
私も会員のシルクHC2025年募集馬全頭分析記事を投稿していきます。
見解は全てジェイの私見であり、結果を保証するものではありません。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1ATCオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)リッチシャンパン(豪4勝)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)ハッピーゲート(大井2勝)一口出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)マックアルイーン(3勝C/OP3着)ベストミーエヴァー(LスイートピーS3着)などです。
1 プティフォリーの24
牡 3/16 140,000 円 宮田敬介 157.0 177.0 20.5 450
キタサンブラック産駒の牡馬勝ち上がり率は53%、重賞馬出現率は7.8%と異常と言えるほどの水準です。
母父ガリレオ系との配合では勝ち上がり率33%とキタサンブラック産駒の打率を考えるとやや低い値ですが、サンプル数も少ないので参考程度だと思います。
半姉はフローラS3着のタイセイプランセス。母の繁殖としての期待値も十分といえます。
サイズもしっかりありますね。
この時期としては十分ですし、背も高く父キタサンブラック産駒らしいところが出ているなと思います。
歩様はややトモがゆるっとして見えますね、これは母父のガリレオっぽさやキタサンブラックの1歳時に幅がないところが出ているのかもしれません。
ただ、脚長に見えますし可動域も広く、いかにも芝中距離馬だなという感じ。背中も使えていますし普通にいい馬だと思います。飛節安定感はまずまず、左前が若干内に刺さるようにも見えますが、引き手に体重を預けているからそう見えるのかもしれないな、くらいのものなので過度に気にしなくていいと思います。
あとはこの値段を許容できるかどうかですね、この父のセレクトでの値付けを見ているとお買い得なのかもしれませんが、それでも気軽に出資できる価格帯ではないので難しいところです。
2 アーモンドアイの24
メス 1/12 200,000 円 木村哲也 152.0 180.0 20.0 439
キタサンブラック産駒の牝馬勝ち上がり率は41%と牡馬と比べると劣りますがそれでも優秀な数字です。
母父ロードカナロアとの配合では60%が勝ち上がり、母父キンカメ系との配合では67%勝ち上がりとまさにニックスといった相性で、クロスが濃いのが気になりますが配合スタッツには魅力があります。
初仔と2番子と比べると一気に値段が安くなりました。
検討会でもその話題になりましたが、牝馬はシャトブラもそうですが1億円募集が上限なのではないか?という意見があり、なるほどなと思った次第です。
これもセレクトに出ていたら倍以上の値段になっていたんだろうと思います。安くはないですがある意味お買い得なのかもしれません。
アーモンドアイの本馬は3番子になります。初子のアロンズロッドは馬っぷりがよく歩様も良かったので私も申し込みましたが実績が足りず落選。あの出来栄えで1勝Cか…という感じもあるので不安もあります。
本馬はキタサンブラック産駒の牝馬にしては若干の硬さは感じるものの踏み込みの力強さや推進力、背中の連動性は良いものを持っていると感じます。こういうトモがカチッとしたタイプは大外れは少ない印象で堅実に走ってくれる馬が多いと思います。
ロードカナロアが出ているのか、飛節が緩いのは少し気になりますね。飛節がしっかりした馬が私は好きなので…。
3 シャトーブランシュの24
メス 3/7 200,000 円 田中博康 157.0 173.5 20.5 452
キタサンブラック産駒の牝馬勝ち上がり率は41%と牡馬と比べると劣りますがそれでも優秀な数字です。
イクイノックスの全妹です、配合相性や母の活力についてこれ以上語る必要はないでしょう。
この馬の全姉イクシードに私は出資しています、その姉と見比べると顔は本馬の方が圧倒的にイクイノックスに似ていると思いますし、立ち姿の筋肉量は姉よりこちらの方が魅力的だと思います。
歩様を見ると、トモの容量がやはりこちらの馬の方が多い感じがしますね。イクイノックスと見比べると流石に推進力は劣るような印象を受けますが、それでも可動域は広いですし背中も使えていますし、前脚も比較的綺麗で飛節も安定しており、ケチをつけるポイントはあまりないような気がします。
全姉イクシードはデビュー前で、ゲート試験は合格していますが正直ポテンシャルがどの程度あるのか出資者の私にも未知数なのでそこが一抹の不安ではあります。
また、今回なぜ厩舎が変わったのかはかなり気になるところです。ノーザンがすごく良いと思っていたら変わらずキムテツ厩舎に入れるのが筋だと思うのですが…。
とはいえセレクトセールに出ていたら3億円超えでも不思議でない馬ですし、人気を見ながらですが★抽優候補として考えていきたいと思います。
締め切りまでにイクシードがデビューしてくれると良いんですけどね(笑)
4 ポジティブマインドの24
メス 3/20 120,000 円 手塚貴久 157.0 180.5 20.4 468
コントレイル産駒は失敗だと言っている人も一定数いますがまだまだ見切るには早計だと思いますし、何より米国系の母系の馬ばかりが出走している中で芝でほぼ皆が掲示板内に入っている打率の高さは逆に目を見張ります。
今人気が落ちるなら逆張りで狙うのもありだと思います。
母はアルゼンチンG1馬ですが、アルゼンチンG1はなかなかレベル差が激しく、導入しても日本では跳ねないケースもちらほら。
本馬の母も今の所そのパターンでデビュー前の全兄は期待されているようですが、ここまで出走した産駒で中央勝ち上がりはなく厳しい成績です。とはいえ相性が良さそうなブラッシンググルーム持ちのコントレイル産駒で、2年連続配合となっていますし意図を持って配合しているように感じます。
横からの動きはまずまず良い感じだと思います、すごくグッとくるわけではありませんが血統に惹かれているならこれでもGOできるな、というくらいです。
ただ前脚が気になりますね、両前蹄が内向しており大型馬になりそうなのでここは心配なポイントです。
コントレイル産駒は飛節がしっかりした馬が多かった印象ですが、本馬はそうでもないですね。
厩舎は魅力的だと思いますが…値段も高めなのでなかなか難しい1頭ですね。
5 ヴォーセル の24
牡 2/7 160,000 円 木村哲也 160.5 179.0 20.8 450
OCD手術歴が2箇所ありますが、木村厩舎に預託されるということは…相当期待されているのでしょうか?
キズナ産駒の牡馬は勝ち上がり率54%と非常に高い水準です、キタサンブラックに負けず劣らずですね。重賞馬出現率も4.5%と優秀です。
母はフランスのG2勝ち馬。本馬は2番子で初子は持ち込み馬のサクソンウォリアー産駒。
デビュー前ですが、頓挫はなさそうです。
母実績が見えていない中で手術歴ありの馬にしては値段が高い気がしますが、歩様を見てその理由がわかりました。
歩様の推進力やリズム感が非常に良く、背中もよく使えています。弾むようなバネ感があり運動神経も良さそうですし、立ち姿からイメージするような重苦しさは感じず、手先も軽く感じます。
キズナの牡馬なので最終的にダートになる可能性もありますが、まずは芝で使ってみて欲しい1頭ですしこの厩舎ならおそらくそうなると思います。
前脚はすごく綺麗というわけではありませんし、右前の繋ぎは手術歴のためか腫れています。
ただ、飛節は安定していますし、横からの歩様の良さはピカイチ。手術歴と価格とどう向き合うかですね…ギャンブル要素は大きいと思いますが当たればホームランの可能性もありそうです。
6 エスケイプクローズの24
メス 2/23 100,000 円 宮田敬介 160.0 176.0 19.8 438
手術歴ありです。
キズナ産駒の牝馬勝ち上がり率は45%で牡馬よりは低いですがそれでも非常に高い水準です。
芝の活躍馬を探すなら牝馬から見てもいいかもしれませんね。
母系にアンブライドルド系がきているので、牝馬に出ていますがダート色が強くなりそうでそのあたりはチグハグさも感じます。2年連続でキズナをつけているので期待されている配合だと思うのですが、上の子は馬名がついていないので何かアクシデントがあったのかもしれません。
きょうだい馬はドゥラメンテが2頭ついていて、初子のショウナンガチが中央2勝です。
歩様を見るとやや薄手な感じを受けて、やっぱり芝っぽいなという印象を受けます。
少し、可動域は狭めというかカチッとした感じもありますね。体高は高いので、まだこれから成長するのかもしれませんが。
すごく悪いというわけではないんですけどね。
前脚は左前が内向気味に見えました、飛節安定感は普通くらいですかね。
宮田厩舎預託予定なので期待はされていると思うのですが、手術歴や血統と馬のちぐはぐ感を少し感じて自分は選びにくいタイプです。
7 アルジャンテの24
牡 1/30 120,000 円 大竹正博 152.5 170.0 20.4 452
エピファネイア産駒牡馬の勝ち上がり率は46%です。当初フィリーサイアーか?と言われたこともありましたが、今はスタッツを見ると牡馬優勢です。
母父ディープインパクトの配合では40%が勝ち上がりと打率は平均的。
アリストテレスやエピファニーなどこの配合の主要活躍馬は牡馬が多いため、本馬も牡馬に出ていることはプラスだと言えるでしょう。
母産駒は3頭が出走しいずれも中央未勝利と、母の中央4勝という実績を考えると物足りない戦績。
これで1口12万円というのはエピファ産駒とはいえ割安感は感じませんね。
動きはちょっとぎこちない、アタリのある歩きをするなという印象。後脚の可動域の左右差があるんですかね?
前輪駆動で歩いており、後脚がついてきているだけというか、後輪駆動でトモから推進力を得ている感じがなく、個人的には好みの動き方ではないですね。
ただ、エピファネイア産駒は全体的に硬く前が強いので、エピファらしさが出ていると捉えることもできるかもしれません。
前脚は右前が少し気になるものの、許容して良いかと思います。飛節は少しブレてますね。
8 アトリビュートの24
メス 2/25 90,000 円 田村康仁 150.5 169.5 19.3 405
エピファネイア産駒牝馬の勝ち上がり率は36%です。当初フィリーサイアーか?と言われたこともありましたが、今はスタッツを見ると牡馬優勢です。
母父ディープインパクトの配合では40%が勝ち上がりと打率は平均的。
アリストテレスやエピファニーなどこの配合の主要活躍馬は牡馬が多いため、本馬が牝馬に出ていることはややマイナスと言えるでしょう。
母父ディープらしさが出たのか、遅生まれというわけでもないのですが現時点のサイズが小さいのが気になりますね。高さもないですし胸も浅いのでどこまで成長する余地があるのかな?という気がします。
歩様を見ると腰やトモがパワー不足に感じます、可動域はエピファネイア産駒らしい感じ。
成長待ちですね。
前脚はオフセットというかX脚ですかね?ちょっと綺麗じゃないのであんまり大きくなりすぎるとそれはそれで前が心配な気もします。
9 ユナカイトの24
メス 1/29 100,000 円 宮田敬介 151.0 173.5 19.3 440
ジェネリックアーモンドアイと巷で言われていますね、3/4同血です。
左前OCD手術歴ありです。
ロードカナロア産駒牝馬の勝ち上がり率は41%と高い水準です。重賞馬率も2.3%と一般平均と比べると2倍以上の数字です。
母父ストームキャット系との配合では40%が勝ち上がりと平均を少し割る程度の成績。
そもそもロードカナロアはSS+欧州系のSpecial牝系を母系に入れるという超鉄板配合があり、本馬はそれを満たしているのですが北米ミスプロ系やストームキャット系が入ってくるのはアンチニックスだと言われています。
本馬の1/4アーモンドアイと異なる部分がこの母父ヨハネスブルグ(ストームキャット系)なので、このあたりがどう影響するか?というところですかね。
歩様を見ると、アーモンドアイほどの後脚の伸びはないと思いますが、それでもかなり綺麗に歩けていると思います。可動域も広いですし推進力もあり、背中もしっかり使えていますし良い雰囲気です。
歩様を見るとOCDをした左前が若干脚自体が内側に向かってついていて蹄が外に向かってバランスをとる形なので確かに負担が少しかかるかもなという形には見えましたが、それでも程度は軽いのでこのくらいは流しても良いかなと思いました。
動きは綺麗ですし、血統価値を考えても面白い1頭だと思います。
10 セレスタの24
メス 3/14 140,000 円 武井亮 155.0 173.5 19.9 450
ロードカナロア産駒牝馬の勝ち上がり率は41%と高い水準です。重賞馬率も2.3%と一般平均と比べると2倍以上の数字です。
母父APインディ系との配合では50%が勝ち上がりと悪くない戦績です。
ただそもそもロードカナロアはSS+欧州系のSpecial牝系を母系に入れるという超鉄板配合があり、本馬はアンチニックスと言われる北米ミスプロ系やストームキャット系が入ってくるので配合的には少し狙いにくいかなという印象も受けます。
母産駒からは中央複数勝利馬が3頭出ており、牝馬から重賞馬が2頭も出ているので頼もしいところです。
ドゥラメンテ産駒の半姉もダートで活躍していたので、母に引っ張られてダート色が濃くなる部分はあるのかもしれませんね。
歩様を見るとダート馬だとしたらもう少し力強さが欲しいところではありますが、動きは悪くないと思います。すごく柔らかい感じではないですが、この血統ですしこんなもんでしょう。
もう少し腰回りやトモにパワー感や容量を感じると僕の好みのタイプになってきますが、この辺りはどこまで成長するかというところですかね。
前脚は左前がオフセットに見えました。だから獣医師の武井厩舎なんですかね?
右後も飛節ブレが大きく内に脚自体が刺さっているように見えてちょっと気になりました。
母の活力は魅力があり、形が少し気になったとしても母の活力でカバーできてしまうタイプもあるので母をどこまで信じるかというところだと思いますね。

現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
No responses yet