今回は非会員ではありますが、東サラ2023募集での炎上騒動について自論を述べていきたいと思います。
お手柔らかによろしくお願いします。
東サラ2023募集で何が起きた?
東京サラブレッドクラブ(通称東サラ)は2023年募集より、抽選制ではなく先着順募集にすると発表がありました。
募集開始直前のアナウンスであったことに加え、SNS上で批判が相次いだことからか、当初予定していた新規・既存会員共に同時に先着順開始という手法は見直され、会員が1日先に募集を開始することや、母優先に口数制限が設けられたことなど24時間も経たないうちに制度が変更されました。
こちらについては過去の記事に詳細を記しておりますのでこちらをご覧ください。
そして会員のみの先着順募集の開始となったのが2023年6月17日(土)正午でした。
しかし、SNSで会員の方のつぶやきを見ていると、すでにこの募集が始まる前から、東サラHPにはアクセスすることができなくなっていたようです。
そして、迎えた正午。
ほとんどの方が予測されていた通り、アクセス集中によりサイトが開けない状態となっているスクリーンショットが大量にTwitterで投稿されていました。
なんとか、募集画面まで進めたという人も…
・番号が若い数頭しか表示されていない
・応募ボタンを押しても反応がない
・一度アクセスできたのにまた落ちてしまった
などなど、まさに”阿鼻叫喚”といった様子でした。
中には数名、出資が確定したと呟いている人もいましたが、ほとんどの方は出資が叶わなかったようです。
募集開始から2時間ほどを経て、東サラは公式Twitterで本日と明日予定されていた新規向けの募集を中止する旨アナウンスがありました。
私は一口馬主を初めてから4年強で、YouTubeや記事の題材とするため自分が所属するクラブ以外の情報も極力集めるようにしていますが”募集自体が中止になる”といったことは前代未聞で、過去にも聞いたことがありません。
東サラの対応について思うこと
正直、サーバーダウンやアクセス集中により出資が困難になるであろうことは、多くの方が事前に想定をされていました。
サーバー強化をしていると謳っていたようですが、想像を上回るアクセスがあったということなのでしょう。
それだけであれば「先着順にするならちゃんと準備しておけよ…」とは思うもののわざわざ外野の者が記事で取り上げるほどではないかなと思っていました。
制度を変えた初年度はミスがつきものですしね。
実は、今回私が最も問題だと思ったのはHPに掲載された謝罪文です。
↑東サラHPより
これが誠意ある文章なのか?と考えるとちょっと信じられないですね、遺憾の使い方もおかしいですし。
貴重な会員の土曜日の時間を浪費させてしまったことに対して誠実に謝罪しようとする、企業が発表する文章でしょうか?
僕の知り合いの会員さんには、この時間に先着順に参加するために仕事の休みを取られた方や、募集馬見学ツアー中でも電波状況の良い場所を探してその時を迎えようと準備をされていた方々がいました。
中にはアクセスできないことを見込んで複数台の端末からアクセスを試みようとされていた方もいました。
そんな方々のことを思って本当に申し訳ないと思いながらこの文章を作っていたら、まず冒頭に来るのは謝罪の言葉でしょう。
説明の一文目が「不正な大量のアタックを受けた」って…(笑)
これは言い訳がましいと言われても仕方がないですし、仮に本当に不正なアタックがあったとしても、まずすべきは謝罪だと思います。
また、不正なサイバー攻撃を受けていたのであれば、個人情報の漏洩などはないのか?併せて記すべきです。それがなされていないのも相当な不信感があります。
被害を把握できていないのであっても「被害状況の確認をいち早く行います」の一文は入るはずです。
そもそも本当にサイバー攻撃であれば攻撃者が会員以外なんてことが、この短時間でわかるのでしょうかね…?
IPアドレスの開示請求は、民事訴訟を起こさないといけないので相当時間がかかるんですけどね。
不正なアタックが、サイバー攻撃ではなく非会員によるアクセス(それもどうやって会員か非会員か見分けているのか不明ですが)や会員による複数端末によるアクセスを指しているのであれば、それを不正なアタックと言ってしまうのは言い過ぎだと思います。
1端末でアクセスしてくれというアナウンスはありませんでしたし、非会員が状況を見るためにアクセスすることもサーバー強化の時点で想定すべきことでしょう。
今後について
東サラ会員で楽しまれているみなさんも多くいますし、友人でも会員の人がいるのであまり悪くは書きたくありませんが、私の中では東サラは今回の件で全クラブの中で最もおすすめできないクラブとなりました。
これは、馬が走るとか、サービスがいいとか、抽選が緩いとか。
そういった部分以前の企業体質の問題です。
あまりにも行き当たりばったりすぎる上に、誠意ある謝罪もできない。
本当に会員の方を向いて仕事をしているのでしょうか?
少なくとも僕はこの一週間で、カスタマーファーストで行動できるクラブではないんだなと強く感じました。
今年の募集については中止になった後どのような方法で再度行われるか、現時点では不明です。
少なくとも現在の会員さんが納得できる方法になることを強く望みますし、来年以降、今年の反省を生かして生まれ変わった東サラを見せていただきたいと思います。
また、逆張り的にはなりますが今回で退会を決意していると発信している人が多くいます。
会員数が減れば、人気馬への出資難易度は下がりますので、新規会員さんからしたら、馬を選びやすいクラブになるかもしれませんね。
これから東サラが生まれ変わると信じて、引き続きウォッチをしていきたいなと思います。
特にスペースで仲良くしていただいている会員さんが多いので…。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
2 Responses
文末の謝罪は募集スケジュールの変更に対してのものなので、今日の件に対する謝罪って実は文中に無いんですよね。
「遺憾」も自身に責任が無い場合に使う単語なので、クラブとしては一切責が無いというアピールなのか、はたまた広報担当が政治ニュースの見過ぎなのかって感じです。
個人的にはクラブに非が無い場合は何かあっても補償はないと明言されているので、出資までたどり着いた人の分をキャンセルするための布石にしか見えないですね。
なんにせよ、まずは文頭で謝罪の言葉を入れるという考えが無いのはどうなんだろうなと感じました。
この文章を見ているとニュースの見過ぎという印象を受けました。
おっしゃる通りで、冒頭まず謝罪するべき案件だったと思います。