今回は私は会員ではありませんがYGGオーナーズクラブ2024年募集全頭分析を行っていきます。
見解は全てジェイの私見です。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1オーストラリアンオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)ヴァナルガンド(2勝C)ベストミーエヴァー(スイートピーS3着)などです。
血統
ダノンレジェンド産駒の中央牡馬勝ち上がり率は39%です。
牝馬勝ち上がり率も37%と高く、種付け料や繁殖の質、社台系生産馬がほぼいない中でこの数字を出しているのは種牡馬として相当優秀だと思います。
地方馬に限って数字を見てみると、225頭出走で勝ち馬頭数が168頭と勝ち馬率は75%とエスポワールシチーなどには流石に劣るものの、高水準ですよね。
中央とは違うので70%くらいを一つの基準と僕はして見ているので75%はなかなかいい数字だと思っています。
EIは毎年1を超えていますし、優秀な種牡馬だと思います。
余談ですが数少ないヒムヤー系の種牡馬というところも血統好き的にはロマンがあって面白いポイントかもしれません。
また,中央の成績ですが、母父サドラー系との配合では4/5頭と80%が勝ち上がっており、配合相性も現状良さそうです。
この配合からは中央3勝馬のメイショウコバトが出ていますね。
母トレサンセールの産駒では中央3勝のサザンナイツや中央勝ち上がりを決め1勝クラスで馬券内にも入ったトレブランシュ、さらにトレブランシュの全弟トレベルオールは佐賀で4勝し地方重賞の佐賀皐月賞で3着などの実績があります。
地方馬の繁殖としては相当ハイレベルです。
こちらも血統的には非常に魅力的なので1200万円と地方馬としては高額で,今回の募集馬の中で最高額馬となっていますが、それも頷けるレベルの馬だと思います。
あとは馬体・歩様ですね。
血統的には非常に魅力的な1頭だと思います。
地方オーナーズに出ていたらこの馬とアヴァマローネの23は、血統情報だけをみると前向きに検討できると思いますね。
エムイシ氏血統分析
出資をする前に、何より父の種牡馬展示の動画を見て貰いたい。
これは出資を考えてる全馬に言うことができる。
できるだけ現役に近い種牡馬展示を見てほしい。
見た上で、産駒がどの様に遺伝しているかは確認してほしい。
ダノンレジェンドはダート短距離らしく関節自体は硬く、レースぶりもピッチ走法で他馬を置き去りにする様子をよく見ることができた。
一方で、本馬の特性を強く出しすぎると日本では適性外になってしまいがち。
日本はどこまで行っても貯めて伸ばす要素は必要で、ダート短距離であっても“要素”は必要。
それがよくわかるのが、ダノンレジェンド産駒の特徴としてミスプロクロスがよく走っている。
ミスプロはダート短距離的なスピードは足すが、牝系はナスルーラ+カウントフリートと言う柔らかさを生み出す構成をしている。
そのナスルーラ+カウントフリートの構成は牝系のLovin Touchと共通しており、ミスプロクロスが入ることで倍の効果を生み出す。
あとは、同じ様にダート短距離!な要素をやや緩和するニジンスキーもニックスである。
根拠はダノンレジェンドが持つレッドゴッドと牝系が相似である(………と言うと誰も読んでくれなくなる悲しみ)ため、こちらも特性を強化しつつ中和できる丁度よい要素であろう。
(あと似たようなニュアンスでヌレイエフもイイネ)
と言う事でトレサンセールを見ると、ミスプロ持ちのヌレイエフ持ち。
ブラッシンググルームを持っているのもニジンスキーの代用になりそう。
良いですね!
と言いたいところだが、ミスプロがミスワキ経由のガリレオ経由。ヌレイエフも経由してるが、同様に、わかりやすく言えば欧州型である。
悪いと断ずるほどではないが、あくまでダート短距離をほんのりマイルドにしたいのであって、欧州形は別方向なニュアンスになってしまうのでは。
牝系もしっかりとした欧州系で、どうか。
インド人の作るインドカレーでは日本人には受けないので、日本人向けの味にしたいとする。
であれば、スパイスはそのままで、ココナッツミルクを増やしマイルドにしたいのであって、ミルクティーを入れてしまってはニュアンスが違う。
しかし、そのミルクティーはダージリンティーなのでインド産には違いなく、インドカレーとインド紅茶…合わないと断ずるべきではないのか?
いやしかしカレーミルクティーってなんだ?
そもそも血統をカレーに例えるってなんなんだ?
私が好きなレトルトは、いなばのタイカレー。インドカレーじゃなかった。
と言う事で、悪くはないけどベストじゃない。
ダート短距離のニュアンスはあるが、欧州ステイヤー要素を経由しているのがどうか。
例えるなら、素材が同じでも、カレーに溶け込ませた飴色玉ねぎになるか、トッピングのフライドオニオンになるか変わってくる。
ただどちらにしても地方に下ろす血統じゃないが、地方でこの価格はかなり強気。
行くのは悪くない。
歩きも父らしい硬さと、硬すぎてガチガチでない関節、ブリンブリン過ぎない筋肉であるなら面白そうである。
馬体歩様
地方ダート馬と考えるともう少し腹袋や腰回りに肉がついてくるといいなと思いますが、歩様のストライドの伸びがいいですね。
飛節がしっかり伸びていて、後脚の可動域が素晴らしいです。
歩様のスピード感や滑らかさもよく見えます。
右トモに比べるとスピードに乗って歩けていないからか左トモは足りないというか踏み込みが良くないように見えると言えば見えますが、ナチュラルスピードは速そうですし、かなりいい馬だと思います。
背中も柔らかいですね、首との連動性はベストではないかもしれませんが、この価格帯の地方馬としては及第点だと思います。
飛節安定感は普通くらい、左後脚が内に入ってくる感じは気になります。
前脚は引手を頼って歩いているのでちょっと評価がしづらいですね、やや内に入ってきているような気もします。
総評
中央で走っていてもおかしくない馬だと思います、地方として最上級のランクだと思いますね。
ただ、現状サイズがないみたいなので、今すぐ飛びつくか?と言われると本当は成長を見守って中型サイズくらいになってきたところで出資したいところです。
血統スタッツを考えても複数勝利や地方重賞勝ちは十分見込めると思います。
あと思ったよりサイズが小さかったのですがその割に飛節安定感が普通くらいなので、そのあたりが気になるくらいでしょうか?
スピード感はいい感じだと思いますし、適度に柔らかさもあり面白い馬だと思います。
告知
ジェイがこのように馬の見方を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
今年1月にはサロンメンバーの皆様と共にセリに参加し、モアナというニックネームの素晴らしいタガロア産駒の牝馬を落札できました。
※オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。
サロンでは中條調教師や獣医師のOz氏、サララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。
さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。
オーストラリア競馬をベースに学んでいきますが日本の競馬にも活かせる部分はあると思います。
実際、サロンメンバーの方にはオーストラリア馬主ではない方もいらっしゃいますのでお気軽にご参加ください。
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