
自分で自分の首を絞めかねない、ドM企画を始動します。3歳末時点の一口馬主クラブ各クラブの世代活躍馬5頭を募集自動評価していたのかを自分で振り返り、そして低評価だった馬はなぜ評価できなかったのか?次に生かせることはあるのかを考察していきます。
よろしくお願いします。
⇧出資馬の回顧はこちら
ノルマンディーOC3歳世代賞金上位5頭(9月上旬時点)
1位レクスノヴァス(3勝C)出資馬
2位フォルテム(3勝C)
3位ライラ(2勝C)
4位アスコットアイ(1勝C)
5位フェデルミエール(2勝C)
各馬評価を振り返る
1位レクスノヴァス(3勝C)出資馬
<募集時評価>
私はノルマンディーは基本的に安価でダート馬か短距離馬に行きたいので最初決闘を見た段階ではリストからは外していました。
ただ募集馬見学ツアーの周回展示を見て、評価が一変した1頭です。
動きに活気と推進力があり、バネがある歩様に見えました。
動きも柔らかく可動域が広く、それでいて力強さも秘めた歩様。
キタサンブラック産駒らしく、体高が高く幅は薄めのステイヤーっぽい体型でいかにもキタサンブラックだなというシルエットです。
また、背中の連動性が非常に良く、トップラインと首をうまく連動させながら歩いているような気がして、運動神経の良さを感じました。
正直ノルマンの高額芝馬ではプロヴィデンシアで痛い目を見て(これも歩様は良かったんです)もうこれ以上同じ過ちを犯したくないと心にブレーキをかけていたのですが、公式の歩様動画を再度見返すとやっぱりこの馬いいんですよね。
飛節のブレも少なめで安定しているし、歩様の滑らかさやバネ感は見学ツアーで見た時とほぼ同じ印象。
見学ツアーの時よく見えても公式の歩様動画があまりよく見えなかった馬もいる中で、この馬は安定していいんですよね。
母系にダート色があるので適性が迷子になるとちょっと心配だなと思いサララボライターのM石さんにも相談しましたが、彼曰く種が芝系なら芝で走ってますからこれは芝馬だと思いますよ、とのことでした。
一部ダート馬では?といっている方もいらっしゃるようですが、僕は手先の軽さを見ても芝馬かな?と思いましたね。
<今から振り返ると…>
ノルマンディーはこういう馬を拾うクラブではないと思いつつ、見学ツアーの自分の直感を信じて本当に良かったなと思っています。
歩様通りの活躍をしてくれていて自分の中でも自信になりましたし、賞金的に足りれば菊花賞に挑戦できる可能性がある馬になってくれましたから、本当に嬉しいですね。
いよいよ重賞を勝つ馬が出資馬から出てきたかな?という気がしています、なんとか無事に大舞台へと進んで欲しいと思っています。
やはり母系に不安があっても父がいいのと歩様がいいところの2つが揃っていたら狙ってみるのは今後もありかもしれませんね、父も母も微妙で歩きだけいい場合は、コケるパターンもありますが、父か母がよく歩きもいい馬はやはり打率が高いような印象を受けます。
歩様を見返すとやはり背中の連動性が他の馬とは違いますね(自惚れ)。あと、キタサンブラックが種牡馬として優秀すぎます(笑)
2位フォルテム(3勝C)
<募集時評価>
フィエールマン産駒で安価なので面白いかな?と思いましたが、母系が少し辛いですね。
兄弟馬で中央勝ち馬はおらず、地方でも南関東で通用しているのは1頭だけ、それも浦和での勝利ですから、中央勝ちと比較すると重みは…です。
大井で2つくらい勝てる能力があれば、中央1勝クラスくらいは通用するかなと、ざっくり僕は考えています。異論は認めます(笑)
フィエールマン自体は脚元に泣かされたものの、いいスピード能力を持ちつつステイヤー能力も高く活躍レンジの広い馬だったと思います、そのスピードがしっかり産駒に伝わっているか確認していきましょう。
立ち姿はなかなか前後のバランスがよく、トモも立体的に盛り上がっていて好印象です。
歩きはちょっとコツコツ感(ダート感)のある硬さを内包しながら、やや後輪駆動で歩けていないような感じを受けました。
前捌きが硬いですしやっぱりダートかなぁ?という印象ですね。
地方馬で半額の値段の共有馬主なら結構面白いかなと思いました。
中央で通用するかは…わかりません。
飛節は左が甘いですかね、前脚は許容範囲内だと思います。
<今から振り返ると…>
北海道シリーズの洋芝で勝ち進んだ点がダート感という部分なのかもしれませんが、普通に府中マイルの芝で勝ち上がっていますし流石にこれは全然見当違いだったと言わざるを得ないかなと思います。
改めてみると柔らかく全身を連動させる動きができる感じではやはりないなと思いましたが、手先の軽さはあるというか、推進力は一定あるなと思いましたし、硬さの中にキビキビした感じはあったなと思いました。活躍した後に見るからそう見えるのかもしれませんが、当時は硬さの方に引っ張られすぎてしまいましたね。あとは成長途上だったためか、馬体バランスも若干崩れて見えたので、このあたりを一過性のものと見抜けたかどうかなのかなと思います。
これは正直、難しかったです…。
3位ライラ(2勝C)
<募集時評価>
キタサンブラック牝馬の勝ち上がり率は40%と牡馬には劣るものの、優秀な数字です。
一方母父フォーティーナイナー系との相性は2頭出走で勝ち馬なしとサンプル不足ではあるものの強調できるものではありません。
また、ブラックタイドと母父フォーティーナイナー系の組み合わせで見ても水準以下となっていて、あまりこの組み合わせはプラスには現状読み取れないように思います。
母タニノジュレップはダート短距離で3勝。降級制度を用いているので1勝クラスを2度勝っているような形ですが、ダートとは言え短距離で中央実績があるのは頼もしいですね。
半兄ローズジュレップは地方重賞馬ですし、半姉グルアーブは中央芝マイル以下で
3勝していますから母の活力は相当なものです。
3代母タニノクリスタルですから、岡田スタッドのエース牝系の血脈ですし、サイズを見ると小さいのでおそらく外に出したり、1次に出したりしなかったのだと思いますが、牝馬なので内輪で抱えておきたかった牝馬なのだと考えることもできます。
現時点でサイズはやや小さめではありますが、5月生まれなのでまだ成長の余地はあるでしょう。
これが450kgを超えてレースに出られるようであればなかなか面白い1頭になると思います。
馬体を見ても、流石キタサンブラック産駒と言いますか、馬体のバランスが素晴らしく筋肉もしっかりついているように見えます。
歩様を見ても、今回の募集馬で1・2を争う良さいじゃないですか?良血馬らしいバランスの良さや立体感を感じます。
もう少しキビキビ動いてほしいのが本音ではありますが、このサイズの割にはしっかり筋肉がついていて、大腿筋膜張筋もしっかり見えていて好印象ですね。
ただ、飛節は割とゆるっゆるなので、ここは心配なポイント。左はまだいいですが右はかなりブレていて左右差もありそうです。
本格化するまで時間がかかりそうなので未勝利間に合うかな?と言う心配は必要に思います。
サイズがデカくなれば地方出ても戻って来れそうな気はしますけどね。母系的にダートも行けそうですし。
むしろ適性迷子系にならないかが心配です。芝種牡馬にダート母系なので。
埋まらないなら様子見して馬体がサイズアップするか、かっちりしてくるかを見守りたいですね、場合によっては出資も考えていい馬だと思いますが、多分様子見する余地はなく埋まってしまうんでしょうね。
<今から振り返ると…>
やはり遅生まれで成長力がありましたね、450kgくらいになったら面白いと思うと募集時の記事に書いていましたが、まさにそのくらいのサイズでデビューを迎え、しっかり活躍してくれています。
残念ながら現在は怪我で療養中となっていますが、怪我が治ればまた活躍してくれるのではないかと思います。
やはりキタサンブラック産駒は優秀ですね、歩様を見ると、レクスノヴァスほどの柔らかさや連動性はありませんが、やはり踏み込みはいいですし推進力がしっかりありますね。
非常にお買い得の1頭だったと思います。
4位アスコットアイ(1勝C)
<募集時評価>
父モズアスコットを評価するのであれば母系はこの価格帯にしてはかなり優秀だと思いますので、血統的にはお買い得な1頭にも思えます。
3代母からはDMMで産駒が募集されていたアイアムカミノマゴや、アイアムツヨシなど複数のブラックタイプ馬が出ていますし、母も2勝馬ですから十分期待できると思います。
血統背景を考えるともう少しサイズ欲しかったですよね、その分のこのお値段なのかもしれません。
いやに安いなと思いましたが、やはりサイズの問題だったのでは無いかと思います。
見学ツアーで見た時も小さくて非力そうな印象があって、血統との整合性がどうなんだろう?と思ったところです。
歩様を見ると、やや可動域的には硬さを感じますね、やはりダート馬っぽい動きに見えます。
コツコツした印象ですよね。
背中の動きも硬めで、やや首と背中の連動性は良く無いような印象を受けます。
この歩様動画を撮影した時だけかもしれませんがね。
一方、サイズの割には公式歩様動画は踏み込みの力強さは感じて、サイズがアップしてこれば面白いかもしれませんね。
飛節はやや左後がブレ気味でしょうか?
前脚はやや左前が外に出るような格好になっていますね、過度に気にする必要はないかもしれませんがね。右前も少し外に向かっているのでそういう歩様の馬なのだと思います。
ジャスタウェイ産駒のようにガバっと外に出るような歩き方ではないですしこのくらいはセーフかなと思います。
<今から振り返ると…>
若干コツコツした感じはやはりありますね、推進力やリズム感は悪くないと思いますがこれは今見ても高くは評価できないというか、普通の歩様だなという印象です。
サイズは大きくなりませんでしたが、小さいなりにしっかり勝ち上がっていますね。
これはやはり、ボトムラインのパワーなのですかねえ?これは個人的には難しい1頭でした。
5位フェデルミエール(2勝C)
<募集時評価>
ゴールドアクター産駒の牝馬勝ち上がり率は11%です、まだサンプルが少ないので今後大きく数字が変わる可能性がありますが、現状では牡馬優勢に出ています。
血統的にもコルトに出やすいスクリーンヒーロー、グラスワンダー、ロベルトのトップラインですから、この結果も納得感はあります。
母エリーフェアリーは中央4勝。本馬は2番子で初子の半兄は21産で未勝利ですが、ローカルで未勝利戦2着には来ていて一定の走力を示しています。
サイズを見ると見たことないくらい胸が深いですね、その割に馬体重は466と平均的で、なかなか珍しい馬な気がします。
横からの歩様を見ると芝馬のように柔らかいわけではありませんが、ダートを考えるなら悪くない踏み込みに見えます。
もう一つ力強さやスピード、バネ感がある方が私は好きですが、ナチュラルスピードゆっくりなりに、あたりのない歩きをしていると感じました。
もう少し背中を使って、キビキビ歩けると僕の好きなタイプになってくるのですがね。
一方縦から見ると、飛節は左右ともに安定感がなく、仕上がりに時間のかかりそうな印象を受けました。
また前脚が結構気になりましたね。右前がかなり曲がっていて内に入って来てしまっているので一定リスクがありそうな気がします。
砂を考えるなら芝馬ほどの厳しい判定は不要かと思いますが、この辺りはゴールドアクター産駒牝馬のポテンシャルと天秤にかけて読者の皆様が判断されると良いかと思います。
あとは中央4勝馬の母のポテンシャルへの期待感がどうか?というところでしょうか。
<今から振り返ると…>
もうちょっとバネ感がある方が〜と言ってましたが、今見返してみるとこの価格帯にしては軽さもありますし、背中の動きも良く、スムーズに歩けていて、ちょっと厳しく見過ぎだろ2年前の自分!となりました(笑)
後輪駆動でしっかり踏み込めていていい馬だと思います。
ただ今から見ても前脚はリスクのある形状に感じるのでこのまま、怪我をせずに現役生活を遅れることを願っています。

現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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