各馬評価

◎ 15 スルーセブンシーズ

前走凱旋門賞は4着であったものの、馬群を捌くのに時間がかかった印象があり、スムーズなら2着はあったと考えている強いレースだったと思う。
海外帰りという点は不安ではあるものの、帰厩してからの追い切りでは自己ベストを記録するなど元気一杯。メンタル面もやられているとは到底思えず、おそらく引退レースが濃厚ではあるだろうが万全の出来で望んでくると思っている。

個人的にはイクイノックスのGⅠ6連勝の中で、最も惜しかったのは宝塚記念のスルーセブンシーズだったと感じている。恐らくこの論争をする場合比較されるのが秋天のパンサラッサだろうが、正直パンサラッサに「あれ以上」を臨むのは酷だと思う。一方スルーセブンシーズは「もう少し直線スムーズなら」「イクイノックスとポジションが逆だったら」等、たらればが尽きないと感じている。
※ただ、宝塚記念はイクイノックスにとってそれ程向かない条件だったと考えているし、海外帰りということで状態もそこまで良くはなかったと考えている点はご留意ください。

ということで能力と状態が◎であることを説明したので、あとは適性。これに関しても◎だと感じている。
最近は阪神やロンシャンで好走しているものの、元々は「中山専用機」とも呼ばれていた馬。全4勝が中山コースであり、重賞初制覇も中山牝馬S。距離に関しても宝塚記念、凱旋門賞と延長しても結果を残しており、はっきり言ってスルーセブンシーズが牡馬混合の国内GⅠを勝つとしたらここしかない！レベルの得意条件だと感じている。

何より、この馬は2023年明らかに覚醒している。

○2022年まで
秋華賞・マーメイドSと関西遠征に弱かった
2400mのオークスで距離の壁にぶち当たった
○2023年
宝塚記念で関西遠征克服どころか、凱旋門賞の海外遠征にも対応
凱旋門賞で2400mを克服

正直昨年までのスルーセブンシーズにおいては考えられないほどの急成長を遂げており、リスグラシュー的な成長曲線を感じている。そして苦手であったはずの遠征で好走したここ2戦から、元々大得意の中山に戻る。はっきり言って狙わない手はないのでは。

○ 8 ライラック

前走エリザベス女王杯では0.3秒差の4着。

タフなレースになれば勝てると踏んで本命にしたのだが、結果そこまでペースは流れず、上がり最速を出したものの敗れてしまった。
しかし、前走で遂にキャリア初の上がり最速を記録。府中牝馬S+18kgの馬体重からもわかる通り、明らかにこの秋から馬が変わっており、本格化している可能性が濃厚。2戦連続でこの馬が本来苦手であるはずのスローからの瞬発力勝負になっている中で、対応して大崩れせず走れている。

今回もしもペースが流れ、この馬が本来得意であったはずの消耗戦になった場合、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。本当に楽しみだし、流石にこのメンバー相手ならそこまで人気を背負わないと思うので狙っていけたらと考えている。

父は引退レースの有馬記念で8馬身差の大楽勝を遂げたオルフェーヴル。ライラック自身も、中山は本来得意ではないマイル戦でスターズオンアースを倒した得意コース。

あとは馬場が渋れば尚良いが、あいにく週末の天気予報は晴れ。ただ、良馬場でも対応できることは近走でも証明できているし、ペースがある程度流れれば大チャンスだと思う。

▲ 13 タスティエーラ

前走菊花賞では0.6秒差の2着。

着差はつけられたものの、ドゥレッツァはルメールJの神騎乗もあったことからも0.6秒差を額面通りドゥレッツァとの実力差とは決めつけてはいけないと感じている。
この馬の強みは器用さ・操縦性の高さと先行力、更には簡単にはバテないスタミナだと考えている。故にどの舞台でも大崩れはしないと感じているし、これらの適性が最も発揮されるのは小回りコース、すなわち中山のような競馬場であると感じている。

3歳牡馬のレベルを疑問視する方もいるかもしれないが、個人的には高く評価している。流石にイクイノックス級の馬はいないと感じてはいるが、それでもある一定のレベルにあると思う。古馬相手に勝ったノッキングポイントやベラジオオペラはしっかり評価できるし、逆に惨敗したレーベンスティールなどの敗因は明確で、度外視可能であると感じている。そして何より、春からこの世代のトップを張り続けていたタスティエーラとソールオリエンスの2頭がまだ古馬と未対戦。少なくともレベルが低いと考える材料には乏しすぎると感じている。

操縦性の高い、優等生タイプの馬であるが故、馬群を捌くことが上手な騎手と相性が良いと思う。その点ムーアJとは相性抜群なのでは。

印

◎ 15 スルーセブンシーズ
○ 8 ライラック
▲ 13 タスティエーラ

予想のコンセプト

とにかく適性、中山芝2500mの消耗戦に強い馬をチョイス、有馬記念を何が何でもと狙っている馬をチョイスした。
外枠は問題ないし、むしろ外枠だからこそ狙っている節すらある。その理由は長くなってしまうので割愛するが、個人チャンネルの動画でお話ししておりますのでぜひご覧ください。

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