キズナ牡馬の印象は？

キズナ牡馬の印象を聞かれると、ゴツい、キレない、ダートといった辺りでしょうか。

そんな中、ジャスティンミラノが素晴らしいキレを発揮して皐月賞を制覇。
この馬はダービーの方が向いていると思ったのですが、中山であの末脚とレコードタイムは脱帽でした。

この走りを見て、キズナ牡馬の選び方を完全に理解しました（誇大広告）。

ジャスティンミラノを含めたキズナ牡馬の選び方を共有します。
一口馬主で迷った際などにご活用下さい。

なお今回は血統理解度に応じて記事の深度を変えています。

今回はまずレベル１です。

次回以降、徐々に難しくなりますので、この記事が簡単すぎた方は次の記事をお持ち下さい。

Level.1 キズナ牡馬にはサーアイヴァー

キズナ牡馬が筋肉が付きすぎてパワー型に出すぎるのであれば、柔らかくキレを出す血を足せば良いですね。
その中でも、キレのある血統でインブリードを作れたら最高ですね。

と言う事で今回の結論、サーアイヴァー（Sir Ivor）です。

サーアイヴァーはディープインパクトの母父母父であり、ディープのキレの元になる馬ですね。
キズナは当然ディープ産駒なのでサーアイヴァーを持っています。

なので今回は母方にサーアイヴァーを持っている馬を探していきましょう。

区切りが良いので、キズナ牡馬で1億円以上稼いでいる11頭を見ていきます。

Level.1　サーアイヴァーのインブリード

ジャスティンミラノ

まずはこの馬
皐月賞を快勝したジャスティンミラノ。
サーアイヴァーは6×5です。

サーアイヴァーだけでなく、牝系にフランス的キレ血統のダルシャーン(Darshaan)も持っていたのでキレ感の強い馬でした。
キレキレ血統であったため、ダービーで買いたい馬でしたが…まさかあんなに皐月賞で強いとは……

また、4代母の父Sir Gayloadはサーアイヴァーの父であり、更なるキレの増幅が見込めます。

ディープボンド

超大飛でズブさはあるものの、いわゆるキズナ牡馬っぽさからは遠い馬。

サーアイヴァー6×5であるものの、サーアイヴァーに非常に近い血統であるDrone(サーアイヴァーと同父)や、Halo(血統構成が酷似)も合わせて持っており、柔らかさが極端に出たタイプですね。

ディープボンドは極端に出過ぎましたが、母父キングヘイロー(やダンシングブレーヴ持ち)は今後もある程度ニックスになると思います。

パラレルヴィジョン

3月にダービー卿チャレンジを快勝したマイラー。

5代血統表では見えないですが、母父母父Green Desertの母父がサーアイヴァーなので、サーアイヴァー6×6です。

また、ザミンストレル（5代母の父母）を持角も特徴ですね。ザミンストレルはややこしくなるのでレベルを上げた記事で記載します。

バスラットレオン

バスラットレオンもグリーンデザートを持っているため、サーアイヴァー6×6になります。

こちらもザミンストレルを併せ持っているのが特徴ですね。

オールザワールド

障害界の新星。

珍しいアルザオのインブリード持ちで、当然アルザオの母父サーアイヴァーを内包します。

Level.1 キズナ牡馬はサーアイヴァーを探せ

1億以上稼いだ牡馬11頭の血統を見てみると、なんと約半数に当たる5頭がサーアイヴァーを持っていました。

競馬界を見渡すとサーアイヴァーを持っている馬はそこまで多くないにも関わらず、この数値は異常と言えるでしょう。
また、全ての馬が芝で稼いでおり、柔らかくキレるサーアイヴァーの特徴がよく現れています。

逆に、集計時に1億円に届いていない牡馬は、サーアイヴァー率が下がりました。

執筆時点の賞金順10頭（1億円以下）

オーヴァーネクサス　なし
アサカラキング　　　6×5
セファーラジエル　　なし
ルリアン　　　　　　なし
アスクワイルドモア　なし
スパイラルノヴァ　　6×6
ライラボンド　　　　なし
ホウオウルバン　　　なし
ヴアーサ　　　　　　6×6
リビアングラス　　　なし

サーアイヴァー率　3/10　30％

この馬たちもキズナ牡馬上位だけあって、次回以降で取り上げる血統を持っていますが、サーアイヴァー単体で見ると減っています。

キズナ牡馬の上級産駒を探すなら「サーアイヴァー」は覚えて損はない馬だと言えるでしょう。

5代血統表からは見えなくなりつつありますが、この記事を見た方はちょっとでいいので血統表を掘っていただき、サーアイヴァーを探して見ることをおすすめします！

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