執筆者:ふーた
展開や戦績の分析による予想を得意とするライター。2022年9月11日に行われたセントウルステークスでは人気馬ながら勝利したメイケイエールを本命に。仕上がりの甘さを指摘し評価を下げたソングラインは5着だった。
G2スワンS 印
◎1ホウオウアマゾン
○12サブライムアンセム
▲4ダイアトニック
△17スカイグルーブ
△2ヴァトレニ
△7ロータスランド
×14メイショウミモザ
展開予想と狙い馬
内枠に入ったホウオウアマゾン・ヴァトレニ・ダイアトニックと外枠からベステンダンクがハナを争う形になる。
ハナ争いはそこまで激化せず、ベステンダンクがすんなりハナを取り切ると予想する。
逃げ馬が人気馬でないため他の馬たちもそこまで逃げ馬を追いかけるうことはないため、ペースはそこまで速くならないと筆者は予想している。
600mを34秒ほどで通過し、そのままのペースで団子状態で最後の直線に入る。今回の阪神1,400mは内回りを使用するため、カーブも急であるため、後方から外差しを狙う馬は大きく膨れてしまう可能性が大いにある。
また、外回りコースよりも直線が短いため、大外イッキが決まらない可能性も視野に入れ、今回は比較的前目で運べる馬を選定した。
また、今回は人気馬がマイルCSの叩きで使用していることもあり、仕上がり具合にも注目して予想をした。
高評価馬コメント
◎1ホウオウアマゾン
軸はこの馬で間違いないだろう。
全13戦中9戦を阪神で走り、成績は(2,4,1,2)と勝率77%、人気より着順が下回ったのは、2歳時の朝日杯FSだけであり、阪神巧者であることは間違いない。
その朝日杯FSもスタートで少し出遅れ、脚を使って好位を取りに行った結果、ポジションは取れたものの、終始大外を回り、最後の脚がたまらない競馬だったため、度外視できる。
今回は枠も最内枠を引き、横の馬もテンが早い馬であるため、好位を確保しやすい。
前走の安田記念では逃げ馬不在の中、押し出されるような形で先頭になり、目標とされてしまったが、今回はそのようなこともないような枠順になった。
マイラーズCでは、早めに逃げ馬を捕まえに行った結果、直線で外によれてしまい、ソウルラッシュに差されてしまったが、そのソウルラッシュも先週の富士Sで2着と好走している。
ラスト2ハロンからの粘りも流石阪神巧者と言わんばかりのパフォーマンスだった。
マイルCSの叩きに間違いはないが追い切りもしっかりと仕上げられていて、問題はなさそうである。
また、2着ばかりが続いており、陣営もそろそろ勝利が欲しいところだろう。
さまざまな観点から見ても今回死角はなさそうである。
○12サブライムアンセム
対抗馬は3歳馬のサブライムアンセムにした。
フィリーズレビューを快勝し、迎えた桜花賞は前がなかなか開かない不利に見舞われながらも、二冠馬スターズオンアースと0.2秒差の9着と差のない競馬をしている。
着差は位置取りの差だけで、もう少し前なら馬券内まであった競馬だった。
阪神内回り1,400mはフィリーズレビューを快勝した舞台であり、舞台設定はバッチリである。
斤量も3歳馬の恩恵を受け、最軽量の52kgとかなり恵まれている。
スタートも悪くはなく、騎手も乗り替わりで福永騎手になったため、好位を取ってくれるだろうと期待している。
唯一、休養明けなのが不安材料であるが、次に目指す重賞もなく、年内はここがメイチの仕上げだと思っている。
能力はかなり評価している1頭なので、もしかしたら今後スプリント・マイル界のGⅠ戦線を賑やかす存在になるかもしれない。
▲4ダイアトニック
7歳になって、ますます真価を発揮しているこの馬を▲にした。
この馬の魅力はなんといっても安定した先行力である。
高松宮記念こそ出遅れての大敗を喫したが、他のレースでのゲートの出は目を見張るものがある。
いつも、ハナまで立たず抑えてしまうが、最後の直線ではしぶとい脚を見せる場面もあるため、一回逃げる競馬も見てみたいものである。
7歳馬が一度も馬券内に絡んでいない事や、メイチがスプリンターズSだった事も加味すると少々心もとない気もするが、レース展開的にはピカイチの馬であると思う。
もし、ペースが早くなったとしても、対応しキレるだけの実力はあるし、ペースが落ち着いたとしても、キレる脚を使う事もできるのが安心材料である。
安田記念と高松宮記念こそ大敗しているがこの馬の本質は非根幹距離。1,400mの成績は(6,1,1,0)とパーフェクトである。
この馬が最後に花を咲かせる舞台は、整っているのではないだろうか?
ライター:ふーた
20歳から競馬を始め、学生時代はライタージェイと夜な夜な競馬新聞と睨めっこする日々を送る。ギャンブルよりも競馬予想が好きで、自分が馬券を買わない日でも予想は行う競馬通。コロナ前の日本ダービーでは、徹夜で並んでいる姿が某スポーツ紙に写真付きで掲載された。
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