
今回はジャックルマロワ賞2025予想記事を書いていきます。よろしくお願いします。
当日21時30分〜同時視聴LIVEも個人チャンネルで行う予定です、夜更かしして一緒に日本馬を応援しましょう!
レース分析・過去傾向
ジャックルマロワ賞(G1)
2025年8月17日 (日) 22:50[現地時間 2025年8月17日 (日) 15:50]
フランス ドーヴィル競馬場
芝直線1600m 3歳以上 牡・牝
負担重量:4歳以上=牡馬 59.5kg、牝馬 58kg 3歳=牡馬 56.5kg、牝馬 55㎏
賞金総額:100万ユーロ(約1億6500万円)
1着賞金:57万1400ユーロ(約9428万1000円)
フランスのマイル直線レースとしては最高ランクの格を持つのがこのジャックルマロワ賞です。
ドーヴィル競馬場で行われるこのレースは、マイルの直線コースという日本にはない形状ながら、高低差が少ないため日本馬にも欧州のコースの中では適応しやすいと思います。
さらに、2025年は良馬場開催が予想されており時計も高速化しているため、さらに普段よりも日本馬にはフィットしやすい舞台になっていると予想され、日本馬の活躍が期待されます。
ドーヴィル競馬場ではジャックルマロワ賞の他にもモーリスドゲスト賞などのG1レースも開催されています。過去にはジャックルマロワ賞では日本馬のタイキシャトルが勝利しています。
レースのレコードタイムは1分33秒40。直近10年の勝ち時計を見ていると概ね1分34秒〜38秒あたりに収まっており、良馬場開催であれば1分34秒台でマイルレースを走れるスピードがあるか?が1つの尺度となりそうです。
フランス開催のレースですが、実は直近イギリス馬が5連勝しており、その前はアイルランド産馬が2連勝。地元フランス馬の勝利は2017年のアルヴケール(重馬場・1分38秒台)まで遡ります。余談ですがこの2017年の時の3着馬が日本で種牡馬入りしているサンダースノーです。
海外勢を考える時はまずはイギリス勢、ついでアイルランド勢を考え地元勢は少し割り引いても良いかもしれませんね。2019年〜2023年はパレスピアとインスパイラルがそれぞれ2連勝しており、いずれもデットーリ騎手の騎乗でした。
2024年は3連覇を目指してインスパイラルが出走しましたが、痛恨の出遅れ。
チャリンが抜け出して楽に勝利するレースでした。
牝馬のインスパイラルが連勝したことなどによる歪みもあるとは思いますが、牡馬牝馬成績を比べると圧倒的に牝馬の方が馬券内率も勝率も高くなっており、今回日本から出走するアスコリピチェーノには追い風になるデータとなりそうです。
前走ローテとしてはハイレベルレースのクイーンアンステークスやサセックスステークス、ファルマスステークスなどからの臨戦が馬券内率が高いので、この舞台で好走している馬は要チェックですね。
予想の方向
今回最有力とされていたロザリオン回避により日本馬にかなり有利な状況となりました。
正直メンバー構成的にも今回は小粒ですし頭数も揃っていないですから勝利する可能性は十分あると思います。
馬場状況的にも良馬場のスピード勝負になりそうで、フランスでこの馬場が出現した場合はエースインパクトが勝利した年の凱旋門賞でスルーセブンシーズが4着に食い込んだように、日本馬も好走するケースが多いです。
斤量がヨーロッパは日本と比べると重いので、そこと洋芝を苦にしなければ十分チャンスはあると思います。
馬券的にはあまり面白くありませんが、牝馬成績もいいですし中東でも実績を残しているアスコリピチェーノを今回は中心に据えながら、予想を組み立てて行こうと思います。
印
◎アスコリピチェーノ
○ドックランズ
▲ザライオンインウィンター
▲ノータブルスピーチ
△リダリ
注目馬解説
◎アスコリピチェーノ
正直ロザリオンを本命としていましたが、回避により対抗評価にしていたアスコリピチェーノが本命にスライドする形になりました。
マイルの直線レースはスプリント能力もあるくらいでちょうどいいくらいで、過去に中東で1351ターフスプリントを勝利しているのは大きな加点になると考えています。
また、直線レースではありませんが前走ヴィクトリアマイルは1分32秒台で走破できておりマイルの時計的には十分勝ち負けできるラインに届いていると考えます。
もちろん前走のヴィクトリアマイルより斤量は2kg増えますのでそう簡単にはいきませんが、直線レースになれば一般的にはスピードが出やすくタイムが縮まる傾向にあるため十分勝敗ラインには乗ってくるのではないかと思います。前日のG2レースでルメール騎手は勝利していますしいいイメージを持ちながらこのレースにも臨んでほしいところです。
ゴールデンイーグルこそ崩れましたが、不利な外枠発走+スタート後の他の馬との接触と不利が多く度外視できると思いますし、やはり良馬場でスピード馬場で戦えるのであればこの馬を筆頭に考えるのが定石だと思います。
インスパイラルが引き上げている部分はありますが牝馬成績がいいのも好材料ですね。
○ドックランズ
ロザリオン回避前のタイミングにわざわざ追加登録料を払ってここに出走してきた部分で、勝負気配と陣営の自信を感じます。
追加登録料との収支を考えると、最低でも3着以内に入らないと今回は赤字となってしまいますので、陣営としては「出走させればロザリオンがいたとしても3着以内は硬い」と踏んでいるということ。
そして最有力馬が回避していて海外ブックメーカーでも日本馬が1番人気に支持されているくらいですから、この馬は正直頭まであり得る1頭だと思います。
ここまで連勝を記録しているイギリス馬の中では最もこの馬が実績を残していると思います。
特に今年のクイーンアンSでは勝ち馬のロザリオンとほとんど差のない競馬で勝利しており、直線マイルレースのハイレベルレースで結果を残しているところが評価できますよね。
前走サセックスSは5着でしたが、このメンバー構成であれば十分巻き返しの可能性がある1頭だと思います。
気になるのは走破時計。この馬はアスコットなど時計がかかるタフなレースで活躍する傾向があり、スピードレースでの実績があまりありません。
追加登録した時点で天気予報的に高速馬場になることはわかっていたと思うので、陣営は大丈夫だと判断しているのだと思いますが、そこには一抹の不安が残ります。
▲ザライオンインウィンター
前走が今回と同じドーヴィル競馬場の直線レースG1で重馬場開催かつ1400mと微妙に条件は違うものの僅差の3着に入っているところが評価できそうな1頭です。イギリスの次に成績がいいアイルランド勢になります。
これまで凡走しているのは2000m以上のレースで、おそらく距離適性がなかったのでしょう。
1400mレースでは安定した戦績を残しており、何よりディエゴヴェラスケスと同厩舎(Aオブライエン)でどちらもムーア騎手が主戦の中、3歳馬のこの馬にムーア騎手が乗っているということはそういうことなのだろうと思います。
日本プールでもそれなりに人気になっているというかむしろ海外オッズよりも日本の方が人気になっていて少し謎ではありますが、ドーヴィル競馬場ですでに結果を出しているという意味でも面白い1頭だと思います。
…鞍上人気ですかねえ?
▲ノータブルスピーチ
去年のBCマイル3着馬です。
今年もロッキンジSとクイーンアンSとマイルG1を使っていずれも0.5秒差以内の4着と大きく崩れていないがもうワンパンチ足りないというのが現状。
前走は少し気分を変えるためかスプリントレースに挑戦し、0.4秒差の5着となっています。
現状決め手に欠けているようにも見えますが、スプリントレースでも5着に入れる脚力があり、BCマイルの時には高速馬場に適応して見せている点。
そして何よりクイーンアンSは1分40秒台の決着でありこのタフなレースがキツかったのだと仮定すれば、今回高速馬場レースになるのであれば狙い目の1頭になるのではないかと思います。
しかしこの馬も現地オッズより日本オッズの方が人気だそうです、こちらも鞍上人気でしょうかね?
△リダリ
仏2000ギニー(1600m・G1)で5着ながら0.2秒差と僅差で、前前走のフランスダービーも6着と着順は良くないのですが着差は同じく0.2秒差とこれまた僅差。
中穴くらいで拾っておくには面白い1頭な気がします。
仏2000ギニーの際にはパリロンシャン競馬場ではありますが、マイルを1分33秒台で走れており今回の基準タイムにも到達する見込みがあります。
前走のG3レースの敗因が重馬場であって、今回馬場が良くなることで前進が見込めるのであれば面白い1頭になるのではないかと思います。
地元フランス馬は正直直近このレースの成績があまり良くないのですが、この馬には期待したいと思います。

現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
No responses yet