今回は一口馬主の方におすすめの書籍「馬体は語る2 母の力」を紹介させていただきます。
よろしくお願いします。
「馬体は語る2 母のちから」概要
基本情報
定価:1900円+税
著者:治郎丸敬之
編集:競馬道OnLine編集部
監修:一口馬主DB
発行:オーイズミ・アミュージオ
発売:主婦の友社
内容
馬体を見るうえで、筆者のバイブルとなっていた前作「馬体は語る」の続編となります。
序盤に登場する、今回の目玉でもある「母の馬体を見る」は今作の書下ろしです。
この他にもあいまいな競馬ワードについてや、種牡馬別の産駒の馬体の見方に加えて、関係者インタビュー記事では、一口馬主クラブのノルマンディーオーナーズクラブ代表の岡田牧雄氏や、私も仲良くさせていただいている地方オーナーズ・Equine Vet Owners Club代表の上手健太郎氏の馬体の考え方について紹介されています。
本書の特徴と魅力
まず私が最もいいなと思ったのは、画一的に考えがちな“いい馬体”について、血統的アプローチから分けて考えて、活躍する産駒を予想するという着眼点を与えてくれるところです。
種牡馬別の馬体の見方はまさにそれをストレートに体現していますし、繁殖牝馬についての項でも母の現役時代や募集時の写真を見ながら、産駒が特徴をどう受け継いでいるかを見るというのは、これまで自分がしていなかったことで新たな気づきになりました。
これを読んで今年からは母の馬体もしっかり画像検索して見るようにしたいと思います。
種牡馬と産駒を見比べて父似の馬体か?というのはいつも見るようにしているのですがね。
また、なぜ母が重要なのか?という部分についても偏差の話を出しながら、大変納得感のあるロジカルな説明がなされていました。
著者の治郎丸氏が繁殖をやられているということで、生産者目線の話があるのも興味深かったですね。
繁殖については筆者は未経験ですので「生産者はこんなことを考えるのだな」と勉強になりました。
特に馬体サイズの重要性について、再認識させられました。
筆者が仲良くさせていただいている節約大全のこまちさんは、先日折手牧場さんと競走馬生産の会社を設立されていて、他人事ではない感じもしました。
こんなことを考えながら種付けをされているのかな?と思いをはせるのも一興ですね。
私も繁殖入りを見据えて1頭オーストラリアで1歳牝馬を落札し、チームで共有しているので「いずれはこういったことを考える時が来るのかな」と読みながらわくわくしたものです。
種牡馬別の産駒の見方については一度サラっと一読した後、募集馬検討の際に意中の募集馬の種牡馬が取り上げられていたら都度見返して検討するという辞書的な使用法をしてもいのかなと思いました。
注意点
前作もそうなのですが、こちらの書籍は一口馬主DBの有料会員が閲覧可能なコラムをまとめた部分が多い本になります。
こちらのコラムを読んでいるという方からすると、重複する部分が多いのでご注意いただければと思います。
一口馬主DB有料会員ではない方には特にオススメできる書籍だと思います。
馬体はこれまであまり見ていなかったという方からすれ、ばこの1冊で募集馬検討の価値観が変わる可能性があると言っても過言ではありません。
実は筆者は一口馬主DB有料会員でコラムも読んで勉強していたのですが、書下ろし部分を読みたかったので今回1冊購入して読破しました。
購入理由には上手先生が載っていたという部分もありますが、それを差し引いても母の馬体を見る大切さや、馬格については改めて募集馬検討の際に意識しようと思えました。
今回の知識を2000円程度で買えたと思えば、大変有意義な買い物だったと思っています。
また、コラムを読んだのはかなり前だったためところどころ忘れている部分もあり、復習的な意味でもよかったなと思いました。
サララボ読者の皆さんに自信を持ってオススメできる1冊です。
※もちろんPR案件ではありません、誰か案件くださいw
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
No responses yet