今回は、イクイノックス、シャフリヤール、ウインマリリンが挑戦するドバイシーマクラシック2023の予想記事を掲載していきます。
よろしくお願いします。
メイダン競馬場特徴
メイダン競馬場は楕円形の左回り平坦トラックコースで芝1周2400mダート1周1750mです。
最後の直線は芝450m、ダート400m 2014年まではダートはなくAW(オールウェザー)でしたが、アメリカダート馬招聘のため?ダートに変更となったと言われています。
芝はバミューダグラスにペレニアルライグラスをオーバーシードした香港のシャティン競馬場と同じ構造、洋芝ですが欧州遠征などと比べると日本馬も力を発揮しやすい舞台と言えるでしょう。
芝コースは差しもしっかり決まりますが、前に行った馬が不利だということもなく比較的フェアな馬場状態で開催されることが多い印象を受けます。
ドバイシーマクラシック傾向
2023年3月26日(日)午前1時発走予定。
過去10年(2020年はコロナで中止)で日本馬は2勝。2022年のシャフリヤールと2014年ジェンティルドンナが制覇しています。
2022年の3着馬はオーソリティでしたね。
日本馬は毎年好走傾向にはあるものの、歴代で見ても2006年のハーツクライを加えた3勝。
勝星はそこまで多くないレースになります。
過去10年ではアイルランド・イギリス・フランスの欧州馬が6勝しており、欧州馬の活躍も目立つレースです。
2400mは日本馬や欧州馬が得意とするレンジなので、その通りの傾向が見て取れます。
ペースとしてはヨーロッパ遠征馬が多いためか、スローからの瞬発力勝負になりやすいレース。
ここ数年のレースを見るとスローではありますが後方待機からの外差しが決まっている印象。
上がりの瞬発力がある馬の評価をあげておきたいところです。
また、2017年〜2019年は3年連続でビュイック騎手が勝利していました。
ビュイック騎手は今年はゴドルフィンのアイルランド生産の地元馬、レベルスロマンスに騎乗予定となっていますので、こちらも要注目です。
注目馬評価
◎イクイノックス
6戦4勝。有馬記念と天皇賞・秋、日本では最高峰のレベルのレースを連覇して挑む、今回の大本命馬。
芝2400mレンジで日本最高峰の馬であれば、ここはあっさりでも全くおかしくない。
上がりも速い時計で上がれる馬なので、瞬発力勝負も歓迎。
父キタサンブラック自身が海外遠征歴がなく、産駒の海外適性がどの程度あるか、唯一懸念があるとしたらこの部分でしょうか?
ただ母系を見ると、ヌレイエフやトニービンなど欧州系の血統もしっかりと持っています。
特にヌレイエフ持ちの馬はメイダン競馬場での好走傾向があるので、ここは心強いポイントでしょう。
鞍上ルメール騎手も心強いと思います。
強敵エミリーアップジョンが回避し、より勝率は高まったと思います。
◯ウインマリリン
海外遠征、特にモーリスなど香港適性が高いスクリーンヒーローの産駒から、ウインマリリンをピックアップします。
重馬場の中2着に入った前前走エリザベス女王杯も評価に値しますが、特筆すべきはやはり前走香港ヴァーズ制覇でしょう。
道中中団から、ポジションを下げていきほぼ最後方から大外をぶん回して勝利するという、着差以上に強い競馬内容。
後ろからためて直線で差し切る競馬は、今回の舞台にも合いそうです。
前述した通り香港のシャティン競馬場とメイダン競馬場の芝が同じ配合のため、ここでも力を発揮できる可能性が高いと見ています。
日本馬のワンツーもあり得ると思いますので、旨味はありませんがこの2頭の馬連やワイドで日本馬を応援するレースにしてもいいのではないかと思います。
▲モスターダフ
日本オッズでは執筆時点で90倍近くついているこちらの馬をピックアップしたいと思います。
凱旋門賞で最下位の20着やプリンセスオブウェールズクロースブラザーズステークス(G2)で6着など、精細を欠く時もありますが、これはパリロンシャンやニューマーケットなど高低差が大きい競馬場。
前走のネオムターフカップ(G3)では、今回のような平坦コースのサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で2番手追走から楽勝していて、今回の舞台の方が力を発揮できるのではないか?と分析しています。
距離は2000m前後の方が良さそうな気がしますが、スローペースのレースになれば2400mまでは持つ可能性があると思います。
マークが薄くなれば馬券内に飛び込んでくる可能性がある穴馬の1頭だと思います。
母父Dubawiはメイダン競馬場と相性の良い血統です。
△シャフリヤール
シャフリヤールはここに評価しましたが、モスターダフとはほとんど評価の差はないです。オッズ妙味を考えてこの順番にしました。
昨年優勝馬ですから、今年連覇があっても全く不思議ではない馬だと思います。
昨年優勝後に向かったプリンスオブウェールズSは高低差があり芝も向かなかった印象がありますし、レースレベルも高かったので、そこまで悲観しなくても良いと思います。
前走のジャパンCもハイレベルな最後の直線の叩き合いで、3/4馬身差ほどで2着でしたが、これは負けて強しの競馬。
評価をここにとどめた理由としては血統要素があります。
昨年勝利しているとはいえ、これは基礎能力の高さでねじ伏せているだけであり、本来の適性はここではない気がしています。
というのも、血統を見た時に父ディープインパクトに母父Essence of Dubai(APインディー系)と米血系が中心に構成されていて、欧州要素が薄いです。
どこまで高いパフォーマンスをメイダンで再び発揮できるか?この馬のキーポイントはそこになると思います。
☆レベルスロマンス
最後にこのレースと相性がいいビュイック騎手が騎乗するこの馬をピックアップします。
この馬は本来なら対抗くらいの位置にいてもいい能力を持った馬だと思うのですが、この評価に留めた理由はズバリ脚元の状態不安です。
Netkeibaの記事には”昨秋の米G1ブリーダーズカップターフを制したレベルスロマンスが前脚の炎症により、今年初戦に予定していた現地4日のG2ドバイシティーオブゴールドを出走回避することが陣営から発表された。”とあります。
予定していた前哨戦を使わずにこのレースに向かってきますし、最高の状態とはいえないでしょう。
とはいえ、最初はダートを使っていましたが、BCターフなどG1、3つを含む5連勝でここまで来ていて、芝レースに切り替えてから未だ負けなしとそこを見せていない魅力もあります。
脚の状態が全く問題なければ、頭まである1頭だと思います。
父Dubawi はメイダン競馬場との相性が良く、血統的にも好走傾向に合致していますね。
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