インゼルTC募集馬を徹底診断!【No.11 ラルクの21】

インゼルサラブレッドクラブで募集予定の計20頭を徹底診断

メインライターである牝系研究家のジェンティル、現役馬主ジェイに加えて血統大好きで知られる一口馬主YouTuberのこもこもさんにも加わっていただき、3人の評価をそれぞれ発表します!

※評価はS.A.B.C.Dの5段階です。馬体、歩様に関しては本記事では評価対象としていません。

募集馬プロフィール

牡馬
父 Golden Horn
母父 ディープインパクト
ファミリーNo. F6-a
価格 3000万円(1口6万円)
ファミリーNo. F6-a
厩舎 松永幹厩舎(栗東)
生年月日 21.4.13

牝系研究家ジェンティルの見解

牝系解説

日本での牝祖は4代母ステラマドリッド。

5代母にはMy Julietなので日本でもなじみの牝系ではないだろうか。

ステラマドリッド自身は現役時エイコーンS(G1・ダート8F)勝ちなどダートG1を4勝した名牝。

繁殖としても優秀でステラマドリッド牝系の日本の活躍馬といえばミッキーアイル、ラッキーライラック、アエロリット、テイエムジンソク、ダイヤモンドビコーなどがいる。

芝ダートどちらでもこなせるが、テンから一貫して自分のペースでいけないと脆い部分があったりする馬が多いことが牝系の特徴。

とはいえ自分のペースで走らせるとしぶとく、スピードの持続性は一級品だ。

このあたりは非常にMy Julieらしいし、Seattle Slew→Flower Alleyと種付けされてきた流れからも容易に想像できるだろう。

本馬はステラマドリッド牝系の中でも祖母にライラックスアンドレースを持つ。

ライラックスアンドレースは現役時アッシュランドS(G1・AW8.5F)を勝利。

そして繁殖としてはエリザベス女王杯連覇などG1を4勝のラッキーライラックを輩出。

ラッキーライラックは本馬の叔母にあたる。

活力十分の牝系でこのお値段ならお買い得だろう。

母ラルク

母ラルクはセレクトセール1億5660万円の値段がつけられた馬。

現役時は芝8~12Fで3勝。

ディープインパクトが父だがやはり牝系の影響が強かったのかかなり成績にムラがあり、勝つときは強いが負ける時は…というタイプ。

先行するか逃げて自分のペースでいってこそというタイプだった。

まさにこの一族っぽい一頭だ。

本馬はラルクの2番仔。

初仔もインゼルで募集された馬だが、まだデビューには至っていない。

牝系の特徴はしっかり受け継いでいそうで、なおかつ競走馬としての能力もそれなりに感じさせる馬だっただけに、繁殖としても期待が持てる。

まとめ

本馬は父にGolden Hornを迎えました。

Golden Hornは現役時英ダービーや凱旋門賞などG1を4勝した名馬。

日本では7頭産駒がデビューしているが、うち3頭が勝ち上がりと少ないデータながら悪くない数字だ。

出世頭はターキッシュパレスで芝の8F~10Fで3勝。

準OPでも勝ち負けしている。

残りの2頭はルージュフェリークとレッドエランドールということで、東サラ2騎だがこの2頭はともにダートで勝ち上がり。

やはり少々芝ではスピード不足な面が見られて、かといって元々の適性は芝だろうからダートで良いというタイプでもない。

日本だと「どっちつかず」そんな印象が現段階ではある。

本馬の場合牝系にスピードがあるという点は好材料だが、母自身がそこまでスピードタイプではなかった点がどうか。

これが走るようならヨーロッパでもと思わせてくれる一頭だが、父×母の組み合わせでどこまでスピードを出せるかが鍵。

少々リスクはあるがインゼルらしい活力のある一頭として評価したい。

普通に考えたらややスピード足りずでダート寄りの兼用中距離馬、大当たりなら牝系が強く出て芝クラシックが適性。

結構自己主張の激しい牝系だけに、どうにかそこが出てくれることを祈りたい。

とはいえインゼルらしい配合だ。

歩様と馬体を注視したい一頭。

評価 B

メインライタージェイの見解

G1英ダービーや凱旋門賞などを制覇したGolden Horn産駒です。インゼルらしい募集馬ですね。

Golden Horn産駒は日本国内では8頭でデビューして(1頭未デビュー)中央では3頭が勝ち上がっています。

稼ぎ頭はターキッシュパレス(牡・5歳)で、中央の芝中距離で3勝しています。

3/8頭が勝ち上がりで、複数勝利が2頭。

なんとも評価が難しい数値ですね。

日本では全く合わないと言うことはないです。

特に日本の血統表でもおなじみのヌレイエフやキングマンボ、ダンジグなど日本と相性が良いとされる血が多く含まれているのも理由の1つかもしれません。

ただ、種牡馬Golden Hornは現地では種付け料が下降傾向で、正直現地で評判がどんどん高まっているという状況ではありません。

血統構成を見ていくと、母父ディープインパクトで日本的スピードを追加する形になっています。

トップラインのダンジグ系とはディープインパクトは相性が良いとされるので、ここはプラスだと思います。

ボトムラインはジェンティルが語るので不要かもしれませんが、ラッキーライラックを輩出したライラックアンドレースが2代母になります。

ただ、ライラックアンドレースも評価が難しく、実はラッキーライラック以外は2勝馬は出ているものの、他にも重賞馬が多数出ている、と言うような形ではありません。

半姉(2歳未デビュー・父Frankel)はサイズに苦労しているようです、本馬の馬体サイズは要チェックですね。

厩舎はラッキーライラックを管理した松永幹夫厩舎です。厩舎勝ち上がり率は48%と高い水準にあります。

芝マイルから中距離が得意な厩舎で、出走間隔が長い特徴があります。これは約半数が社台グループ系の預託馬であることによるものだと思われます。

栗東の厩舎なので、ローテをノーザン側に握られていると言うことはないと思うのですが。

インゼルでは新馬勝ちしたルクルスが預託されていて、半姉もこちらに入厩する予定となっています。

一族を知り尽くしている厩舎なので信頼度は高いですね。

評価 C

一口馬主YouTuberこもこもの見解

母はラッキーライラックの半姉で自身も芝で3勝を挙げました。

その後クールモアで繁殖入り、本馬の姉もフランケル産駒でインゼルに募集されています。

この牝系はとにかく優秀でハーツクライやミッキーアイルなど各カテゴリーで優秀な馬を出しています。

本馬は父にゴールデンホーンを迎えました。

この父は英国を拠点に活躍して凱旋門賞や英ダービーなどG1を4勝しました。

ただ、種牡馬としては海外でもG1勝ち馬がおらず少し寂しい成績。

日本でも3勝クラスにターキッシュパレスがいるくらいで活躍馬もいません。

血統的な特徴は欧州馬には珍しくサドラーズが入っていません。

ヌレイエフの3×5これでパワーを補っていたと思います。

これがセールスポイントだったのでしょうが、欧州では中途半端になってしまったのだと思います。

かといって日本ではそれでも重過ぎるので活躍馬が出ない状況なのでしょう。

しかしこの2頭を組み合わせると、意外にもバランスの良い配合になります。

母ラルクの血統は米国血統が多くスピードを補完出来ます。

母父もディープインパクトになりますのでその辺も後押しになるでしょう。

血統の奥底でヌレイエフ×サドラーが発生しますが、それもパワーを鍛えるところに作用すると思いますのであまり気にしないで良いと思います。

意外にも地方ダートで活躍しそうな血統であるかなと思います。

価格もご時世を考えると充分合格点。

インゼルらしいロマンがある血統ですね。

評価 B


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ライタープロフィール

ライター:ジェンティル(貴シンジ)

牝系研究家・競馬ライター

獣医師堀田茂氏に感銘を受け、生物学・遺伝学の観点からサラブレッドの血統を分析。牝系こそがサラブレッドの根幹であると考え、日夜サラブレッドファミリーの研究を行う。個人ブログ『牝系研究者の一口馬主メモ』では月間11万PVを達成。

ライター:ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者4000人超え&累計再生200万回超えの元一口馬主YouTuber。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統の配合相性を重視していて代表馬はロードヴァレンチ、リレーションハート等。

ライター:こもこも

一口馬主系YouTuber

2018年産駒から一口馬主デビュー。
血統をメインに募集額4000万円以下の馬から出資馬を選定するといった、コスパを重視して活動する一口馬主YouTuber。
現在はノルマンディー・DMM・キャロットの3クラブで一口馬主を楽しんでいる。
一口馬主の楽しみをもっと色んな人に知ってもらう為、一口馬主YouTuberとして活動を始める。
関西弁がキツイのはご愛嬌(笑)
代表馬はノルマンディーはバイタルエリア・DMMはバックスクリーン

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