2022年9月18日（日）中山11R 芝2200m外
・ 執筆者：ふーた
2022年9月11日に行われたセントウルステークスでは人気馬ながら勝利したメイケイエールを本命に。仕上がりの甘さを指摘し評価を下げたソングラインは5着だった。
印
◎キングズパレス
○アスクビクターモア
▲オニャンコポン
△ローシャムパーク
△ラーグルフ
△ペジャール
△サイモンバロン
印の理由
今回のセントライト記念は、アスクビクターモア、ショウナンマグマ、マテンロウスカイなど、逃げの競馬を得意とする馬が多い。
また、未勝利戦・山懸賞と途中からの捲りの競馬で勝ち上がってきたローシャムパークや先行して抜け出す競馬で勝ち上がってきた夏の上がり馬であるガイアフォースがおり、レース途中から先行馬に絡むレースとなることから、ロングスパートの比較的先行馬には厳しい展開になると予想する。
上記のことも踏まえて◎はキングズパレスになった。デビューから６戦、初戦を除けば、上がり最速が３回、上がり２位、３位が１回ずつと確実な末脚を使うことができている。
その中でも圧巻だったのはプリンシパルステークスである。上位馬のほとんどが先行・好位からの競馬をした馬が占めたのに対し、一頭だけ、最終コーナーまで最後方の位置でレースを進めると上がり１位の33.8の脚で勝ち馬のセイウンハーデスと差のない競馬を見せた。
未勝利戦では、レース後半から徐々に位置取りを上げていき、好走するレースも出来ており、先行が潰れる展開になれば自慢の豪脚で人気馬を蹴散らす姿も容易に想像できる。
○はアスクビクターモア。単勝１倍台の人気が示すように実力はオニャンコポンとこの馬が頭一つ抜けている。確実な先行力とどんなペースにも対応できる柔軟さは軸に最適だと言える。
特に評価できるのは前走日本ダービーである。1,000m通過、58.9秒の厳しいペースの中先行して上位に食い込んだのはこの馬だけである。筆者はセントライト記念も厳しいレース展開になると予想しているため、安心して軸を任せられる１頭だと思っている。
懸念点は、鞍上であるということである。今年の田辺騎手の重賞成績は１番人気で０勝である。確かな実力はある騎手だが、重賞を１倍台の１番人気で買うほど信頼は置けない。
また、比較的内枠から楽に先行できたレースが多く、外枠を引いてどう立ち回れるかにも一抹の不安がある。
▲はオニャンコポン。名前で競馬ビギナーから人気を集めるこの馬だが、実力は本物である。
最近は中団やや後方からの競馬が続いているが、デビューから3戦は先行していた馬。自在な脚質が売りである。この馬は早めから、長く伸びる脚を使うことができ、予想したレース展開にはうってつけである。日本ダービーではアスクビクターモアと0.8秒差の８着に敗れているが、これは直線で前が壁になり、追い出しがスムーズにいかず、この馬の特徴を活かしきることができなかった。
また、皐月賞では終始大外を回され、ダービー馬であるドウデュースにこそ外から交わされたものの、内の経済コースを通ったアスクビクターモアとはタイム差なしの競馬をしており、ここまでオッズに差が出る実力差ではないと考える。戦績的にはアスクビクターモアとこの馬が抜けていると見ているため▲とした。
そのほかにも、前走自分の競馬で７馬身差の大勝を見せたローシャムパーク、皐月賞でアスクビクターモア・オニャンコポンと差のない競馬を見せているラーグルフ、安定した先行力が売りのサイモンバロン、毎日杯２着のペジャールなどを紐として推奨した。
ガイアフォースの扱い
前走の国東特別をレコードタイムで快勝したこの馬だが、スタートから多少のロスがあるコース取りを選択しつつ押していき、楽な競馬での勝ちである。
またこれまでのレースでも、ハイラップの厳しい競馬はせず、自分のペースでレースを運び、好走している印象が強い。しかし、筆者の予想では、今回のセントライト記念はハイラップの厳しいレース展開を予想しているため、思い通りにいかないケースが強く想定できる。
また、これまで対戦歴を見ても、相手に恵まれた可能性もある。ましてや、夏の上がり馬。アスクビクターモアやオニャンコポンのように強い馬と対峙してきたわけではない。にもかかわらず、オニャンコポンと差のないオッズは過剰人気ではないだろうか？
ライター：ふーた
20歳から競馬を始め、学生時代はライタージェイと夜な夜な競馬新聞と睨めっこする日々を送る。ギャンブルよりも競馬予想が好きで、自分が馬券を買わない日でも予想は行う競馬通。コロナ前の日本ダービーでは、徹夜で並んでいる姿が某スポーツ紙に写真付きで掲載された。
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