今回はPOG入門として、指名馬の選び方を記事にしていきます。よろしくお願いします!
①POG本の馬体写真やコメントで選ぶ
まずはどの雑誌どのPOG本でもグラビアがあるので、その写真を見て気になった馬を選ぶという方法があります。
ただ、この時期の馬はまだまだ成長します。
完成度が高くなかったり、アンバランスに見えたりする馬でも、その後馬がぐっと成長して良くなることもあります。
必ずしもこの時バランスがよく見えないからと言って活躍しないというわけではありません。
特に最初は素直に気に入った馬を選ぶというのがいいと思います。
あとは1頭1頭にコメントがありますので、調教の進み具合や乗り手の印象、適性などが書かれているのでそれを参考にするのもいいと思います。
POG本はカラーグラビアが載っているページだけではなく、テキストのみのページがあるものも多いです。
書き手側としては、テキストのみのページにも一生懸命取材した内容が詰まっているのでぜひ読んでコメントを参考にしていただきたいなと思います。
乗り手のコメントがいい馬、「背中がいい」とか「思ったより時計が出てしまう」などのコメントがされている馬は個人的には好感触だと思います。
また、気性については「競馬向きの性格」「キツいところがある」などすこし気が強い馬の方が僕はいいと思っていますので、気性について言及があってもマイナス評価はしていません。
牧場の担当者さんによって、常にトーン高めのコメントをされるところ、逆に厳し目のコメントをされるところなど様々です。
2-3年継続してコメントを読んでみると大体牧場ごとのコメントの傾向もわかってくると思うので、例えば「この牧場は例年辛口コメントなのにこの馬は絶賛されているから指名してみよう」というような指名方法もできるかなと思います。
②血統で選ぶ
活躍馬の妹や弟、近親を選ぶなどファミリーの方から選ぶパターンと、クラシックに向きそうな早熟性のある父を持つ、サイアー側から馬を選ぶというパターンが大きくあります。
血統特徴を覚えると馬券につながる部分もあると思いますね。
特に種牡馬については、4世代目を狙うといいと思います。
1世代目2世代目は新種牡馬ということで目新しさがあり繁殖が集まりやすいです。
一方3世代目については種付け時に1世代目の活躍状況を確認できずに種付けを行うため、生産者としてはギャンブル要素が強くなります。
3世代目になるとさすがに新種牡馬としての目新しさも薄れていますからね。
そのため、一般的に3世代目はいい繁殖が集まりにくいといわれていて成績も下がる種牡馬が多いです。
しかし、4世代目については初年度産駒の活躍を見たうえで生産者は種付けが可能です。
初年度産駒が活躍していた場合、4世代目はいい繁殖が再び集まり成績が浮上することも多いので、僕は4世代目や5世代目あたりの種牡馬を積極的に狙うようにしています。
今年でいうと、キズナ産駒は注目しています。
キズナ産駒は5世代目なのですが、初年度はノーザン社台系ではほとんど種付けがされていませんでした。
そのため、初年度をノーザン社台系では0世代目と位置付けると、ちょうど今年が4世代目になります。
特に「今年の2歳馬のキズナ産駒は繁殖レベルが高く出来がいい」という話を聞きますから、キズナ産駒はオススメですね。
注目馬でも活躍するとは限らない!?
POG本で大々的に取り上げられて、来年のダービー馬だ!ともてはやされる馬がいると思います。
しかし、そういった注目馬や素質馬、良血馬が必ず活躍するか?といわれると決してそんなことはありません。
これには様々な理由があります。
1つは前述した気性の問題が出てしまう場合です。
競走能力は素晴らしいものを持っていたとしても、気性の問題でコントロールが効かず、POG期間内に活躍ができないというパターンです。
また、調教を進めてみたら案外…というパターンもあります。
北海道育成時は、速い時計を出していない中での評価であることがほとんどです。
実際その後入厩して、速い時計を出してみたら「あれ?思ったより…」というパターンはありますよね。
「馬体の見た目だけはよかったけど、競馬にいってみたらスピードはあんまりなかったね」というのもあります。
北海道から移動して環境が変化することで、カリカリした面がでてきてしまう馬もいますし、本当に活躍する馬を見抜くというのは難しい作業です。
だからこそ、面白いんですけどね。
まとめ
今回は簡単にPOGの指名馬の選び方を開設させていただきました。
POG取材記者として思うのは、まずは気軽にPOGを始めてほしいなと思います。
お金がかからないのがPOGのいいところですから。
気にいった馬を素直に選んで応援して、うまくいかなかったらまた来年。
選ぶポイントを変えて試してみたり、同じやり方でリベンジしたり、楽しみ方はいくらでもあります。
皆さんなりのやり方で楽しんでいただければ嬉しいなと思いますし、その際の最初の1冊にはぜひ私が取材した競馬王のPOG本を手に取っていただけるとこの上ない喜びです。
袋とじでは私の渾身の10頭の馬も公開しておりますので、是非そちらも参考にしていただければと思います。
手前味噌ですが去年の私の袋とじ指名馬1番手は、ドルチェモアでした(笑)
今年もぜひ、ご期待ください。
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