はじめに。
はいど〜も、のあです♪
今回は8月5日からターファイトクラブで募集される24年産募集馬の血統考察の2頭目を書いていこうと思います♪
今回も変わらずカジュアルに「血統はよくわからない…」という方にも“なんとなくわかる”簡単な説明を添えて書いていこうと思います♪
種牡馬ごとの特徴なども書いていくので、今後血統表などを見た時になんとなく「この血はこういう特徴があるんだっけ」と思い出してもらえるような記事にしていきたいと思っていますので、軽い気持ちで読んで頂ければ♪
今回の血統考察はパッション2024♪
血統表はこちら↓

父マテラスカイ、母父アフリートという血統。
募集総額1000万の牝馬。
名牝系の一頭ですね♪
ではいってみましょう♪
父系を探る。
父マテラスカイの血統表はこちら↓

ミスプロ系スパイツタウン産駒のマテラスカイ。
スパイツタウンは豊かなスピードを武器にBCスプリントを勝利した快速馬。
国内の代表産駒はモズスーパーフレア。
血統構成は母父がブラッシンググルーム系のラーイ。
ラーイの特徴としては芝・ダートを問わず距離融通性も高い非常に汎用的な特徴を持ち、また父系・母系を問わず影響力を発揮するオールマイティな血です。
仕上がりの早さも期待でき血統表にあると何かと嬉しいバランサー的な血。
母母父はダイイシスでエタン系シャーペンアップの系譜。
成長力や持久力に優れ、スピードの底上げや勝負強さも伝えてくれます。
特に大きいのは成長力を促進してくれる事で、仕上がり早いラーイを持ちながらマテラスカイが長く活躍できたのはこの血の恩恵といえるかもしれません。
そしてニジンスキー。
こちらは底力や持久力を強化してくれますし、この辺りもシャーペンアップとの親和性が高く、お互いを押し上げ合う関係性を持っていますね。
こうして血統表の内包種牡馬をみてみるとバランスの良い血統表である事がわかります。
またもう一頭のスパイツタウンの代表産駒であるモズスーパーフレアは母系からダンチヒやインリアリティを取り込みスピード能力の底上げをしており、ボールドルーラーのクロスによって高速化した近代の日本競馬の芝トラックへの適性を押し上げました。
この血が強く出たのだろうと思えるポイントは上記以外にも短距離へ傾倒した事と持続力特化で前傾ラップを得意とした事です。
マテラスカイとは芝とダートという違う適性を示しましたが、レースで求められる適性としてはマテラスカイも似た部分を多く示しているので、スパイツタウンにおけるボールドルーラーの影響力は頭に入れておいた方が良さそうです。
母系を探る。
次は母であるパッションについて見ていきましょう。
血統表はこちら↓

パッションの現役成績は中央1勝ですが、内容としては芝・ダートを問わず走る事ができ、短距離を得意としていました。
産駒成績としてはこれまで2頭がデビューしており、それぞれ種牡馬は違いますが短距離適性を示す競争成績で、やはり脈々と受け継がれた牝系の血が影響力を発揮している事が窺えます。
血統的には、父はアフリート。
アフリートは締まったダートを得意としており、幅広い距離適性をもった産駒を輩出しました。
基本的にはマイル前後を得意としていましたが、それ以外でも活躍できる産駒を出していますし、非常に汎用性が高い種牡馬であったといえます。
ただし、この点においては特徴的な部分があって、幅広い距離適性の産駒を出すけれど産駒単位だと特化型が多く汎用性に欠けるという事。
つまり様々な距離適性の産駒をだすものの、スプリンターはスプリントだけで活躍し、マイラーはマイルでだけ活躍するという個体での距離融通性は低かったといえます。
他の特徴でいえば仕上がり早で早熟性をもっていますが、成長曲線的には持続型で早くから素質を開花させ緩やかに低下していくという特徴があります。
そして何よりも触れておかなければならないのは、牝系でしょう。
母母はあのノースフライトです。
ノースフライトはマイルG1を2勝した快速牝馬で、あのサクラバシンオーとも激闘を繰り広げました。
ノースフライトの母父がトウルビヨン系のヒッティングアウェーで、激闘を演じたサクラバクシンオーも母系に同じトウルビヨン系内包していたという点は面白いですね。
トウルビヨン系は母系に入って輝くタイプの血で豊かなスピードを伝えてくれます。
他にもトウルビヨン系内包馬には同じヒッティングアウェーを持つラインクラフトなどがいます。
配合を探る。
それではここからは配合的な部分を見ていきましょう。
まず目についたのはマテラスカイの持つニジンスキーとパッションの持つアフリートです。
アフリートとニジンスキーは親和性が高く、この両方の血をトップとボトムで持っているのは嬉しいですね。
そしてマテラスカイの母父ラーイと当馬の母パッションは同牝系の12号族ですし、マテラスカイの母Mostaqelehを押し上げる事でその効果の押し上げを期待できます。
またそのMostaqelehを押し上げる事によって内包するシャーペンアップとノーザンテーストの持つ勝負強さの輪郭を明確にできる事も一つのポイント。
母系のアフリートによってニジンスキーの相乗効果を狙い、同牝系を持つ配合によってラーイ・シャーペンアップ・ニジンスキーを押し上げられる可能性を持っている事は面白いポイントになってくると思います。
父マテラスカイ×母父アフリートですのでスピードの源流はミスプロになりますし、ダート適性の高いスピードの質となりそう。
ただ、母系をみると芝でもやれそうな構成ですので、その辺りが中途半端にならなければ面白い存在になれそうです。
中途半端になったらどうにもならないかもしれません…。
まぁ、これが血統の面白いところでもあるので。
ダート種牡馬と予測できるマテラスカイの産駒としては、母系のトニービン→ノーザンテーストの流れをみると一瞬不安がよぎりますが、ヒッティングアウェーとアフリートで上手く補完しつつ、牝系による活性化で上手くマテラスカイのポテンシャルを引き出せれば面白いと思います。
かなりピンパーな印象も強いですが、血統的な部分での最低限のスピードの担保は出来ていると思いますし、適正的にもスプリント〜マイルであろうという適性的なミスマッチはないのは一定の安心材料といえますね。
まとめ。
・大きなアピールポイントはないものの、小さなポジティブ要素は多い。
・父系・母系共に芝でもやれる可能性を持っている構成なので、そこも◎。
・マテラスカイ産駒の実績が揃っていない点は未知なので先物買い要素も◎。
・配合が上手く活きるカタチになれば特化型スプリンターなので適性が明確。
・ピンパー要素強めですが、価格を考えればお買い得感すらある。
というわけでパッション2024を考察してまいりましたが、いかがだったでしょうか。
名牝といわれるノースフライトの血脈は期待ほどの活躍馬を輩出できていませんが、内包する血を活かす部分でいうなら当馬のように振り切った方が良い気もするので、そういう意味でも期待したいですね。
母もそこまで高齢というわけでもありませんし、お値段もお安いので検討しやすい仔かと思います。
個人的には適性的な部分ではかなり幅が狭いと思いますし厩舎サイドもおおよその適性は決め打っているはずと思える血統構成なので、適性を探るという事に時間を消費する必要がないというのもポイント高いですね。
あとは今後発表される測尺と馬体をみて検討してもらえたらと思います。
ダートのスプリンターとして考えておくのが妥当な血統構成ですから、それなりのサイズ、長方形よりも正方形に近いカタチ、米国的な筋肉の質かどうか、この辺りに注目して頂ければ良いかとも思います♪
それでは今回の血統考察はここまでとさせて頂きます♪
この記事が皆様の出資馬検討の一助となれば、また出資馬選びの楽しみの一つとなっていれば幸いです♪
ではでは、良い一口ライフを♪
良い競馬ライフを♪(*´꒳`*)ノフリフリ

のあ
血統研究家
日本の一口馬主ではターファイトや京サラに入会している。血統の深堀が趣味でサララボライター・エムイシ氏の師匠的存在。
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