今回はケンタッキーダービー2024予想記事を書いていきます。よろしくお願いします。
当日朝は同時視聴LIVEも個人チャンネルで行う予定です、早起きして一緒に日本馬を応援しましょう!
レース概要
アメリカのチャーチルダウンズ競馬場で行われる、ダート2000mのレースです。
スタートの後は直線でその後ぐるっと4つのコーナーを回って1周するコースです。
直線は376mとなっていて、平坦コース。高低差は2mほどと少ないです。
砂質はローム砂75%、シルト23%、クレイ2%となっています。
日本よりも砂の割合が少なく泥の比率が多いです。
メイダン競馬場に近い配合になっていて、後ろの馬はキックバックがキツく、不利だと言われています。
そのためか、ケンタッキーダービーも基本的には前目のポジションが有利と言われています。
余談ですが、レース前の合唱も有名で、エンターテイメント性も高いです。
アメリカの3歳馬の3冠競走の1つでここを目標としてくる馬は非常に多く、日本ダービーのアメリカ版だと考えていただいて差し支えないと思います。
勝ち時計は良馬場だと2分〜2分3秒とスピード能力が求められます。重馬場だと概ね1秒ほど時計がかかります。
レコードはセクレタリアトの持つ1:59:4です。
ポイント制で出走馬20頭が決定する仕組みになっています。(35レースからなるシリーズ「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」で4着までに入るとポイント加算、合計点を競います)
レース傾向
前目でゴリゴリにハイペースでやりあうタフなスピードレースで先行争いが熾烈です。
ハイペース先行争いが熾烈となると差しが決まるのか?と思われるかと思いますが、過去の動画を見ていると先行馬有利のレースです。
特に直線入口でポジションが後ろだとかなり巻き返しは厳しくなりますので、差し馬を狙う場合は3角〜4角あたりから捲り気味にポジションを上げられるような馬を狙う必要があります。
フルゲート20頭のため外枠不利で内枠有利と言われます。特に過去10年では17番枠より外は馬券内率がかなり低くなっています。
できれば真ん中より内に入りたいです。
ただ、2019年まではゲートがツギハギでさらに外からスタートだったため、現在よりかつては外枠の不利が顕著でした。
こちらはしっかりとした一直線のゲートが使われるようになり現在は解消されているため、2020年以降は傾向が異なる可能性もあるため注意です。
一昨年は現地最低人気で補欠馬だった馬が勝利し、大荒れでした。
勝ち馬は順当でも紐荒れする年も多く、穴党の方にとってはやりがいのあるレースになりそうです。
これは距離延長の馬が多いことや、ポイントの対象レースが多いため別路線組が多いことから力関係の評価が難しいことなどが理由となっているのでしょう。
過去傾向
2023年
※引用:NBCSports公式チャンネル
道中後方で脚を貯めたメイジが4角で大外を捲りながらポジションを上げ、直線入り口では先行集団を捉える形。メイジはフロリダダービー2着馬だった。
2着のトゥーフィルズは4番手外目あたりの先行集団でレースを進めメイジに食い下がった。
3着のエンジェルオブエンパイアは道中後方インで経済コースを周り、勝負所のペースが上がるタイミングで外から進出、メイジと似たような軌道を通り3着に伸びて来た。
この年は割と後方からも勝負になった印象で、前々決着という印象はなかった。
2022年
※引用:NBCSports公式チャンネル
現地最下位人気で大外枠発走だったリッチストライクが馬群の中を切り開いていく神騎乗で勝利。早めに抜け出して叩き合っていたエピセンターとゼンダンが馬券内に入った。果敢に先行したクラウンプライドは13着だった。
2021年
※引用:NBCSports公式チャンネル
スタート後ごちゃつきあり。逃げたメディーナスピリットが1位入線も、その後禁止薬物で失格処分になり2番手でレースを進めたマンダルーンが優勝。先行勢がそのまま掲示板内を独占したようなレースで、後ろからの差し馬が届くレースではなかった。 馬群は縦長ではないものの、横にはかなり広がっていて、一団となっていた印象。
重視すべきステップレースは?
◎フロリダダービー
過去10年の勝ち馬の半数となる5頭がフロリダダービーをステップとしケンタッキーダービーに臨んでいます。なぜなら純粋にレベルが高いレースでメンバーが集まるからです。
そしてこのレース勝ち馬フィアースネスは去年のBCジュベナイルで、後のアーカンソーダービー馬ムースに6馬身差以上つけて勝利しています。
このことからも今年は特にフロリダダービー馬のレベルは高いと見て、アーカンソーダービー組より評価するのが妥当かと思います。
そしてレース動画をぜひ見ていただきたいです。
まるでドバイシーマをレコード勝ちした時のイクイノックスの如く、圧倒的な逃げで直線持ったまま、フィアースネスが勝利しています。
これは見た時、フライトライン級の怪物がまた出て来たか?と思ったほどです。
大差の2着馬カタリティックは2番手追走で、枠も元々勝ち馬より内側。
スタートも遜色なく、正攻法でいけばここはひっくり返らない力の差があると思います。
勝ちタイムは、去年のフォルテ(2着がケンタッキーダービー馬メイジ)の1:49.37を1秒以上上回る1:48.22。
最後流してこの時計なので、追えばもっと詰められると思います。
ここ数年でこのタイムを上回る時計を出したのは2017年のオールウェイズドリーミングで、この馬はその後ケンタッキーダービーを制しています。
逆に言えば勝ち馬のタイムが良すぎるので大差で負けた2着馬も例年なら勝ち負けレベルの馬だといえます。
もちろん馬場の違い、タイムの出やすさはありますが、大差負けだからと2着馬の評価を下げすぎるのは危険でしょう。
2秒差以上着差をつけられたカタリティックも時計だけ見れば悪くないものを持っているので、この負け方で人気が下がるなら相手としては積極的に狙いたい1頭ですね。
○アーカンソーダービー
フィアースネスにBCジュベナイルで敗れたムースが完勝したレースです。
ムースはバファート厩舎なので、ケンタッキーダービーには出走できない予定なのでこのレースからのケンタッキーダービー出走予定馬の中で最も評価できるのは2着馬ジャストスティールでしょう。
ジャストスティールは極端な前残りトラックバイアスだったので、高すぎる評価を与えることはできませんが、道中外外を5-3番手あたりで追走し直線いい手応えで0.3秒差2着に入るいい競馬でした。
3着馬ミスティックダンはインの経済コースを逃げていたのに最後は脚が上がっていて、ジャストスティールの方が内容は魅力的に見えました。
ジャストスティールは前目のポジションを取れる馬ですし、走破タイムも悪くないです。
6番ゲートと内を引いているのも心強いですね。
ジャストスティールの走破時計は去年のケンタッキーダービー3着で前走アーカンソーダービー勝ち馬だったエンジェルオブエンパイアの0.1秒差遅れなので、十分相手候補としては考えられる馬だと思います。
蛇足ですが近年のアーカンソーダービー勝ち時計で最も早いのは、日本で種牡馬入りしたナダルの持つ2020年の時計です。
?サンタアニタダービー
元々、ケンタッキーダービーで馬券に絡むことが多いレースでしたが、近年不調な気がしていて上述なレースよりは重視しにくいなと思っています。
例えば2023年ハナ差2着のマンダリンヒーローはケンタッキーダービーでは12着。
2022年勝ち馬テイバはケンタッキーダービーで人気を背負いながら12着。
2着だったメッシエーは15着と苦戦傾向です。
2021年も1着馬ロックユアワールドが15着、メディーナスピリットは1位入線もその後失格となっています。
あまりケンタッキーダービーに直結していないレースかつ、もう一つ推しにくい理由が今年のタイムの遅さ。
例年より1秒以上遅く、これをどこまで評価するかは悩ましいところです。
去年マンダリンヒーローがハナ差の2着に入った時も、レベルが低かったのでは?とちらほら話が出ていましたが、それよりも今年の方がレースレベル的には疑問符です。
こちらを狙うよりは、フロリダダービーやアーカンソーダービーの馬券内馬から僕は狙いたいですね。
結果的に馬券内にきてしまうという可能性もあるのですが、ケンタッキーダービーは別路線組が多いレースのためどこかの路線は意図的に軽視していかないと、なかなか点数を絞りながらいい配当を当てるのは難しいと思います。
印
◎17フィアースネス
〇6ジャストスティール
▲2シエラレオーネ
△5カタリティック
△4キャッチングフリーダム
△8ジャストアタッチ
☆11フォーエバーヤング
☆7オナーマリー
注16グランドモーザファースト
全頭分析
◎17フィアースネス
外枠かつ、呪いの枠と言われ勝ち馬が出ないジンクスがある17番ゲートからの出走になってしまったのがマイナスですが、やはり本命はこの馬。
スムーズにポジションを取れたら、圧勝まであるポテンシャルだと思います。スタートも悪くない馬なので、好スタートから早めにいい位置をとってしまいたいですね。
BCジュベナイルで後のアーカンソーダービー馬ムースに完勝しており、前走ステップとしても最も有力なフロリダダービーで圧倒的なパフォーマンスで逃げ切り勝ちを収めています。
タイムもものすごいタイムで、あのパフォーマンスを見せられると逆らうのは難しいですね。
大敗したシャンペンSは不良馬場のため、間のホーリーブルSは調整のためのレースで仕上げ切っていなかったことなどが想定されるため、どちらも敗戦理由の説明はつきます。
前に行く馬なので唯一の懸念は枠です。
ちょっとやそっとのロスでは負けないかと思いますが、行き脚がつかず…となった場合に沈む可能性も無きにしも非ず。
とはいえ、過去にツギハギだったゲート時代と今では外枠のロスの大きさが違いますので、そこはポジティブに考えてもいいのかなというか、昔のイメージほど外不利ではなくなりつつあるのではないかと思う部分もあります。
負けパターンとしては最初の1角までに自分の形に持ち込めなかったというパターンしかないかなと思います。能力は抜けているので、外枠に入って揉まれた時に沈む可能性があるのは悩ましいところですが、僕は外枠のハンデがあっても、この馬が突き抜ける未来の方が想像できます。
日本メディアで相次いで取り上げられると海外オッズ以上に日本オッズが悪化することもあるので、日本馬2頭には人気を吸ってもらいたいところです。
ケンタッキーダービーは前から行ける馬か捲り気味にポジションを上げて4角出口で前目につけられる馬が勝つレースだと思っているので、この馬の脚質はぴったりだと思います。
軸馬タイプで馬券内は安定!という本命タイプよりはハマれば圧勝、揉まれたら惨敗まである馬なので馬券の買い方は難しいです。
〇6ジャストスティール
対抗はアーカンソーダービー2着馬のジャストスティールを取り上げます。
このレースの勝ち馬ムースは、バファート厩舎のためケンタッキーダービーへの出走は叶わない予定ですので、アーカンソーダービー組ではこの馬が最高着順での出走となります。
ちなみにムースは去年BCジュベナイルでフィアースネスに完敗の2着となっています。
評価理由として、アーカンソーダービーで勝ち馬と0.3秒差の2着で差のない競馬ですし、走破タイムも去年のアーカンソーダービー勝ち馬でその後のケンタッキーダービー3着馬エンジェルオブエンパイアの0.1秒差(馬場の違いはあれど)なので、力は足りているでしょう。
ミスティックダンとの手ごたえの違いや着差を見ても、ジャストスティールとミスティックダンの順位がケンタッキーダービーで入れ替わる可能性は低いと見ています。
3走前のサウスウェストSではミスティックダンに負けていますがこの時は重馬場なので参考外でしょう。
前で競馬できる馬で本馬は内枠なので、ロスなくスムーズな競馬ができれば、フロリダダービー組よりは評価できないかもしれませんが、例年馬券内に多数の馬が絡むアーカンソーダービー出走馬の中では最も有力に感じ、対抗扱いとします。
前走勝ち馬でもないため、オッズも中穴程度になればいいなと希望を抱いていますが、、、国内の人気はどうでしょうか?
▲2シエラレオーネ
サンタアニタダービー、フロリダダービー、アーカンソーダービーとダービー3連発に次いでレベルが高く、ケンタッキーダービーでの好走馬が多いブルーグラスSの勝ち馬です。
ブルーグラスステークスでは後方待機から捲り気味に外を上がっていき豪快に差しきる競馬。若干、直線フラフラとしているようにも見え、気性面や口向きの不安はありますが…。
ケンタッキーダービーで活躍傾向にあるのが3角あたりからスパートを開始し4角で捲り気味に外を上がっていき、最後の直線で前の馬を捉えるタイプの競馬で、シエラレオーネはまさにこのタイプに該当します。
内枠を引いているのでロスの無い競馬ができそうな半面、20頭立てと頭数が多いので進路が開けるか問題が勃発するためこの評価に留めましたが実力は折り紙付きの1頭です。フィアースネスへのマークがきつくなり、前の流れが厳しいものとなった場合に、チャンスが巡ってくる可能性がありそこそこ人気になりそうですが侮れない1頭だと思います。
似た脚質の有力馬にルイジアナダービー馬キャッチングフリーダムがいます(後述します)が、直接対決となったG2リブンスターSでシエラレオーネが勝利し、キャッチングフリーダムが3着となっていたため、評価はこちらを上にしました。
とはいえこのレースは馬場状態が不良馬場で今回の舞台とは異なりそうなので、大きな差はないと考えています。
△5カタリティック
1勝馬で、フロリダダービーで2.3秒差2着だったカタリティックを4番手で取り上げたいと思います。
経験不足感は否めませんが、枠はいいところに入りましたし本馬も前で競馬できる馬なのでレーティングは98と低い馬ですが、一発ある可能性がある馬だと思います。
フィアースネスには完敗していますし、前走を見ている限りでこの差が短期間で逆転する見込みは薄いように感じますが、実はカタリティックの時計も悪くなく、勝ち時計が遅めの年とは同等程度の走破時計で2着に来ているため、レース映像の見た目ほど力のない馬ではないというか、あの印象で人気薄になれば逆にねらい目の1頭かなという風に思います。
内枠に入っていて、フィアースネスよりは競馬がしやすいでしょうし、フロリダダービーのようにスムーズに先行できれば馬券内のチャンスは十分あるのではないでしょうか?先行馬が多く前が混雑しそうなレースですが、内枠の中の有力馬の1角にこの馬はなりうるのではないかと思います。
△4キャッチングフリーダム
G2とはいえ、活躍馬が多いルイジアナダービー勝馬です。
時計は去年のタイムより早く、悪くない数字だと思いますが、一昨年のルイジアナダービー勝ち馬でケンタッキーダービー2着だったエピセンターの勝ち時計と比べると2秒近く遅いため、ものすごく強調できる数字でもなく、4番手評価あたりが妥当かと考えました。
この馬もシエラレオーネと脚質が似ており、後ろに控えて最後の末脚で差しきる競馬を得意とするタイプです。
とはいえ、シエラレオーネよりギアが入るのが遅くより、最後の直線に賭けるようなタイプなのでややケンタッキーダービー向きではないようにも見えます。
ルイジアナダービーでも、4角出口では後方で、大外をぶん回して勝ち切ったのは豪快でしたしコース取りのロスが大きい中で強い競馬だったと思いますが、スパートが遅すぎるのではないか?と心配になる部分もあります。
枠も近いですし一緒に動く可能性もあるので、そうなると決め打ちで予想してしまうのであれば、シエラレオーネとセットで考えて馬券を組み合わせるのも面白いかもしれません。
個人的には後ろ過ぎて届かない…パターンが怖いです。
△8ジャストアタッチ
ジャスティファイ産駒の本馬を4番手として取り上げます。
評価しているのは前走ブルーグラスSでシエラレオーネの0.2秒差2着と迫った点です。
シエラレオーネを評価するのであればこの馬も一定評価する必要があるでしょう。
シエラレオーネの方が強い競馬をしていて、ジャストアタッチの方がロスがなかった競馬だったとはいえ、優等生な競馬をしていたのは間違いなくこちらでした。
シエラレオーネは荒削りの原石って感じがあり、内枠で多くの馬に揉まれ、最後進路をこじ開けてこられるほどの操縦性があるのか?と問われると若干疑問な部分もあります。
脚質的にも前に行ける先行力がある馬なので、この舞台の適性もマッチしている部分がありますし、枠もちょうどいいので前に行く馬の中でも面白い1頭だと思います。
☆11フォーエバーヤング
日本馬オッズも加味してこのあたりの評価に留めさせてください。
期待はしていますが、日本馬にとってこのケンタッキーダービーとは凱旋門賞並みの高い壁であることが揺るぎのない事実で、これまで数多の馬がその壁に跳ね返されてきています。
アメリカのダートで走るのは、矢作調教師曰く日本の芝でも走れるようなスピードを持ったダート馬だということで、本馬は父リアルスティールという血統を考えてもまさにここに当てはまるのではないかと思います。
実際、アメリカと似た配合の砂である中東で、すでに実績を残していますから、楽しみな1頭であることは間違いありません。
後方待機型で4角出口で後ろの方にいるとほぼチャンスはないため、UAEダービーのようになるべく先団で競馬をしてもらいたいなと思います。
枠も真ん中あたりで悪くないですね、日本馬はスタート速いので、いいポジションで道中楽に競馬したいですね。
☆7オナーマリー
G2とはいえチャーチルダウンズ競馬場で行われた重賞での勝ち鞍がある本馬を穴馬として紹介します。2走前リズンスターSは5着に沈んでいますがこの時は馬場が重かったので気にしすぎなくてもよいのではないかと思います。
後ろから行くタイプの馬なので、20頭立てになったときに馬群をさばいてこれるのか?という問題はありますが、前走ルイジアナダービーでキャッチングフリーダムの0.2秒差2着と迫りました。
キャッチングフリーダムを評価するのであればこの馬も一定評価する必要があるでしょう。
注16グランドモーザファースト
大穴候補として外枠の本馬を取り上げます。
フロリダダービーの時計がとんでもない時計だったので大差をつけられた2~3着馬も例年の水準を考えたら走破時計は悪くないため、しっかりここでも拾っておこうという魂胆です。
実際、フロリダダービーでは今回3番手評価としたカタリティックの0.4秒差の3着なので、この程度の着差であれば拾っておくべきでしょう。
先行力のある器用な馬ですし、外枠に入ってしまったことも相まってワンパンチ足りていないような気もしますが人気にもならないと思うので紐で入れておいて遊ぶには、ちょうどいいかもしれません。
後は当日、まくりが決まって外が伸びる馬場なのでイン前が止まらない馬場なのかで、重視度合いを考えればいいと思います。
印を打たなかった馬
ドーノック
評価しているブルーグラスSの4着馬ですが、ここでの着差が1.1秒差あり逃げ残れないあたりがこの馬の実力かな?と思い、この馬を評価するなら、ブルーグラスSの1着馬2着馬を素直に評価するのがいいかなと思いました。去年12月のG2レムゼンSの時にはシエラレオーネを下している馬なのですが、直近の前走ブルーグラスSの内容が気になりました。
最内から、いいスタートで単騎逃げの形を作っておきながら、直線であれだけ手応えがなくなるところを見ると、距離延長でよくなるイメージが僕は湧きません。
この馬を評価される方は3走前のレムゼンS(G2)でシエラレオーネに勝っていることを評価されるものだと思いますが、このレースは重馬場開催で今回の舞台と求められる適性が違うのではないかと思います。全兄メイジが去年KYダービーを制覇しているだけに不気味な存在ではありますし、馬場が万が一渋るのであれば再考すべき1頭です。
ミスティックダン
アーカンソーダービー3着馬ですが、1,2着馬とは離された3着に沈んでおり着順ほど内容は評価できないと思います。アーカンソーダービーも有力ですが今年はフロリダダービーの方がハイレベルだと思うので流石に1秒差以上離れた3着馬までは拾えないかなと思います。
アーカンソーダービー2着馬のジャストスティールをかつてサウスウェストS(G3)でちぎって勝利しているものの、この舞台は重馬場だったので求められる適性が今回と違うのではないかと予想します。馬場が万が一渋るのであれば再考すべき1頭です。
エンシーノ
逃げ馬ですが、ここまでリステッドやG3で全てギリギリ凌いでの勝利になっており、流石にこのレースレベルに上がった時に能力が足りていないのではないかと思います。
無印馬で逃げ馬ワンチャンを狙うなら、最内を引いたドーノックの方がロスのない競馬ができそうで面白いと思います。ただ、今回はフィアースネスなどが外から被せてくる可能性大で、前の争いも厳しくなることが予想されるため、一枚足りない逃げ馬にはなかなか難しい1戦になりそうです。差し馬に有力馬は集中している時は足りない逃げ馬がぽっと残ることがあるんですけどね〜。
テーオーパスワード
この舞台でどれだけ力を出せるのかが見通せないので無印としました。応援はします。
例えば日本国内実績しかないにしても東京ダートマイルなどスピード勝負の舞台でちぎって勝ってる+芝でも勝利歴があるなどだと期待できる気もするのですが、しっかりダート血統かつ前走の中山1800mはかなり前有利な舞台なので舞台適正的にも恵まれた面があったのではないかと思います。伏竜Sはハイレベルですが、一流のアメリカ馬たちを相手にするのは前走より厳しい戦いにになると思います。
トラックファントム
ぶっちゃけ怖いです。
ルイジアナダービー4着馬ですが、着差はそこまで離れていませんし、前前走リズンスターS(G2)では不良馬場という極端な馬場だったとはいえ、シエラレオーネの0.2秒差2着です。
極端な馬場だったので今回の舞台とは違うと割り切り、評価を下げましたがこの馬はルイジアナダービーの走りも悪くないので馬券内に突っ込んでくる期待値は十分あると思います。流石に拾いきれないのと、枠が真ん中やや外目の逃げ馬になったので評価を下げましたが内枠を引いていたら抑えていた1頭だと思います。
逃げ馬勢はかなりタフな競馬になると思うので、後ろから捲り気味に上がってくる馬もいると思うんですよね、馬券内に。逃げ馬はこのクラスの馬まで馬券内に残れるのか?という疑問はあります。
ウエストサラトガ
そもそも馬券内に絡むことが少ない別路線G3組かつ、着順は悪くないですが着差が毎回勝ち馬に大きく離される形になっていて、さすがにここでは能力が足りないのではないかと思います。
エンドレスリー
芝デビューから連続して芝を使い、直近2戦はAWでダートは初。
AWに変わってきたら2戦2勝ですが、いくらなんでも初ダートで勝ち負けできるような舞台ではない気がします。
ドメスティックプロダクト
グランドモーザファーストとどちらを取り上げるかかなり悩みました、タンパベイダービーでこの2頭の差はほとんどなく、その後フロリダダービーで一定の結果を示したグランドモーザファーストを上位評価としましたが、タンパベイダービーでは着差もなかったのでこの馬もフロリダダービーに仮に出走していたらこのくらいのパフォーマンスはできた可能性はあります。
どちらも不利と言われる外枠からの出走になるのでどちらにしても厳しいレースにはなりそうですが、実力的には面白い1頭です、内枠なら評価が変わった1頭ですね。
ストロングホールド
連対を外したことがない馬で一定の人気は背負うでしょうが、外枠+評価しないことにしたサンタアニタダービー勝ち馬ということで、ここは勝負の無印です。安定感があり先行力があるところは魅力ではありますが、外枠でフィアースネスすらどうなるか?という論調が巻き起こる中で、それよりは2枚力が劣勢であろうさらに外枠のこの馬が逆転する可能性というのはあまり高くないような気がします。捲り脚質の馬なら外枠でも買えたかもしれませんがね。
レジリエンス
この馬も実績馬ですが外枠もあり大きく評価を下げました。
前走ウッドメモリアルS(G2)はしっかり先行して勝ち切っていますが、このレースからの馬券内率は高くないため軽視したいと思います。2着馬ソサエティマン(後述)は、未勝利戦を抜けたばかりの馬でレースレベル的にもやや疑問です。
外枠なら捲り脚質の馬の方を狙いたいところです。前前走リズンスターS(G2)の4着は水が浮くほどの不良馬場なので参考外で良いかと思いますのでなかなか、判断材料が少ない馬ですね。
ソサエティマン
ウッドメモリアルS(G2)でレジリエンスの0.4秒差2着馬です。
ただ、勝ち鞍は未勝利戦の1勝のみですし、以前出走したG3では重馬場とはいえ2.5秒差8着と派手に負けてしまっているので、さすがに大外枠を克服するほどの能力はないのではないか?と思います。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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