はじめに。
はいど〜も、はいど〜も、のあです♪
今日はターファイトクラブ当歳血統考察第4回です♪
今回考察する仔はマルモセーラの24♪
血統表はこちら↓
重賞ファンタジーS勝ち馬であるマルモセーラに新種牡馬シスキンという配合。
シスキンはまだ産駒成績が出揃っていないので、産駒傾向を加味した考察はできないので今回は血統的な精査から今後どういう産駒を出していくだろうかという部分と配合的な考察になります。
血統有識者のエムイシさんも「この仔は考察できない」と言わしめた難解な仔。
ほんとに難解なんですよ…
考察自体はシンプルな所に収まりますが、説明がごちゃごちゃしちゃいそうなのでできるだけ簡略化して書いていこうと思います。
では、いってみましょう♪
父系を探る。
まずは父であるシスキンの血統表をどうぞ。
今回はシスキンを考察する側面も多く含まれるので、まずはシスキン産駒の成績を紹介しておきましょう。
これまでにデビューしたシスキン産駒は5頭で、うち2頭が勝ち上がり、そのうちの1頭であるテリオスララがリステッドも勝利。
全体の成績としては3-3-0-0-1-1という脅威の数字です。
ジーティーグロウのデビュー戦以外は全て掲示板内となります。
これは新種牡馬としては期待が高まりますね。
では血統面での精査をしていきましょう。
まずは父はファーストディフェンスでアンブライドルズソング系。
アンブライドルズソングといえばサンデー系との親和性の高さが有名です。
特徴としてはトータル的に適性を伸ばし、肌馬によって芝・ダートを問わないという特徴を持ちます。
早い時計への対応も出来、スピードやスタミナをバランス良く補強してくれます。
内包している馬としてはスワーヴリチャードやコントレイルが代表的で、どちらもバランス感覚の良さから様々な条件へ対応できる面を見せてくれました。
母父はオアシスドリームでダンチヒ系。
母型が欧州的な要素が強く、シスキン自身が欧州的な方向性へ能力を開花させたのも頷けます。
母であるBird Flownが個性的で、多彩な仔を出すゴーンウエスト系のザフォニックを持っています。
ザフォニックの母父はザミンストレルでノーザンダンサー系、そのザフォニックを持つSilver Starにオアシスドリームという配合がシスキンの母です。
オアシスドリームはサーゲイロードの4×5とノーザンダンサーの3×4を持っていて、Silver Starはセクレタリアトとサーゲイロードを持ちサムシングロイヤルの5×4を持っていてノーザンダンサー持ち。
つまりシスキンのボトムはめちゃめちゃサムジングロイヤルとノーザンダンサーを前面に押し出した配合という事になります。
そこへ米国的なファーストディフェンスを配して誕生したのがシスキンです。
名血を寄せ集めてギュッとまとめた血統構成であり、シスキンという競走馬の結果ありきでいうならば“出るべくして出たホームラン”という感じですね。
母型ではグリーンデザートとザフォニックという構成からもスプリントからマイルへの適性が高いのですが、父系からの補助で中距離までの応用力を得ていると考えられます。
母型次第で多様な適性を示す産駒がでてきそうで楽しみな種牡馬ですね。
母系を探る。
続いてマルモセーラを精査していきましょう。
まずは血統表をどうぞ。
マルモセーラはファンタジーSを勝った重賞勝ち馬ですが、ファンタジーS以降は特筆できる成績を残せず繁殖入り。
血統的には大物を出せるだけの下地は十分なものであると思えるので見ていきましょう。
母父はクロフネで大系統ノーザンダンサー系のヴァイスリージェント系。
ヴァイスリージェント系の特徴としては持続力と勝負強さに優れている点です。
クロフネは芝への適性を母系から補完し、また母型に入る事によって持久力を補強する点が大きな特徴です。
早熟性もあり早い時期から動けるという点も昨今の競馬事情的には嬉しい所です。
母母父はタマモクロス。
タマモクロスはトニービンと同じグレイソヴリン系ですが、トニービンがゼダーン系なのに対してタマモクロスはフォルティノ系。
グレイソヴリン系は総じて持久力と持続力と使い詰めてもへこたれないタフさを伝えてくれます。
父系でも母系でもその影響力が強く、特にスピード志向の近代競馬においては母型に入ってスピードのある種牡馬のアシストとして大きな貢献をしています。
ボトムラインでのそれ以前はサンデーサイレンスとノーザンテースト。
ここまで精査してみるとシスキンが欲しい血がふんだんに盛り込まれているように感じますね。
では、配合的な部分に移りましょう。
まずはアンブライドルズソング系との親和性の高いサンデー系を内包している点は、もはや前提条件として欲しい部分でしたのでクリア。
ノーザンダンサー系とサムシングロイヤルマシマシという事をシスキンの頁で触れましたが、母型でもノーザンダンサー系を補完。
またノーザンダンサーを多く内包しているという事はハイペリオンを多く内包しているという事になります。
中でもノーザンテーストはハイペリオンの4×3を持っており、クロフネがナスルーラの5×5を持っている事からもナスペリオン的な柔らかさの強化を期待できますし、ハイペリオン単体での追走力や持続力と持久力の期待が膨らみます。
そういったボトムラインへガチッとアプローチできているのがシスキンです。
父系が持つシンプルなスピード能力を活かす部分としてクロフネの持つ早熟性も嬉しいところ。
また母型から複数の持久力を獲得しているので、牝馬の主要レースの全てに対応できうる可能性を獲得しているのも心強いですね。
当馬の配合的な部分での適性の可能性としては、シスキンの頁で触れた様にトップとボトムで補完し合う関係性に近いものになれば好結果を生めると思います。
まとめ。
◎シスキンすんごい。
◎これといって不備がない配合であり、むしろ隙がない。
◎しっかりと補完し合える血統構成。
◎それでありながら5代アウトクロス。
◎記述しませんでしたがシスキンはサーゲイロードと同時にリファールも内包していてホームランを狙える。
という感じです。
正直なところ血統的な所感ですと募集馬の中でもトップクラスに素晴らしいと思ってます。
マルモセーラ自身も勝ち気な性格だったようで、その辺りもシスキンを迎えた事によって更に勝負根性を補強できれば面白いと感じます。
ただ、うるさくなりすぎるとちょっと怖いですが。(笑)
少し長くなってしまったので、この辺で血統考察を終わりたいと思います。
この記事が皆様の何かのお役に立てれば幸いです♪
ではでは、次の記事でお会いしましょう♪
良い一口ライフ、良い競馬ライフを♪
(*´꒳`*)ノマタネー♪
のあ
血統研究家
オーストラリア・中條調教師率いるJAPANOZでEpic Dayを共有する海外馬主。日本の一口馬主ではターファイトや京サラに入会している。血統の深堀が趣味でサララボライター・エムイシ氏の師匠的存在。
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