【募集馬検討】京サラ2023募集馬の注目馬5頭を分析 byM石土井&のあ

M石土井
M石土井
どうも、M石土井です。
今回は私も入会している京都サラブレッド2023年募集の募集馬の中から注目馬4頭を紹介します。
ゲストライターとして会員ののあさんにも1頭注目馬を紹介していただきます、よろしくお願いします。

M石土井チョイス〜人気想定馬4頭〜

はじめに

京サラで人気しそうな馬を何頭かピックアップしました。

個人的な出資したい度を載せておきます。

S…出資確定。何口行こうか?
A…ほぼ確定。先行から行くつもり。
B…出資したいけどまずは様子見。
C…気になる部分があるので様子見。良くなれば出資したい。
D…うーん…しないかな…

※走るかどうかの評価ではありません

コテキタイの22 S

シニスターミニスターは、父父のAPインディを増幅するのがベスト。

画像

このAPインディの血統表の通り、ナスルーラ×プリンスキロの組み合わせはしなやかなキレを増します。
これで生まれるのが、あの独特の飛びの大きさと圧倒的スピード。

APインディ刺激系で活躍しているのがドラスタとミックファイア。特にミックはナスキロがヤバい。

どんな馬でもシニミニにナスキロはほぼマスト。


一方、しなやかさではなくパワーに振った場合は、ミスプロの中にあるパワー系ナスルーラのナシュアを刺激して、トムフールで機動力を上げるパターンも良い。

コテキタイは薄ーくナスキロを含んでいますが、基本構成はパワー型パターンで、母母チアリーダーがバックパサー(トムフール直子)のクロス持ち。


さらに(柔らかくすればアドマイヤムーンやスイープトウショウの出る)エンドスウィープを、パワー&スピードで固めたものがサウスヴィグラスですが、それがかなり強く出ている印象です。


馬体を見ると姉よりも遥かにサウスヴィグラスが出ており、短距離ダートで間違いないです。

これが1800以上で走ったら競馬引退します。


歩きももほぼ気になるところはなく、官位が細いものの全体のサイズ感が小さいこともあるのでそこまで気にしなくてもいいと思います。

また、小さいと言っても勝ち上がってる姉の募集時とほぼ同じサイズ感ですし、オープン馬の全兄も450キロ程度なので問題ないと見てます。

身体もこの時期にしては完成されており、早期始動も期待しています。

 
競馬に絶対はないものの、この馬が未勝利で終わったら中々にショックを受けると思います。




ヴァーチュスターの22 A+

ぶっちゃけ、血統面は特にコメント無し。
牝系が優秀で、特段何かマイナスに感じる血の構成も無し。
その代わり、それほど血が近いわけではないけど全く遠いわけでもなく、マイナスではないけども、血の結合自体は感じられません。

ので、特にコメント無し。
良い繁殖に良い繁殖をつけたら良い馬が産まれるんですよ。って感じ。

姉のデアノヴァも募集時はこんな体型で、良く言えば欠点がなく、悪く言えば特徴のない感じだったと思います。
それが2歳5月に入って急激に成長し、9月には完成する急激な伸びを見せました。(私は見逃しました。)

それを考えると、おそらくこの弟も同じ成長曲線を描くと思われるし、それなら様子見をして、成長著しければ折を見て出資していきたい………

と、なる所なんですが、預け先が高橋康之大先生なので先行から行きます。
成長なくても追加してしまうかもしれん。
高橋康之大先生は、それだけの魔力があります。

アローシルバーの22 C

父四輪駆動(Four Wheel Drive)はその母父モアザンレディのパワーが全面に出たパワーとバネの塊と思います。
アメファラ×モアザンの同配合のカフェファラオがワンターン高速コース専用馬であるように、四輪駆動も同じ傾向が感じられます。

本馬の歩きは、そんなパワー&バネをニジンスキー的な優雅さを持つスペシャルウィークで中和されている感じ。
父ほどのバネ感は無いものの、代わりに関節の余裕と素軽さを得ている印象があります。

悪くないけど他の馬を差し置いてまでは…という印象なので、Cにしました。
例年だったら行ってたかも。

父はアメリカ馬らしい先行力を活かした逃げ馬でしたが、母も「一人旅できれば圧勝。揉まれれば惨敗」のオリオールをクロスしており、血統面から考えられる戦法は逃げ一択。

ミラクルロンドの22 A+

馬体面・血統面の両方で目を引いた馬。
超関節可動域広いけど、全然持て余してない。
これはいい。
(ただ昨年の怪我した北枕セレクトの馬たちとシルエットが同じなので少し怖い)

父ファインニードルはセクレタリアト・ニジンスキー・ネヴァーベンド辺りを刺激すると良さそうで、これはファインニードルの母ニードルクラフトを刺激すると言う事と同じ。

これらは比較的中距離的な馬たちですが、馬体をバランス良くさせる要素にもなっており、ニードル産駒の活躍馬を見ると1000直マスターでもこの辺りの血がキーになっていそう。

母母父のHighest Honorがリヴァーマン(ネヴァーベンド)とサーゲイロード(セクレタリアトの半兄)を持っており、あとは望田先生の言うとおりフランス的な瞬発力系血統で固めて良さそう。
芝の短距離が中心だと思うけど、マイルを走れたら一番弾けそうなので、期待してみていきたい。

※この馬についてはのあさんとジェイのコメントもあります、詳細は下記記事リンクをクリックしてね!

ゲストライターのあさん注目馬

メルティングポットの22

父ディスクリートキャットで母父ハードスパン、ダートもこなせる芝短距離馬という最初の印象でした。
スイートスポットが一目で見えたのであとは補強部分です。
母メルティングポットは遡るとハードスパン、カドージェネルー、ジルザル、ダンシングブレーヴです。
カドージェネルーは英国のスプリンターで豊かなスピードを伝え、ジルザルもまた英国のマイラーでスピードへ傾倒した血です。
そこへ更にスピード豊かなハードスパンを配した血統構成で、血統的スイートスポットは一目瞭然です。

そしてディスクリートキャットも豊かで軽いスピードを伝えるので、ベストトゥベストです。
ディスクリートキャット自身は肌馬の適性や特性を引き出すタイプの種牡馬です。
特に母父の特性を引き出すので構成上の幹はハードスパンになろうかと思います。

そのハードスパンは欧州型ノーザンダンサーの短距離馬なので、例に漏れず平坦コースが得意です。
そして前傾ラップの小倉とイーブンラップの京都のスプリント線を得意としている事からも、短距離レースにおける汎用性は非常に高いといえます。

ディスクリートキャットは複雑なレースが苦手で小頭数のレースを得意としており、また血の軽さ故に平坦コースでのシンプルなスプリント戦を好みます。

父、母父共に平坦コースを得意としており、美浦所属であることがどういう影響を及ぼすかは不安点ですが、血統的なスイートスポットは明白なので面白いなと思った次第です。

あと一点はディスクリートキャットはリボーの5×5を持っている事と、メルティングポットがダンシングブレーヴを持っている事、これだけでホームランを狙えるので安価な本馬は諸々の要素を差し引いても魅力ある一頭と思います。

※馬体や歩様の印象は加味しておりませんのであしからず

〜〜〜ゲストライター〜〜〜〜

のあ

ターファイトと京サラにて出資中。
出資馬-バブルアップハート・ケーヴァラ・ガラシュ・アドマーニ・リフレイン・テンダーデイズ・テルセイラ・ユーヴェリア・スプレンダー22・デューフォール22。

note:https://note.com/noa_in_the_hole

X(Twitter):@noa_in_the_hole


M石土井

ゴルシ産駒研究者

一口馬主を京都サラブレッド、YGG、広尾、DMM、ノルマンディーなどで楽しんでいる、ゴルシ産駒研究者。noteにてゴルシ産駒にまつわる投稿を行っている。血統分析に重きを置くスタイルで、代表出資馬はドライスタウトやグランベルナデット。ゴールドシップ産駒ではオルノアやブルーローズシップなどに出資している。


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