今回は社台2023募集予定馬の中のジェイ注目馬、ラブリーベルナデットの22について紹介させていただきます。
よろしくお願いします。
ラブリーベルナデットの22とは?
ラブリーベルナデットの22は、父キズナで社台ファーム生産の牡馬です。
40口の募集予定馬リストに上がっていて、社台にて募集予定となっています。
厩舎や馬体サイズ、募集額の情報などはまだ公開されていません。
本馬の魅力
母系
母ラブリーベルナデットは北米8勝馬で、ミセスリヴィアS(G2)、ヴァリーヴューS(G3)、ミントジュレップH(G3)などを制覇しています。
全姉はDMMバヌーシーのグランベルナデット(3歳)。
4戦2勝で忘れな草賞を勝利しオークス出走の方針が示されました。
残念ながら体調を崩してしまいグランベルナデットはオークス出走を見送っていますが、オークス出走できるレベルの賞金を獲得したことは高く評価できるものだと思います。
忘れな草賞の勝ち方も非常に強いものでした。
ハーツクライ産駒の半兄キングピン(2歳)はセレクトセールで2.2億円で落札されています。
母の競争能力が高く、性別が違うものの全姉が活躍していることを考えるとファミリーの活力は十分だと言えるでしょう。
父キズナ
父キズナは5世代目、1〜2世代目の活躍を見た上で種付けされており、この世代とこの世代の1つ上の世代がキズナ黄金世代になるのでは?と言われています。
特にこの世代とこの1つ上の世代はノーザン・社台での種付け数が増え、いい繁殖に種付けをされているのでこれまで以上の大物が出現する期待感は十分あるでしょう。
某POG本記載のデータによると、社台ファーム生産のキズナ産駒の勝ち上がり率は驚異の71%だとか。
これまで再三書いて来ていますがキズナはこれまで社台グループでの種付けが少ない(17%)中でリーディングトップ10に食い込んできていますから、種牡馬のポテンシャルの高さは相当だと思います。
この世代あたりで、社台グループの後押しも加わり大活躍馬が出ればリーディングを獲ってもおかしくないと私は考えています。
絆産駒の勝ち上がり率は47%、牡馬の勝ち上がり率は50.9%となっています。
配合
父キズナと母父ボールドルーラー系はサンプル22頭。
勝ち上がり率55%と水準以上です。
私が参考にしているパーフェクト種牡馬辞典にもシアトルスルーとは好相性であると記されており、母父との相性は間違いなさそうです。
また、母系に含まれるゴーンウェスト(ミスプロ系)も好相性の血統要素の中に記されていて、配合的な強調要素は複数あります。
注意点
ストームキャットのクロスをこの馬は持っている牡馬のため、ダート色が強くなる可能性はあるでしょう。
データを見ても、ストームキャットクロスなしの産駒の芝:ダート比率は6:4ですが、ストームキャットクロス持ちの産駒の芝:ダート比率は5:5となっています。
馬体サイズや動き次第の部分もありますが、大型でどっしりとしたタイプの馬であればダート馬になる可能性も考慮する必要があると思います。
芝馬に出資をしたいという方は注意が必要です。
全姉は芝に出ていますが性別も今回は違います、牡馬の方がダートに出る産駒は多いです。
また、芝ダート適正より心配なデータが、ストームキャットクロスを持っているキズナ産駒の成績が、クロスを持っていない産駒に比べて13ポイントほど低くなっていることです。
サンプル29頭で、勝ち上がり率が34.5%にとどまっているところはマイナスポイントでしょう。
まとめ
マイナスポイントもありますが、全姉の活躍を含むファミリーの活力やそのほかの配合相性の良さを鑑みると、総合的には血統的には推奨できる馬の1頭なのではないかと思います。
上の子達は外に出している中、この馬は社台募集となっています。
社台は最近特に調子を上げてきていますし、本家40口での募集ですからこれまでの兄妹馬以上にこの馬は期待されている可能性もあるかと思います。
追加情報が公開されたら、改めてこの馬を検討したいと思います。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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