラブに拡大したことでしょう。

一口馬主としてもYouTubeでも先輩で兄貴分の節約大全のこまちさんの後ろ姿を見て、そして何より1世代目の苦しい成績を目の当たりにして、藁にもすがる思いで3世代目(現3歳)からキャロット・シルク・DMMの3クラブに入会しました。

実際シルクの3歳の出資馬セラドナイトは初めての新馬勝ちを経験させてくれ、1勝クラスでも初戦で着差の少ない6着と通用しそうです。

また、まだ勝ち上がれていませんがソワドリヨン(3歳牝・シルク)も新馬戦で前が壁になりながらも3着でしたし、アズライトムーン(3歳牝・シルク)もデビュー戦から4着、5着と見どころのある走りを見せてくれています。

ノーザン系クラブの馬は育成・外厩は最高レベルですし、ノーザンFの繁殖牝馬は良血馬や繁殖成績が優秀な馬が多く、そもそもラインアップされる馬の質がいいように思います。

出走間隔が長いことが多く、出資時の抽選がきついことなど難点もありますが、レースでしっかり着を拾える馬が多く、私はとても楽しめています。

騎手起用もリーディング上位騎手が多く、そこも嬉しいポイントですね。

初心者で馬を見る目に自信がない方は特に、ノーザン系やバイヤー系の勝ち上がり率の高いクラブで一口馬主ライフをスタートさせるといいのではないか?と思います。

日高の牧場系や牧場集合系クラブにもノーザン系などとは違う楽しみ方がありますので、そちらも面白いと思いますけどね。

”日高系の出資馬で妥当ノーザン系!”と熱意を持って出資をされている知り合いの方もいらっしゃいます。

ただ個人的には日高系は、馬をある程度自分で考えて選べるようになって来て、基礎知識が蓄積されてから、入会をオススメしたい気持ちがあります。

中級者向けと言ったところでしょうか?

ちなみに私はノーザン系、バイヤー系、日高牧場系全てのパターンのクラブに入会しています。

リーディング上位厩舎の落とし穴

私ほど、リーディング上位厩舎の落とし穴に綺麗にハマっている一口馬主はなかなかいないんじゃないか?と思います(笑)

みなさん、募集馬を検討するときに入厩予定の厩舎を確認されると思います。

そのときに何を気にされますか?

・リーディング

・主な活躍馬

・厩舎勝ち上がり率

・得意なコース、適正等

いろいろあると思いますが、特に一口馬主始めたばかりの方は”リーディング”を重視される方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私も当初は、そうでした。

しかし、例えばノルマンディーの元出資馬プロヴィデンシア(4歳牝・杉山厩舎予定)は、杉山厩舎に入ることも込みで選びました。

しかし体質が弱かったことも原因ではありますが、杉山厩舎では結局馬房調整がつかずに、1度も入厩することなく転厩し、別の厩舎所属となりました。

その後は、未勝利引退でした。

また、DMMで出資したミスティックロア(3歳牡・矢作厩舎)もようやくつい先日(3歳1月末)初入厩できました。

矢作厩舎も新馬・未勝利馬の馬房回しがかなり厳しくなっているようで、他の厩舎であればここまで入厩が遅くなったことはなかったのではないかと思います。

まだゲート試験も受けていない状況ですから遅めのスタートとなりますが、なんとかまずは未勝利終了までに勝ち上がってくれるといいなと思います。

杉山厩舎も矢作厩舎もリーディング的には上位厩舎になりますが、馬房回しが厳しく特に下級条件馬だと扱いが厳しいことがあります。

上級馬が優先されるのは致し方ないことですので、下級条件でモタモタしない馬か?という観点でリーディング上位厩舎で特に馬房あたりの管理馬数が多い厩舎の場合は考える必要があります。

ここはよく理解した上で出資検討をするといいのではないかと思います。




ランニングコストを侮るな

一口馬主を始めるときに、初期の馬代は大きな出費なので気にしますが、月々の維持費や会費などのランニングコストについては深く考えず「月に4000〜5000円なら大丈夫だろう」と気軽に始める方は多いと思います。

私自身もそうでした、月に1回〜2回外食や飲み会を我慢したら十分補填できるから大丈夫だし、維持費くらいは馬が活躍して相殺してくれるかもしれない!と思っていました。

ただ塵も積もれば山となります。

ランニングコストを侮ることなかれ、です。

例えば一般的な400口クラブだと会費は月3300円のところが多いです。

1口出資だと維持費は月1000円といったところでしょうか?

仮に2口出資していたとしたら

維持費2000円+会費3300円=5300円になります。

年間の支出は5300円×12ヶ月=63600円。

400口で1口出資できるくらいの金額になります。

これが2歳1月からかかり、現役生活が仮に4年間だったとしたら

63600円×4年間=254400円となります。

現役生活4年間は決して非現実的な期間ではありません。

もちろん古馬になるまで現役を続ける馬ですから賞金による収入もあるでしょうが、ランニングコストはここまで大きな金額になるということは念頭に置いておくべきでしょう。

高額馬でも安い馬でも維持費は変わらないので投資効率を考えたら高額馬の方がお得なのではないか?と高額馬を狙って出資されている方もいらっしゃいます。




最強のギャンブル

一口馬主は概ね10%程度しかプラス収支にはなりません。

ほとんどの人はマイナス収支で一口馬主を楽しんでいます。

金融商品のため”投資”として考えている人ももちろんいますが、”投資”だけを考えるならこんなに割の悪いものはなかなかありません。

素直に株やFXなどに資金を投入した方がプラス収支を実現する難易度は低いのではないかと思います。

ギャンブルとしても、非常に勝率の低い勝負です。

もちろん一口馬主で儲かっている人はいますしそれができれば理想ではあります。

ただそれは簡単なことではありませんし、常に一口馬主で勝ち続けることができる人は本当に一握りだと思います。

それでも一口馬主でプラス収支を目指すのは、人々が出資をやめないのは、投資を超えた”楽しみ”を見出しているからではないかと思います。

「この難題に皆で立ち向かう」という感覚があるからか、一口馬主はSNS上で非常に結束力が強いです。

勝利の難しさを皆知っているから、誰かの出資馬が勝利したら”おめでとう”と声を掛け合います。

”おたおめ”は一般的には”お誕生日おめでとう”ですが、我々の界隈では”お互いおめでとう”を意味します。

同じ馬に出資している人同士がお互いを称え合うときに使う言葉です。

私は現時点で一口馬主と地方・海外馬主で200万円近く赤字を計上していますが、それでも楽しく馬主ライフを送っています。

共通の趣味でさまざまなバックボーンを持つ人が集うことができます。

そこには世代も性別も国籍も関係ありません。

そんな素敵なコミュニティの一員になって”勝てなくても赤字でも楽しい”と思える一口馬主は最強のギャンブルなのではないか?と思うのです。

ギャンブルや投資で”負けても楽しい”ってほぼないですからね。

一口馬主を始めると競馬の見方も変わると思いますし、世界がさらに広がると思います。

今一口を始めようかな?と思っているそこのあなた。

”一口馬主沼”のほとりで、お待ちしております。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者4000人超え&累計再生200万回超えの元一口馬主YouTuber。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統の配合相性を重視していて代表馬はロードヴァレンチ、リレーションハート等。

—最近の私–

ルンバi3

最近買ってよかったものNo.1はルンバ。外出前にボタンを押すだけで部屋を掃除してくれるので我が家の掃除時間と手間の大幅削減に大活躍。


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