はじめに。
はいどーもはいどーも、のあです♪
今日はYGGさんで募集中のウェルアウェイ23の血統考察をしていきたいと思います♪
カレンブラックヒル産駒なのですが、私自身がカレンブラックヒルに興味を示していなかったのでこの機会に深掘りしちゃおうという事ですね♪
まずは本馬の血統表をどうぞ♪
父カレンブラックヒル、母父モンズーンという血統。
これはなかなかに難解だなぁという印象です。
では早速見ていきましょう♪
父系を探る。
まずは父系から探っていきましょう。
父であるカレンブラックヒルの血統表はこちら。
ダイワメジャー直仔で適性的にもダイワメジャーっぽさのある種牡馬。
アドマイヤマーズもそうですが、ダイワメジャーは自身の影響力が強く似た適性を伝えていきます。
しかしながらカレンブラックヒルは父であるダイワメジャーよりもダートに傾倒した種牡馬成績で、この辺りはカレンブラックヒルが持つ母系の血の影響なのでしょう。
まずはカレンブラックヒルの鍵となる血ですね。
こちらはかなり明白でダンチヒとリファールです。
産駒の中で活躍馬のほとんどがダンチヒかリファールの血を内包しています。
これはダイワメジャーらしいトップスピードの高さを活かすのに必要な血であるからですね。
ダンチヒ・リファール共にトップスピードを補完し底上げしてくれるという部分が顕著で、ダイワメジャーの血を引くカレンブラックヒルにとっては更にそのトップスピードを維持するための持続力を補強する為にも重要な役割を果たします。
それはどういう事かといいますと、カレンブラックヒルはノーザンテーストを刺激してその特性と適性を補強したいという事です。
ですので、ノーザンダンサーの血を内包する繁殖牝馬との相性が良いです。
ノーザンテーストはハイペリオンの4×3を持っており、持続力と追走力を強く伝えますが、その影響を強く受けたのがダイワメジャーであり、その特性を仔に強く伝えます。
カレンブラックヒルはそのダイワメジャーに米国的な血をふんだんに取り込んだ血統構成なので軽快さと馬力を兼備したスピードを持っていますがアンブライドルドの血が調整役となった事でマイルドになってしまっている感じはありますね。
この辺りが要因で尖った部分がなくなって、結果として産駒が突き抜けないという事態を招いているのかもしれません。
なので、できるだけダイワメジャーらしさを再構築する為に必要だったのがダンチヒとリファールという事になると私は考えています。
それらを踏まえて母系の掘り下げと配合面をみていきましょう。
母系を探る。
母であるウェルアウェイの血統表はこちら。
ウェルアウェイはドイツ生産馬で父もドイツ生産馬のモンズーンであり、イギリスやフランスやアイルランドの欧州血脈も内包する繁殖牝馬。
ウェルアウェイの母母であるWalls Whisperはサドラーズウェルズを父に持ち同時にリファールも持っています。
ノーザンダンサーの2×4という極めて濃いクロスをもっており、父系の頁でも記述したカレンブラックヒルが欲しい血を色濃く持っていると言えます。
そのWalls Whisperの交配相手でありウェルアウェイの母父はカドージェネルーで、こちらはイギリスの名スプリンターで血統面でもハイペリオンの5×5を持っています。
またカドージェネルー自身はスプリント戦で能力を開花させましたが母父にエタン系のシャーペンアップを持っており、血統的な部分では持久力の底上げを期待できる血統構成となっています。
父であるモンズーンは種牡馬として持久力と長距離適性を強く伝え、ドイツ生産馬らしい勝負強さも伝えます。
またハイペリオンの5×5を持っており、持続力と追走力を加味した血統構成といえるでしょう。
そういった血統構成を持っているのがウェルアウェイです。
まとめ。
カレンブラックヒルの持つノーザンテーストを刺激したいと前述しましたが、そういう意味では母系でのアプローチは十分なものであると思います。
追走力と持続力を血統面で担保できているのは大きなポイントですね。
カレンブラックヒルをダイワメジャーに近付けるという意味では面白い配合といえるかもしれません。
ただし鍵として挙げたダンチヒの血は持っておらず、リファールも深い位置でしか内包していません。
モンズーンは長距離型ではあるもののスピードも伝えてくれるのでその部分と、カドージェネルーが持つスピード能力がどの程度押し上げてくれるかがポイントになりそうです。
重厚になってしまっている血統構成と、内包する血の持久力がどういう作用を及ぼすかですね。
その辺りも加味すると距離適性的にはスプリントよりもマイルという感じで、イメージ的には中距離もこなせるマイラー。
そういうイメージとしてはダイワメジャーに近い気もしますが果たして。
やはり成功例の多い鍵となる血を持っていない事は大きな不安点ですが、少し違う角度からのアプローチになっている点は面白さも感じます。
血統的にはホームランか三振かというピンパー感がある血統構成というのが私の見解です。
こちらは血統面とは関係ありませんが、当馬は300キロ台のかなり小さな仔ということで、この辺りがどう作用するのかもポイントかもしれません。
ダートに傾倒しているカレンブラックヒル産駒ですが、ダートを主戦場とするには馬格に不安があります。
芝での適性は母系からは十分に見込めますし、むしろ芝でこそ。
ですので、陣営がどういった舵切りをするのかなども含めて注目ですね。
という事でウェルアウェイ23の血統考察は以上になります♪
なかなかに面白い血統構成で興味を惹かれたので考察してみました♪
馬格や適性面での不安も多いですし手放しでオススメはしませんが、お値段もお安いので「このお値段ならワンチャン夢みても良いんじゃないかなぁ…」と個人的に思いましたね♪
それではこの辺りで終わりにしたいと思います♪
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます♪
また次に記事でお会いしましょう♪
皆さま、良い一口ライフを♪
良い競馬ライフを♪(*´꒳`*)ノ
のあ
血統研究家
オーストラリア・中條調教師率いるJAPANOZでEpic Dayを共有する海外馬主。日本の一口馬主ではターファイトや京サラに入会している。血統の深堀が趣味でサララボライター・エムイシ氏の師匠的存在。
No responses yet