今回は会員ではありませんが、広尾TCの特別募集馬の検討記事を掲載していきます。
参考にしていただけたら嬉しいですが、あくまで個人の見解ですので、出資は自己判断でお願いいたします。
ハキの23
血統
母ハキは未勝利馬、本馬は初仔の牝馬です。
2代母からのファミリーで最高到達点は中央2勝とやや中央の募集馬としては物足りない戦績に感じます。
3/4きょうだいのナグラーダという馬がいるのですが、中央で5度出走し最高着順は7着。
その後地方転出し水沢や盛岡のC2クラスでも2着に来ているものの勝利を収めるには至らずです。
ナグラーダは牡馬なので本馬と性別が違いますが、ダートを意識するこの血統なのでむしろ牡馬の方がプラスでしょう。
父ダンカークは地方に比べて中央での活躍ぶりはやや低調な印象。
牝馬勝ち上がり率は21%となっています。
母父シアトルスルー系で出走した産駒はいません。
APインディが3×3と濃いので、体質面に一定の心配があります。
肌感覚的に3×3以上のインクロスがある馬はケガなど頓挫が多い印象があるので、よほど母系や種牡馬、配合、馬体などほかの要素で大きな加点がない場合は見送るようにしています。
実際、サンデーサイレンスの3×3だったノルマンディーの出資馬ゴールデンシーカーは骨折により中央デビューが叶わず、4歳地方デビューになりました。
幸い中央には戻ってきたものの、体質の弱さなどから思うように調教が進められず、1勝Cで厳しいレースが続いています。
馬体
現時点の馬体重が300㎏に満たないことからもわかるように、立ち姿の写真を見ても明らかに幼くて小さく見えます。
1歳3月撮影とありますが、当歳馬を見ているような印象です。
そもそもサイズが小さくなりがちな初仔牝馬かつインクロスも濃い馬なのでこのサイズは正直心配ですね。
今後の成長がどうなるかわからないですが…。
この時点で馬体を評価をして、果たして正確な分析ができるかだろうか?と考えると正直自信はなく、とりあえず400㎏を超えるくらいになるまで成長を見守るという形でよいのではないかと思います。
歩様も幼いので力感はなく、トモに力がなく踏み込みが浅く見えますが、この時期の馬をあまり見ることがないのでよくわからないというのが本音。
ここからトモに筋肉が入れば変わる可能性はあるでしょう。
可動域などについては、飛節が後ろに伸びきらない感じで、脚の送り出しもあまりしっかりしていないように見え、好みの歩様ではないですね。
ただ、短めの距離のダート馬であればこのくらいでも差し支えないのかもしれないです。
前脚の蹄は外々に踏み込む際に向かう形ですね。
歩かせ方にもよるでしょうが、これもあまり好みではないですし前脚リスクは心配です。小型なダート馬なら負担は少ないかもしれませんので、あまり気にしすぎなくてもいいかもしれないですけどね。
ダートで短めの距離ならパワー感はマストで必要だと思っているのでこの時期に判断を求められるのは非常に難しいと思います。
出資を前向きに検討されている方は、この時期に飛びつくよりは成長を見守って良きタイミングで出資するのが良いのではないかと思います。
サイズもサイズですし血統的にも、すぐに満口になることはないかと思います。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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