はじめに。
ど〜もど〜も、はいど〜も、のあです♪
今回はターファイトクラブで8月から募集される新規ラインナップが発表されたので血統考察をしていこうと思います♪
今回もなるべく難しくならないように書いていきたいと思います♪
まずは血統表をどうぞ♪

父モーリス、母父アドマイヤムーンという血統構成の牝馬であるジェルミナーレの24。
血統好きやモーリス好きならピンとくる配合ですね♪
では早速始めていきましょう♪
父系を探る。
まずは父モーリスの傾向等を見ていきましょう。
血統表はこちら。

ロベルト系種牡馬で意外と汎用性の高いスクリーンヒーローの産駒。
モーリス産駒の特徴としては前傾ラップを得意とし、速い上がりも使えますが瞬発力勝負は苦手。
内回りや直線の短いコースを得意としており、逃げ・先行脚質で安定感があります。
牡馬と牝馬で傾向が変わるポイントとしては距離適性。
牡馬はマイルから中距離を得意としますが、牝馬はスプリントを得意とします。
母系からのアシストを得てもベストパフォーマンスを発揮できる上限距離は1800mまでといったところです。
上記の適性が示す通り北海道開催を得意としており、芝トラックでは札幌・函館で距離を問わず期待値が高い種牡馬。
ただしダートはこなす程度でダートでのハイパフォーマンスを期待しづらいものとなってます。
先行・内回り・直線が短いコースを得意としていますが、湿った芝はあまり得意としておらず、ダートでは逆に締まった砂を得意としています。
この辺りの事からもトップスピードの高さで蹴散らすというよりも、平均スピードの高さと追走力の高さで凌ぎ切る競馬を得意としている事が伺えます。
母系を探る。
続いて母であるジェルミナーレの血統表を見てみましょう。

ジェルミナーレはターファイトクラブの元所属馬で、阪神芝1200mで勝ち上がった実績があります。
また新潟千直でも真ん中枠から2着した実績もあり、いずれも上がり最速でした。
勝ち上がった後はクラスの壁か他に何か原因があったのかはわかりませんが良いところなく引退、繁殖牝馬となりました。
アドマイヤムーン産駒らしく阪神芝1200mで勝ち上がった点は評価したいですね。
アドマイヤムーン産駒は逃げ・先行を得意とする産駒が多く、高いスピード能力と追走能力で阪神芝1200mを得意としていました。
この点からもジェルミナーレ自身がアドマイヤムーンらしい競走馬であった事が伺えますし、遺伝による血統的特性は破綻なく継承されていると思います。
ここで血統的な部分での懸念点を一つ。
それはやはりタイキシャトルです。
タイキシャトルは遺伝力に乏しく、“らしさ”を全く伝えてくれません。
この点において私の個人的な見解としてはタイキシャトルは父系であるデヴィルズバッグ(ヘイロー)の遺伝力が弱く、母系のカーリアン(ニジンスキー)の遺伝力が強いのではないかと思ってます。
現代競馬の高速化に付いていけなかったニジンスキー系ですので、あまり前面に押し出さない方が良く、父系を下支えするスパイスにしたい所です。
そういう意味でタイキシャトルは現役時代の成績からもスピード優勢の繁殖との配合が多く、またそういった配合の競走馬が繁殖に上がれば同じ方向性の配合が行われるので、そういう部分でも活かしきれていない可能性はあるのかもしれないと考えます。
であるとすれば徐々に血統表の深い場所に移っていったタイキシャトルが、母系に入って良い仕事をしてニジンスキーの血を活かすかもしれません。
あとはジェルミナーレの産駒実績ですね。
現在までで2頭がデビューして中央では未勝利、しかし2頭共に新馬と未勝利で連対実績があるので“どうにもならない”という産駒ばかりではない事は救いですね。
またそれらの産駒もそれぞれ父がジャスタウェイとオルフェーブルなので、今回のモーリスとは毛色が随分と違うので、父が変わった事でどうなるかをしっかりと見定めたいところ。
上の二頭はそれぞれ460キロ前後の標準かそれよりもやや小さいという感じで、安定してその程度の馬格は与えてくれそうですね。
配合を探る。
というわけで、配合的な部分も見ていきましょう。
まずはモーリスとエンドスウィープ系(ミスプロ系)はニックスであるという事ですね。
当馬と同じモーリス×アドマイヤムーンの組み合わせとしてはノースブリッジやモリノドリームが代表的で、同じ牝馬という事ではモリノドリームの適性に近くなると思われます。
ジャックドールも母父エンドスウィープではありませんが同じミスプロ系のアンブライドルズソングとなっています。
またヘイローとの相性が良く上記二頭に加えてピクシーナイトやジェラルディーナがヘイロークロスを持っています。
モーリス産駒はスピード能力を特化させる事で能力を発揮できるので、ヘイローの他にもダンチヒやリファールといったスピードを強化してくれる血との親和性が高いものとなっています。
その中でも欧州的なダンチヒやリファールといった血を内包したジェラルディーナやモリノドリームやピクシーナイトのような競走馬は溜めが効き、米国的なスピードを強化したジャックドールやノースブリッジのような血統の競走馬は前付けで平均スピードを活かす競馬で能力を発揮します。
またジャックドールとノースブリッジに共通する点としてはニジンスキー内包馬であるという事。
ジャックドールはシャディードを経由し、ノースブリッジはカーリアンとマルゼンスキーを経由してニジンスキーを得ています。
ここで“母系を探る”の頁で触れた“タイキシャトルはニジンスキーを伝えるかもしれない“という仮説に希望を抱いてしまいます。
ニジンスキーはタフさと持久力と底力に優れた種牡馬で、自身が持たない軽快なスピードを他から補う事で母系に入って今もなお輝きを放っています。
そういった点においても当馬もヘイローとリファールのクロスを持っていますし、ミスプロ内包馬である事から下地は整っていると考えられます。
タイキシャトルがニジンスキーを伝える種牡馬であって、この点が噛み合ってくれれば当馬においても素晴らしい追い風となるのではないかと考えます。
まとめ。
・モーリス×エンドスウィープは単純に熱い。
・適性距離はスプリント〜マイルまで。
・ダート適性には大きな期待は禁物。
・モーリス産駒の成功パターンは踏襲している。
・タイキシャトルの血がどう作用するか。
といったところでしょうか。
タイキシャトルがニジンスキーを伝えるという部分ですが、これは今回の記事を書いているときに不意に思った事なので、データ的な掘り下げはほとんどできていません。
一つだけ調べた事はシルバーステート×タイキシャトルの産駒成績。
これは以前書いた“シルバーステート産駒の鍵はニジンスキー”というところからの着想です。
ニジンスキークロスを持つシルバーステート産駒は良く走るんですよ。
つまりこの配合で一定の成果を出せているならニジンスキーの血の影響力を確かめられる要素になるかもという事ですね。
そのシルバーステート×タイキシャトル産駒の数字としては中央競馬では7頭がデビューして3頭が勝ち上がり。
うち1頭は2勝クラスまでいっていて、勝ち上がれなかった4頭のうちの1頭は地方で2勝して購買価格の倍以上稼いでますね。
数字としては素晴らしいです。
この事からも案外信憑性あるかもしれないと思ってます。
というわけでターファイト新規募集血統考察、一頭目はジェルミナーレ24でした♪
少しでも皆さまの検討の材料になったなら幸いです♪
それでは皆さま、良い一口ライフを♪
良い競馬ライフを♪(*´꒳`*)
告知
サララボ代表のジェイが馬の見方や競馬を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや 競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
これまで3度サロンメンバーの皆様とセリに参加しており、モアナとターボ、さらに大狩部牧場さんとコラボでサニーという素晴らしい3頭落札できました。
オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。
共有オーナーは1/40口から募集しており月の維持費は放牧中が月4000円程度。
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