執筆者:ふーた
展開や戦績の分析による予想を得意とするライター。
先日行われたデイリー杯2歳Sではリアルスティール産駒初の重賞制覇を達成したオールパルフェを本命としていた。
今回は2022年12月17日(土)に行われるターコイズステークスを予想する。
【印】
◎ミスニューヨーク
○アブレイズ
▲ママコチャ
△アナザーリリック
△シャーレイポピー
△ライティア
△ウインシャーロット
△フェルミスフィア
【ざっくりレース予想】
レイハリア・ライティア・ローザノワール・ウインシャーロットがハナを争う展開に。
特に逃げで実績があるローザノワールは絶対に逃げたいところである。
しかし、ここ最近出ムチを入れないと行き脚がつかない傾向にあり、また今回は距離短縮ということもあり、外枠に入ったウインシャーロットに被される可能性がある。
また、中山1,600mのコース特性上、最初の直線が短いため、外枠が不利なコースであり、なおさらウインシャーロットがハナを主張する可能性が高い。
よって、ハイよりのミドルのラップを予想する。
ターコイズSは波乱含みのレースだと言われているが、馬連1,000倍以上のレースは過去10年で4回あるが、全て最初の3Fが35秒台とスローとなっている。
逆に、34.9秒以下で入ったレースはそこまで大荒れはしておらず、実力がある馬が来ている傾向にある。
今回は、先に説明したように、多少のハイラップが予想されるため、実力のある馬が馬券に絡む可能性は大いにある。
荒れるレースだからと言って穴から入らず、隠れた実績馬を狙うのも一つではないだろうか。
【各馬総評】
◎ミスニューヨーク
本命は昨年の勝ち馬ミスニューヨークにした。
前走の京成杯OHは最後の直線で、外枠のクリノプレミアムに寄られて最後まで追いきれずの4着で、着順以上のレースだった。
前前走の中京記念も外からの不利を受けており、実力はある。
昨年度このレースを快勝しており、前走も4着(不利あり)で中山マイルは好相性である。
中山開催の成績も(2-0-1-2)で掲示板を外していない。
内で馬群にもまれながらもしぶとく脚を使えるため、小回りコースで崩れる心配はなさそうだ。
強いて言えば、少し外枠を引きすぎた印象はあるが、すぐ内の枠がテンの速いライティアとローザノワールで、その内枠がフェルミスティアとシャドウディーヴァなので、すんなり良い位置取りはできそうである。
騎手もこの馬のことを知り尽くしているミルコ・デムール騎手なので問題はないだろう。
後は不利がないことを願うのみである。
○アブレイズ
対抗は3歳時フラワーカップで中山での重賞勝ち実績があるアブレイズにした。
前走の天皇賞(秋)は明らかに 力の差はあったが、有馬記念でも好勝負が期待されるイクイノックスに0.8秒差の10着と着順よりも負けてはいない。
最終コーナーを回った時に同じくらいの位置にいたシャフリヤールとは0.2秒差とジャパンカップ2着馬にもくらいついている。
シャフリヤールやジャックドールは道中内に入れ、好位を確保できていたのに対し、アブレイズは外外を押し上げてのこの着差は評価できる内容だった。
前々走の府中牝馬Sも、次走マイルCSで2着に入ったソダシと差のない競馬をしているにもかかわらず、現在想定10番人気は少し侮られている印象である。
確かに、明確な決め手に欠ける馬ではあるが、春には中山牝馬Sで2着と中山コースでは結果は残しており、舞台設定は悪くない。
少し鈍差がある馬なので、外国人騎手が鞍上であるのも好材料である。
斤量も56kgと少し見込まれたが、その分実力もある裏付けである。
枠も内を引き、いいポジションを取れそうである。
人気になれば、評価を下げるかもしれないが、今の人気と照らし合わせれば相手候補筆頭である。
▲ママコチャ
3連勝で重賞初挑戦のママコチャを▲評価にした。
過去3戦を見ても、うまく折り合いをつけることができており、直線で騎手がゴーサインを出すと鋭く伸びる脚を持っており、レースセンスは抜群である。
特に前走の納屋橋Sは、2着馬ヴィルヘルムが自分でペースを作り、これ以上ない最高の競馬をしたのにもかかわらず、直線であっさりと交わしており、これは重賞でも戦える実力だなと筆者は思った。
なおかつ今回は斤量53kgと初重賞ということもあり、かなりのハンデをもらっている。
実力が未知数なだけに人気も1番人気ではあるが4倍台と美味しいオッズである。
姉のソダシは勝利した重賞のうち2 つが牝馬限定のマイル戦であり、一般的に考えればこの馬にもマイル適性があると考えるのが妥当だろう。
枠も内枠の好位置に入り、持ち前の自在性が効く位置を取れそうである。
前の馬が総崩れした時に詰まってしまう可能性があり、古馬たちに当たり負けしないかどうか不安はある。
しかし、金子 真人オーナー所有馬であり、ヴィクトリアマイル、安田記念とGⅠレースにのようにも思える。
ここをあさっりかつ実力を見込んでの▲だ。
ライター:ふーた
20歳から競馬を始め、学生時代はライタージェイと夜な夜な競馬新聞と睨めっこする日々を送る。ギャンブルよりも競馬予想が好きで、自分が馬券を買わない日でも予想は行う競馬通。コロナ前の日本ダービーでは、徹夜で並んでいる姿が某スポーツ紙に写真付きで掲載された。
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