今回は、私は会員ではないものの東京サラブレッドクラブさんの募集馬検討記事を執筆してみました。
ぜひ、最後までご覧ください。よろしくお願いします。
レッドジェノヴァの22
今回推奨するのは、レッドジェノヴァの22です!
ちょっとベタなのかな?と思ったのでそこは申し訳ないのですが、
今年東サラは新しく先着制のシステムに変更になったということで、
逆に言ってしまえば早期にアクセスさえできれば好きな馬に出資できる!ということです。
本馬は母優先もあり、比較的人気になってしまいそうな馬ではありますが、200口は一般の早押しにもチャンスがありますので、今回推奨致します。
血統
まずは母レッドジェノヴァに関して。
レッドジェノヴァは重賞勝ちこそないものの、
エリザベス女王杯4着などと、第一線級でも活躍していた馬です。
この馬のベストレースは、京都大賞典の2着だと思います。
1着 サトノダイヤモンド 2.25.4
2着 レッドジェノヴァ 2.25.5
3着 アルバート 2.25.8
4着 シュヴァルグラン 2.26.0
勝ち馬はあのサトノダイヤモンド。それに0.1秒差にまで迫り、しかもアルバートやシュヴァルグランら強敵牡馬相手には決定的な差をつける2着。
しかもこの馬、牝馬です。しかも、昇級初戦です。京都2400mという牝馬にとっては一筋縄ではいかない条件でのこの2着。しかも4コーナーでモタモタしてしまった中での2着ということで、本当に価値のあるレースだと思います。
余談ですが、このレースの日は体育の日、つまり祝日とは言え月曜日で、
私PONは大学院2年生、化学実験のTAをしておりました。
事前に馬券をネットで購入し、
「あぁ…今頃◎ウインテンダネスの逃げ切りが決まって、京都競馬場は騒然としているんだろうなぁ…。」
とか想像しながら、学部生に「鈴木-宮浦カップリング」という化学反応の実験を教えておりました。
外部からの情報を遮断し、実験終わりにレース映像を観て、私自身が騒然としたのを今でも覚えております。
この時はレッドジェノヴァなんて眼中になかった。本当に申し訳ない、あんな強い馬だとは思ってもいませんでした。
話が逸れました。
このレースからレッドジェノヴァの将来は約束されたに違いない。重賞勝ちは間違いなく、もしかしたらG Iも勝てるかもしれない。
そう思ってたものの、愛知杯6着の後怪我により志半ばで引退することになってしまいました。
個人的には香港ヴァーズとかがまさにピッタリな印象があったので、香港での走りを是非観てみたかったです。
次に父親に参りましょう。
レッドジェノヴァの初仔相手に選ばれたのはサトノダイヤモンド。
繰り返し言います、あのサトノダイヤモンドです。
つまり、2018年の京都大賞典ワンツー馬による、ある意味「夢の配合」なのです。
また、クロスが多すぎるのが若干の不安ではあるのですが、
サンデーサイレンス3×4、Halo3本持ち、Hail to Reason5×5、Lyphard5×5と、今の日本競馬に適合しそうなクロスを多数持ち合わせております。
個人的には母レッドジェノヴァに「足りないものを補う」というよりかは「個性を伸ばす」配合のように感じます。
レッドジェノヴァは全勝利が中山、福島、札幌と直線の短いコース。
キレのあるタイプではなく持続力タイプだったと思うので、
タイプ的には少々違うものの、末脚の持続力に定評のあるサトノダイヤモンドを配合させることで、いかにも距離が延びて良さそうな馬になっていると思います。
レッドジェノヴァ自身が晩成タイプな上、母父シンボリクリスエス、更には近親にダービーフィズや、もう少し遡るとマンハッタンカフェなどとこれでもかというくらい奥手な一族なので、活躍は古馬になってからかもしれません。
個人的なイメージとしては、札幌の長距離で無類の強さを誇ったポンデザールのような馬になるとイメージしております。
なので、未勝利脱出がまずは第一関門だと思うので、これで価格が高いならあまり食指が動かなかったのですが、この価格ならチャレンジしてみる価値は大いにあると思っております。
※PONは東サラ会員ではありません(笑)
厩舎
厩舎は栗東の池江泰寿厩舎です。
オルフェーヴルやドリームジャーニー、アルアインなどを育成していた超名門厩舎です。
また、レッドジェノヴァ22の父サトノダイヤモンドも池江泰寿厩舎所属でした。
自分も1頭池江厩舎の馬に出資しております(スペクトログラム)。
「池江厩舎はあまり使ってくれない!」という声を聞いたことがあるのですが、
スペクトログラムに関してだけかもしれないですけれども、個人的にはむしろたくさん使ってくれる良い厩舎だと考えております。
また、上位騎手や短期免許の外国人騎手を積極的に起用してくれる印象もあります。
更に裏開催なら荻野極騎手や吉田隼人騎手、特別戦以外なら今村聖奈騎手などと、状況に合わせても上位騎手を確保してくれるイメージです。
懸念材料としては、活躍馬が牡馬に集中し過ぎている点が挙げられます。
池江厩舎はGⅠを21勝もしているのですが、牝馬はたった(?)2勝。しかも、どちらも勝ち馬はミッキークイーンです。
牝馬との相性はあまり良くないのかもしれません。
池江厩舎所属の現役クラブ馬は27頭いて、うち牝馬はたった4頭です。
これは推測でしかないのですが、クラブ関係者もそのことをわかって牡馬を積極的に預託しているのかもしれません。
ここをどうジャッジするかだと考えております。
馬体・歩様
正直この血統なので現時点での完成度はそこまで重視しなくても良いのでは?と思っていたのですが、しっかり分析してみました。
馬体に関してはそこまで悪い印象は受けませんでした。
馬体重もそれなりにあるし、幅もある。
トモがまだ緩い印象はありますが、この血統なのでそこまで気にしておりません。
唯一気になる点は、繋ぎが寝過ぎている点です。
母も怪我で引退となってしまったことからも、この脚が保つかは不安ですが、逆に言うとこの繋ぎからやはりこの馬は芝向きであると確信しました。
また、歩様に関してはまだ幼さを見せている印象を受けました。
特に前脚が外弧歩様気味なのが気になりました。
ただ、極端に気になる程ではなかったと思うし、この血統なので多少の違和感は目を瞑っても良いと考えております。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自分は東サラ会員ではないので、外様が色々騒いで申し訳ないのですが、
非常に魅力的な馬だと思います。
正直最初のラインナップを見た時にレッドジェノヴァの22がたった2000万円募集という事実に凄く驚いたと同時に「この価格=絶対に馬体や歩様に問題があるはず」と思っていたのですが、
正直自分は特に違和感を感じないどころか、むしろどちらかと言うと好感が持ててしまいました。
東サラで血統が良い割に激安だった募集馬の中には、
先日エプソムCで2着だったルージュエヴァイユなどがいるので、
この価格の違和感はそこまで気にしなくても良いのかもしれません。
奥手の血統なので勝ち上がりがまずは最初の壁となってきますが、
未勝利を脱出さえできればお値段以上の夢は見れると思っております。
願わくば、母の達成できなかった重賞制覇を成し遂げて欲しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
PON馬券塾 PON
Youtuber
競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど
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