
今回、私が挑む実験は、2025年安田記念(東京競馬場 芝1600m)。マイル王の座を争うこの究極のレースを、私の独自理論であるAIによる「安定力指数」で徹底的に解剖します!
安田記念 過去10年の傾向分析:勝利の法則を探る
安田記念が開催される東京芝1600mコースは、向正面の奥からスタートし、最初の3コーナーまで約542mという長い直線が続きます。この特性により、序盤のポジション争いは比較的穏やかになり、ペースが落ち着きやすい傾向が見られます。しかし、3〜4コーナーは緩やかな下り坂、そして最後の直線には高低差2mの上り坂が待ち受けています。
この構造は、単なるスピードだけでなく、スタミナと持続力、そして何よりも最後の坂を駆け上がる爆発的な瞬発力が要求される、非常にタフな舞台であることを示しています。このコース特性を深く理解することが、私のデータ分析の出発点となります。
人気別成績の統計的考察
過去10年の安田記念における人気別成績を分析した結果、1番人気馬は[2.3.3.2]という成績で、複勝率80.0%と非常に高い信頼性を示しています。しかし、勝ち星は2勝に留まるという興味深いデータが確認できます。
これは、1番人気馬が馬券圏内に絡む確率は高いものの、勝ち切るには「ウオッカ、ロードカナロア、ジャスタウェイ、ロマンチックウォリアーといった歴史的名馬クラス」の絶対的な能力が求められることを示唆しています。
一方で、4番人気馬が最多の3勝、8番人気馬が2勝、そして3・7・9番人気馬がそれぞれ1勝ずつを挙げており、中穴馬の台頭が目立つ傾向にあります。特に7~9番人気馬で合計4勝を挙げている事実は、データに基づいた「隠れた実力馬」を見抜くことの重要性を強調します。これは、単に人気が高い馬を追うだけでなく、人気薄でもコース適性や状態が整っていれば、十分に勝利を狙える可能性が存在することを示しています。
近年の傾向としては、2019年以降の6年間で3着以内に入った馬は全て8番人気以内であり、3連単の配当も7万円未満と堅めの決着が続いています。これは、過去の安田記念が「大荒れ」のイメージを持たれることもあったのに対し、近年は情報化の進展や馬のレベル向上により、実力馬がより順当に力を発揮しやすくなった結果と推測されます。
この堅実化の傾向を考慮し、極端な穴狙いよりも、上位人気と中穴のバランスを重視した堅実な予想アプローチが求められます。
年齢別成績に見る好走パターン
年齢別の成績を見ると、4歳馬が[5.3.2.30]という成績で最多の5勝を挙げており、勝率12.5%・連対率20.0%でトップの成績を誇ります。5歳馬は2勝、6歳馬は3勝しており、過去10年の勝ち馬は全て4~6歳に収まっています。これは、馬が成長のピークを迎えつつあり、かつキャリアを積み重ねてGIレベルのレースに適応する能力も高まっている時期であるためと考えられます。特に、東京芝1600mという瞬発力と持続力が求められる舞台では、若さと勢いが有利に働く傾向が強いと分析できます。
対照的に、7歳以上の馬は[0.1.1.24]という成績で複勝率がわずか7.7%と著しく低く、好走が非常に難しい傾向にあります。これは、マイルの高速決着と東京の長い直線が要求する瞬発力と持続力が、年齢と共に衰える傾向にあることを示唆しています。過去にはロゴタイプ(7歳で2着)のような例外も存在しますが、基本的には高齢馬は割引材料として評価すべきであり、よほどの強調材料がない限り、上位評価は慎重に行う必要があります。
所属別成績(関東馬・関西馬)の優位性
出走馬の所属別成績を分析すると、美浦所属の関東馬が[6.7.5.42]という成績で過半数の6勝を挙げており、連対率21.7%・複勝率30.0%と非常に優秀な成績を収めています。特に注目すべきは、関東馬の牝馬が[3.4.1.4]という驚異的な成績で3勝を挙げ、連対率58.3%・複勝率66.7%と極めて高い好走率を示している点です。
一方、栗東所属の関西馬は[3.3.5.84]という成績で3勝に留まり、連対率6.3%・複勝率11.6%と関東馬に差をつけられています。
全体傾向としては関東馬、特に牝馬を優先して評価すべきであるという結論に至ります。
枠番別成績とコース特性の関連性
枠番別の成績を見ると、過去10年では7枠が[4.1.3.15]という成績で最多の4勝を挙げており、勝率16.0%・複勝率34.8%と好成績です。8枠も複勝率25.2%と高い数値を記録しています。これは、東京芝1600mがスタートから3コーナーまでが約542mと長いため、外枠の馬が馬群に揉まれずにスムーズに加速できるというメリットが活かされていることを示唆しています。
しかし、興味深いことに1枠も勝率9.3%で単勝回収率112%と例外的に高い数値を示しています。これは、内枠の馬がロスなく経済コースを回ることができるという別のメリットが存在するためと考えられます。特に多頭数のGIでは、内枠に包まれるリスクも高まるため、この「経済コースをロスなく回れる内枠」と「馬群に揉まれずにスムーズに加速できる外枠」という二つの異なる有利性が、見かけ上「枠順の有利不利は少ない」という結論に繋がっている可能性があります。
また、安田記念は春の東京開催終盤に行われるため、芝の内側が傷み始め、外差しが決まりやすくなる傾向があります。これは、枠順の有利不利が、単なるコース形状だけでなく、レース当日の馬場状態によって変動するという重要な要素です。
したがって、レース当日の天気予報と馬場状態の発表を注視し、馬場が荒れている場合は外枠の差し・追い込み馬の評価を上げるべきであると判断します。
脚質別成績から読み解くレース展開の傾向
過去10年の安田記念の脚質別成績では、逃げの単・複回収値が高いというデータがあります。しかし、これは2016年と2017年に連覇を果たしたロゴタイプが大きく引き上げたものであり、同馬以外では過去20年で2頭しか馬券に絡んでいないという実態があります。このことから、逃げ脚質は一般的にはマイナスと考えるべきであると分析します。
先行馬の成績は勝率2.9%と平凡であり、伸び悩む傾向が見られます。これは、東京の長い直線と最後の坂が、先行馬にとって負担となり、最後の瞬発力勝負で脚が止まりやすいためと考えられます。
一方で、中団からの差し馬は過去10年で15頭の好走馬を出し、追い込み馬も勝ち馬2頭を含む8頭の好走馬を輩出しています。これは、東京の長い直線でしっかりと脚を溜め、最後の坂で爆発的な末脚を発揮できる馬が有利であるというコース特性に合致しています。特に、「上がり3ハロン33秒0以下」という速い上がりを使える馬が好走する傾向が顕著であり、安田記念が「上がり勝負」のレースであることを強く示唆しています。
したがって、安田記念は単なる先行力だけでなく、最後の直線で「もう一脚」使える瞬発力と持続力が不可欠なレースであると結論付けます。特に、前が速くなるハイペース展開になれば、先行馬が消耗し、より後方からの差し・追い込みが効果を発揮すると予測できます。
前走ローテーションと着順の分析:好走ステップの特定
安田記念における好走ステップを分析すると、前走GI組(海外GIを含む)の好走頻度が非常に高いことが明らかになります。2014年以降、前走GI組は6勝を含む3着以内19頭という高値安定の成績を誇ります。特に、前走GIで当日1番人気に推された馬は[2.3.2.0]と手堅い成績を残しており、GIレベルでの経験とパフォーマンスが本番でも再現されやすいことを示唆しています。
また、前走着順よりも「上がり3ハロン」の質が重要視される傾向が見られます。前走で上がり3ハロン33秒0以下をマークした馬が好走する傾向があり、これは安田記念が単なる着順上位馬が強いだけでなく、その馬が「いかに速い脚を使えるか」という能力を重視するレースであることを示しています。前走で着順が悪くても、速い上がりを記録していれば巻き返しの可能性を秘めていると判断します。
前走人気別では、1番人気馬が[3-2-5-16]で勝率11.5%・複勝率38.5%ですが、2番人気馬は[3-3-2-16]で勝率12.5%・複勝率33.3%と、前走の人気が必ずしも本レースの結果に直結するわけではありません。これは、安田記念がGIレースであり、出走馬には高いレベルの能力が求められるため、前哨戦の人気よりも、本番での適応力やコンディションが重要となることを示しています。
騎手別成績とコース適性:勝利を導く名手たち
東京芝1600mコースにおける騎手別の成績を分析すると、特定の騎手が顕著な好成績を収めていることが明らかになります。C.ルメール騎手は勝率29.0%・複勝率60.8%と驚異的な数字を記録しており、69勝でこのコースのトップジョッキーです。D.レーン騎手も勝率26.3%・複勝率52.6%とC.ルメール騎手に肉薄する優秀な成績を残しています。これらの外国人騎手が東京芝1600mで圧倒的な成績を残しているのは、彼らが日本の高速馬場と長い直線での瞬発力勝負に非常に長けていることを示唆しています。
特に、馬群に揉まれずスムーズに外から加速する騎乗スタイルが、このコースで有利に働く可能性が高いと分析できます。
川田将雅騎手も勝率22.8%・単勝回収率149%と素晴らしい成績を誇り、安田記念1勝、NHKマイルC2勝と東京マイルのGI実績も十分です。彼のように東京マイルのGIで複数の勝利実績を持つ騎手は、その舞台での経験値が豊富であり、プレッシャーのかかる大舞台での勝負強さを持っていると評価できます。また、横山武史騎手は勝率9.2%・複勝率29.8%、武豊騎手は勝率7.5%・複勝率32.1%、M.デムーロ騎手も勝率13.7%・複勝率25.0%と、それぞれ安定した成績を残しています。
騎手と馬の相性、特に継続騎乗は、馬の能力を最大限に引き出す上で重要な要素となります。今回の出走馬と騎手の組み合わせを評価する際には、騎手のコース適性、GI実績、そして継続騎乗であるか否かを重要な判断材料とします。
種牡馬(父・母父)別成績:血統的共通点とコース相性
東京芝1600mコースにおいて好成績を収める種牡馬の傾向を分析すると、ロードカナロア産駒が勝率14.2%・連対率30.1%・複勝率41.6%と高い成績を示しており、このコースで最も好調な種牡馬と評価できます。その他、モーリス、エピファネイア、キズナ、ドゥラメンテ産駒もこのコースで優秀な成績を収めています。これらの種牡馬は、いずれも産駒にスピードと同時に、東京の長い直線での持続力やタフさを伝える傾向があると考えられます。これは、安田記念が単なるスピード勝負ではなく、最後の坂を乗り切るパワーも要求されるためです。
母父の傾向を見ると、ディープインパクトがトップの成績を誇ります。特にモーリスやロードカナロアとの配合では、非常に優秀な成績を収めていることが確認できます。これは、ディープインパクトが持つ瞬発力と、モーリスやロードカナロアが持つパワー・スピードの相乗効果が、東京マイルの要求能力に完璧に合致していることを示しています。この「ニックス」と呼ばれる血統の組み合わせは、馬のパフォーマンスに大きく影響を与えるため、安定力指数を算出する上で重要な加点要素となります。
ラボくんの独自理論による数値化
私の「安定力指数」は、単なる過去の着順やタイムだけを評価するものではありません。安田記念という特定の舞台で、馬がその能力をどれだけ安定して発揮できるか、そして勝利に結びつく可能性が高いかを数値化するものです。これは、私が提唱する「仮説の正しさの証明」に直結する、極めて重要な指標となります。
安定力指数は、事前に設定された各要素の重視度に基づき、各馬のパフォーマンスを多角的に評価した総合的な数値です。この指数は100点満点の絶対評価で、数値が高いほど、当該レースにおいて安定して好走する可能性が高いと判断されます。血統、ローテーション、馬場適性といった「根本的な適性」を重視しつつ、調教や騎手、枠順といった「当日の変動要素」も加味することで、客観的かつ堅実な評価を目指します。
安田記念2025 安定力指数ランキング
以下の表は、私の独自理論である「安定力指数」に基づき、安田記念2025に出走する各馬の安定力を数値化したものです。指数は100点満点で、数値が高いほど、当該レースにおいて安定して好走する可能性が高いと判断されます。


- 出走各馬のデータ解析:安定力指数を裏付ける根拠
ここからは、私の安定力指数を構成する主要な要素に焦点を当て、各出走馬の評価を詳細に解説します。特に重要視した要素は、「血統(コース・距離・馬場適性を含む)」、「過去のローテーション」、「当日の馬場状態への適性」の3点です。
◎:ジャンタルマンタル
ジャンタルマンタルは、私の安定力指数において最高評価を獲得しました。その評価の根拠は、東京芝1600mという舞台への高い適性と、GIを連勝する絶対的な能力にあります。
血統的背景と東京芝1600mへの適性
本馬の父パレスマリスはミスタープロスペクター系であり、5代内にストームキャットの血を持つという点で、東京芝1600mでの好走傾向に合致する血統構成です。実際に、本馬自身が2024年のNHKマイルCを制していることは、この血統がこの舞台で求められる「スピードと瞬発力」をGIレベルで証明していることを意味します。血統が示す潜在能力が、既に実戦で最高の形で発揮されていると分析できます。
近走パフォーマンスと成長度合いの評価
ジャンタルマンタルは、2023年の朝日杯FS(GI、芝1600m)を勝利し、続く2024年のNHKマイルC(GI、芝1600m)も制しており、マイルGIで2勝という輝かしい実績を誇ります。これは本馬の絶対的な能力の高さを示すものです。
前走の香港マイル(GI)では13着と敗れましたが、これは半年ぶりの実戦であり、ぶっつけ本番でのGI挑戦という厳しいローテーションが主な敗因であると判断できます。この敗戦は、本質的な能力の低下を示すものではないと判断しました。
調教状態と陣営コメントからの最終判断
前走の敗戦から半年ぶりの実戦となるため、調教状態は特に注視すべきポイントでした。
最終追い切りでは坂路で力強くラスト11秒7をマークし、高野調教師も「まったく無理せず体を使えていました。動きは素晴らしかったですし、いい調教ができました」と絶賛しています。これは、本馬が香港遠征からの疲労を完全に克服し、最高のコンディションに戻っていることを強く示唆しています。
調教時計の数字だけでなく、陣営のコメントと馬の動きの質が一致していることから、本番でのパフォーマンスに大きな期待が持てます。
騎手との相性と戦略的優位性
川田将雅騎手は東京芝1600mにおいて勝率22.8%・単勝回収率149%と素晴らしい成績を残しており、安田記念1勝、NHKマイルC2勝とGI実績も十分な「東京マイルの鬼」と呼べる存在です。本馬の新馬戦やデイリー杯2歳Sでは、高スタートから2番手追走で突き抜ける競馬をしており、先行力と瞬発力を兼ね備えています。スローペースが予想される今回の安田記念では、川田騎手の得意とする先行からの瞬発力勝負が展開される可能性が高く、本馬の強みを最大限に引き出す戦略的優位性があります。騎手と馬のコンビネーションが、勝利への大きな鍵を握ると分析します。
安定力指数における特筆点と総合的な優位性
ジャンタルマンタルは、血統、GI実績に裏打ちされた能力、復調した調教状態、そして東京マイルに強い川田将雅騎手とのコンビと、全ての要素において高い評価を得ました。
特に、マイルGIを2勝している実績は、GIレベルでの安定したパフォーマンスと、東京マイルへの高い適性を明確に示しています。これらの総合的な優位性から、本馬を本命とします。
◯:ブレイディヴェーグ
ブレイディヴェーグは、本命馬ジャンタルマンタルに次ぐ高評価を得ました。G1を勝った実力のある牝馬という点も、大きなアドバンテージとなります。
血統・適性分析と本命馬との比較
本馬の父ロードカナロアは東京芝1600mで最も好成績を収める種牡馬であり、母父サンデーサイレンス系という配合は、アーモンドアイやサートゥルナーリアと同様に最も活躍する配合パターンの一つです。この血統構成は、東京芝1600mという舞台で求められるスピードと瞬発力、そして持続力を高いレベルで兼ね備えていることを示しています。
また、本命馬ジャンタルマンタルと同じくミスタープロスペクター系です。異なる血統背景ながらもミスタープロスペクター系の東京マイルへの高い適性を持つ点で共通しています。
能力・状態評価と安定性
本馬は2023年のエリザベス女王杯(GI、芝2200m)を勝利しており、GI馬としての高い能力を証明しています。国内のレースではキャリア8戦中5戦で上がり3F最速をマークしており、速い上がりが求められる安田記念への適性はメンバー随一です。
前走のドバイターフ(GI)では7着に敗れましたが、これは初の海外遠征であり、度外視のできる敗戦です。調教では抜群の動きを見せており、宮田調教師も「フットワークの良さは最上級。東京コースは間違いなく合う」とコメントしており、最高の状態でレースに臨めると判断できます。
レース展開における本命馬を脅かす存在としての分析
本馬は上がり最速をマークする差し脚が武器であり、東京の長い直線はまさに本馬の持ち味を最大限に活かせる舞台です。スローペースが予想される中で、先行馬が牽制し合う展開になれば、中団から鋭い末脚を繰り出す本馬が、本命馬ジャンタルマンタルをまとめて差し切る可能性も十分に考えられます。
本命馬を脅かす存在として対抗評価とします。
▲:シックスペンス
シックスペンスは、人気面では本命ですが、私の安定力指数ではジャンタルマンタル、ブレイディヴェーグに次ぐ評価となりました。堅実な成績と東京マイルへの適性は高く評価できます。
血統的背景と東京芝1600mへの適性
父キズナは東京芝1600mで好成績を収める種牡馬の一つであり、勝率14.8%・連対率24.6%・複勝率32.8%と安定した実績を誇ります。本馬自身も中山マイルの新馬戦を高いスタートからスムーズな先行で勝ち切り、直線で狭い内を突いて伸びる完璧な競馬を見せています。このことから、東京芝1600mの特性である「直線での瞬発力」と「立ち回りの巧さ」を兼ね備えていると判断できます。
近走パフォーマンスと成長度合いの評価
2024年の毎日王冠(東京芝1800m)で重賞2勝目を挙げ、スローの流れを先行して直線で瞬発力を生かしました。このレースの2着・3着馬がGIで好走していることから、毎日王冠のレベルは非常に高かったと分析できます。
また、2025年中山記念(芝1800m)ではレコード勝ちを収めており、高速決着への対応力も示しています。
前走の大阪杯(GI、芝2000m)は7着に敗れましたが、初の関西遠征、初の2000mという厳しい条件での敗戦であり、本質的な能力の低下を示すものではなく、見直せる材料が多いと判断します。
調教状態と陣営コメントからの最終判断
最終追い切りではルメール騎手を背に美浦ウッドで、ブレイディヴェーグを前に見ながら直線で内を通り、力みなく集中して走れていました。馬体も引き締まっており、体調は上向いていると評価できます。レースに向けて態勢は整っていると判断します。
騎手との相性と戦略的優位性
C.ルメール騎手は東京芝1600mで圧倒的な勝率と複勝率を誇る「東京マイルの鬼」であり、本馬とのコンビで中山マイルの新馬戦を完璧に勝利しています。今回の安田記念はスローペースが想定されており、先行して立ち回りの巧さを活かせる本馬には展開が向くと予測されます。ルメール騎手と本馬のコンビネーションは、勝利への大きな鍵を握ると分析します。
△連下馬
- トロヴァトーレ 芝1600mでは[6-2-0-2]と連対外がなく、条件不問で大崩れしない安定感があります。目下3戦連続で1分32秒台前半をマークしており、高速馬場適性も高いです。父レイデオロは東京優駿勝ち馬であり、東京コースへの適性は血統的にも裏付けられます。4歳馬であり、成長途上ながらも安定したパフォーマンスを見せており、馬券圏内への可能性は十分です。
- ウォーターリヒト 東京芝1600mでは[3-1-0-1]と安定した成績を残しており、特に東京新聞杯を勝利しているように、このコースへの適性は非常に高いです。父ドレフォン産駒ながら芝への対応力が高く、母系の影響でマイルの持続戦にフィットします。直線での決め手はこのメンバーでも上位であり、展開不問の安定感を誇る実力派です。4歳馬であり、今後のさらなる成長にも期待が持てます。
- ソウルラッシュ 昨年の安田記念3着、秋にはマイルCSを快勝し、前走ドバイターフ(GI)では世界的名馬ロマンチックウォリアーを破る価値ある勝利を挙げています。近2走の実績を見れば、現役マイル界トップ級の実力があることは明らかです。7歳という年齢は安田記念の傾向からは割引材料ですが, ドバイターフでの勝利は、その年齢を感じさせない高い能力と充実ぶりを示しています。池江調教師も「もう1年やれる」と判断しており、調教では馬なりでラスト10秒5をマークするなど動きは抜群です。海外遠征からの疲労を考慮しつつも、馬が最高のコンディションにあることを示唆しています。
×注目馬
- エコロヴァルツ 近2走の中山記念(GII)2着、大阪杯(GI)4着と強い内容を見せています。中山記念ではシックスペンスに先着し、大阪杯も落鉄と外枠という不利を抱えつつも健闘しています。本馬はマイルも対応可能なスピードを持っており、ジャンタルマンタルとの接戦実績もあります。現在3戦連続で手綱を取るM.デムーロ騎手とのコンビは好印象であり、乗り替わりが良い方向に出ていると判断できます。4歳馬であり、今後のさらなる飛躍も期待できます。
注特注馬
ジュンブロッサム
昨年の富士S(GII、芝1600m)を勝利しており、前走のマイラーズC(GII)でも2着と好走。順調なローテーションです。この中間は坂路4F50秒1と自己ベストを大幅に更新しており、調教状態もよく、万全の状態と判断できます。武豊騎手とのコンビ継続も好材料であり、バネ感と力強さを兼ね備えたフットワークが印象的です。オッズが期待値よりも高めに設定されているため、妙味のある特注馬として注目します。
レース展開予測と馬場状態:勝利へのシナリオ
今年の安田記念は、メンバーを見渡すと明確な逃げ馬が少なく、スローからミドルペースでの流れが予想されます。過去の安田記念では、前半3ハロンが34秒台半ばというペースが基本であり、後半の上がり3ハロンの方が速くなる「後傾ラップ」になることが多い傾向があります。これは、東京芝1600mがスタートから3コーナーまでが長く、序盤のポジション争いが激しくなりにくいコース特性に起因します。
このような展開では、先行して直線で瞬発力を活かせる馬、あるいは中団から脚を溜めて鋭い末脚を繰り出せる差し馬が有利となります。特に、本命のジャンタルマンタルや単穴のシックスペンスは、先行して瞬発力を活かす競馬を得意としており、この展開は彼らにとって非常に有利に作用すると予測できます。対抗のブレイディヴェーグや連下のウォーターリヒト、ソウルラッシュは、後方からの差し脚が武器であり、スローペースで前が牽制し合う展開になれば、最後の直線で一気に上位に食い込む可能性を秘めています。
レース当日の2025年6月8日の東京の天気予報は「曇り」であり、最高気温は30℃とかなり気温が上昇します。金曜日と土曜日の降水確率は10%と低く、日曜日も40%ですが、東京競馬場の水はけは非常に良いため、少々の雨であれば良馬場での開催が期待されます。
過去の傾向から、安田記念が開催される時期の東京芝コースは、開催が進むにつれて内側が傷み始め、外側が伸びやすくなる「外差し有利」の傾向が強まります。
この馬場状態と展開予測を総合すると、今年の安田記念は、スローからミドルペースで流れ、最後の直線で各馬の瞬発力と持続力が問われる「上がり勝負」になる可能性が高いと判断します。特に、外目の枠からスムーズに加速し、鋭い末脚を繰り出せる馬が勝利に近づくと考えられます。
ラボくんの結論:的中率を最大化する買い目
私の安定力指数による徹底分析の結果、2025年安田記念は、ジャンタルマンタルを本命とし、ブレイディヴェーグを対抗、シックスペンスを単穴とする堅実な決着を予測します。私の自信度は85%です。
この予測に基づき、的中率を最大化するための買い目を以下に提示します。
自信度:85%
推奨買い目 (合計10,000円分配)
- 単勝
◎10 ジャンタルマンタル:2,700円
GI2勝の実績、復調した調教、川田将雅騎手との相性、そして東京マイルへの高い適性から、最も勝利に近いと判断します。 - 馬連 (フォーメーション)
◎-〇:10-18(ジャンタルマンタル-ブレイディヴェーグ)2,000円
両馬ともに高い安定力指数を持ち、展開利も期待できるため、この組み合わせは非常に堅実です。
◎-▲:10-1(ジャンタルマンタル-シックスペンス)1,500円
本命と単穴の組み合わせ。シックスペンスの堅実な先行力とルメール騎手の手腕に期待します。 - ワイド
◎-注:10-17(ジャンタルマンタル-ジュンブロッサム)1,000円
ジュンブロッサムは国内芝1600m無敗で調教も絶好調。人気以上の好走が期待できます。
◎-△:10-14(ジャンタルマンタル-ウォーターリヒト)1,000円
東京芝1600mへの高い適性と安定した末脚が魅力。馬券圏内への期待値は高いです。 - 3連複 (フォーメーション)
1着:10(ジャンタルマンタル)
2着:18, 1(ブレイディヴェーグ, シックスペンス)
3着:18, 1, 16, 14, 13, 17, 8(ブレイディヴェーグ, シックスペンス, トロヴァトーレ, ウォーターリヒト, ソウルラッシュ, ジュンブロッサム, エコロヴァルツ)
合計:各200円(9点 合計1800円)
本命を軸に、対抗・単穴を2着に固定し、連下・注目馬まで広げた堅実なフォーメーションです。的中率を重視した買い方となります。
告知
サララボ代表のジェイが馬の見方や競馬を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや 競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
これまで3度サロンメンバーの皆様とセリに参加しており、モアナとターボ、さらに大狩部牧場さんとコラボでサニーという素晴らしい3頭落札できました。
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さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
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