初めまして、広尾サラブレッドで一口馬主を楽しんでいるバルドーです。今回は出資馬のバスラットレオンが22年3月26日にドバイ・メイダン競馬場で行われたG2ゴドルフィンマイルに出走した時、日本から現地応援に行ってきました。今回はその様子をレポートいたします。
バスラットレオン
2018,3,25生
父 キズナ 母 バスラットアマル 母父 New Approach
矢作厩舎 浦河産
広尾愛とバスラットレオン愛は世界中の誰にも負けないと自負しております!
バスラットレオンが海外遠征に
2022年。バスラットレオンは、1月5日中京11R京都金杯より始動しました。
レース後、次走は阪急杯を目標にしたいと話を聞きましたが、フォームの改善を優先し、出走は取りやめになりました。
そんな中、2月25日にドバイより招待が内定し快く承諾したとの話を聞き、私はソファーから転げ落ちるほど、驚きと喜びと、もう勝ったかのような大興奮に包まれました。
矢作先生の、「バスラットレオン、挑戦しましょう」の一言に、落ち着かない日々が始まりました。
バスラットレオンの体調や様子が今まで以上に気になり、少しでも情報収集に必死になりました。3月15日に出国してからは、飛行機がどこを移動しているか逐一確認し、とにかく無事に到着してほしいと願うだけでした。
現地応援 初のドバイ1人旅
私はバスラットレオンの相手を調べたりしているうちに『こんなこと何度もあるわけないし、行かなきゃ』『ドバイのバスラットレオンに会いたい』
そんな気持ちが日に日に強くなり、ドバイ旅行を考え始め、最後まで悩みましたが行くことにしました。
中東の1人旅は怖い。アメリカやヨーロッパとはまた違ったイメージの国へ行くのは不安しかなかったです。何かあったら連絡していいかと、人を頼っての出発でした。
※海外馬主ジェイ追記 私もドバイに行ったことがありますが、とても治安の良い国です。私の肌感覚ではヨーロッパ諸国よりドバイの方が治安は良いかもしれません。
公共交通機関もありますが、車移動が多く、タクシーやUberでの移動が中心。物価の高い国ですがタクシー代はそこまで高く無いです。
砂漠地帯なので夏の日中は驚くほど暑いです。現地の人は日中はあまり外に出ず、早朝や夕方以降、涼しい時間帯の人手が多かった印象です。
メイダン競馬場で観戦
当日はタクシーで競馬場へ行き、日本の競馬場とはまた違った雰囲気に、楽しみしかなかったです。
現地は紳士淑女、取材班等沢山の人々が思い思いの競馬場を楽しんでいるように見えました。私はここでバスラットレオンが走るんだと思うともう涙が出そうになり、ドバイの空気を一気に吸い込みました。
顔みしりなのに、久しぶりに会うような、甘酸っぱい、苦っぽさを胸に感じながら、バスラットレオンを待ちました。 なにもない、何も知らないカラッポから、夢や理想を語っているだけの日々は、たった今、終わったんだなとグッと深い幸せを握りしめました。
レース時間が近づいてきて、バスラットレオンが見えたとき、、、。
絶対に忘れない風景を必死に見続けました。もう瞬きも、呼吸も、太陽の輝きも、風もどうでもいいくらいに。 全ての時間は、バスラットレオンのためにある。それだけでした。振り返れば、長く険しい道のりも、たった一つ[勝利]という目標の為にあるのだと、それしか思えませんでした。
ゼッケン4番、染め分け帽、ブルーとグリーンの勝負服。いつものキリッとした真っ直ぐ前だけを見つめるバスラットレオン。その姿が私の目にはしっかりと、写っていました。
さぁスタート。
出負けしたか?と思っていたら、みるみるハナに立ち、バスラットレオンのペースで直線を迎えます。
そのまま後続の追撃を力強く振り切り、先頭でゴール!!
バスラットレオンは15番人気ながら、G2ゴドルフィンマイルを見事制覇しました。
当日はバスラットレオンのグッズを持って現地に行っていましたので、勝った後は、あなたの馬か?とハグとおめでとうの嵐でもみくちゃくにされました(笑)
最高の瞬間
初めての海外遠征にして、こんなに素晴らしく記憶に残るレースをしてくれた、バスラットレオン。
ドバイに到着してからは、毎回調教の動きも良く見えていました。
レースは自信をもって挑めたし、パワータイプだけどスピードもあるので、自分の走りが出来れば、勝てるとずっと信じていました。
私も本当に現地に行って良かったですし、また海外出走があればどこでも行きたいと思います。
勝負ごとなので勝ち負けはあります。でもそれ以上に二度と味わえない、素晴らしい経験と感動を再び出資馬と共に感じることが出来ればいいなと思っています。
全ての関係者の皆様に感謝と尊敬の気持ちしかありません。本当にありがとうございました。
※写真・文章はクラブの許可を得て掲載しています
ライター:バルドー
出資馬 バスラットレオン、キングエルメス、カイザーノヴァ、ドグマ、他25頭。2018年産より、一口馬主を始める。一口馬主出走初年度から、新馬戦勝ち、G1、2頭出し、重賞勝ち、ダービー出走、海外出走と幸せを噛み締める日々。夢は、海外一口馬主になり、出資馬でジャパンカップを勝つこと。
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