3万円で馬主に!?驚安の豪州リアルスティール産駒を共有しました。

どうも、ジェイです。今回はオーストラリア・ニューサウスウェールズ州の中條調教師に現在、共有馬主募集中のリアルスティール産駒の2歳牝馬(シダーレーンの20)について伺っていきます。オンラインセールで購入したと言うこちらの馬、なんと1口のお値段は約3万円(2.5%)。なぜこんなに安いのか?深掘りしていきます。

中條調教師にインタビューをした過去の記事はこちらから。

1/40が3万円⁉️リアルスティール産駒なのになぜ安い?

中條厩舎の2歳牝馬・シダーレーンの20(父リアルスティール)

Q中條厩舎の共有募集馬でリアルスティール産駒の2歳牝馬が1/40(2.5%)約3万円と見て、桁が間違っているのかと思いました(笑)この馬についてまずは簡単に教えてもらえますか?

元々リアルスティールは期待していました。ここまできたディープ系種牡馬の中で、オーストラリア競馬に合うんじゃないかと思っているので、リアルスティール産駒1頭欲しいなと思っていました。

そこでセリで産駒に注目していたのですが、「これ!」という馬がいませんでした。

良かった馬はせり上がってしまって買えなかったりして…。

どうしようかな?と思っていた時にこの牝馬がイングリスのオンラインのオークション(日本のサラオク的なもの)に上場されました。

生産牧場はニューサウスウェールズ州のトリバーンスタッド。大手の牧場です。

「なぜ通常のセリに出さなかったのか?」と牧場に問い合わせたところ「この馬は晩成で華奢。日本馬っぽいすらっとした馬なので、オンラインセールに出す。特に問題がある馬ではない」ということでした。

 

セリに出すにもお金がかかるので、ある程度の値段がつかないと赤字になることがあります。本馬のように、華奢で値上がりしなさそうな馬は「セリ出さない」選択もあるんです。

トリバーンスタッドは元々知っているところでもあり、素直に信頼しました。

母父はハイシャパラルというニュージーランドにシャトルできて成功していた馬です。中距離で活躍馬を輩出した馬で、ハイシャパラル産駒の活躍馬には、ソーユーシンクがいます。

オーストラリアで短距離G1を勝つには高額な馬が有利です。こちらでG1を勝つには、一番層が薄いのは3歳牝馬の長距離レースなんです。

一番みんなが力を入れていないところなので。オークスだったり、あのあたりの距離の3歳重賞は頭数割れするレースもあるくらいです。

そこを狙いたいなと思ってこの馬を購入しました。将来的に厩舎で日本のG1、強いて言えばジャパンCに出たいと思っています。その夢をもしかしたらこの馬が叶えてくれるのではないか?と思って購入を決めました。

晩成のステイヤーは日本より不人気?

Qリアルスティールはセレクトセールでは1億円越え産駒を複数出すような種牡馬ですよね。日本の相場を考えても、失礼ながらこんなに安いのは逆に心配になってしまいます(笑)ここまで安い値段で提供できるのはなぜなのですか?

レントゲンチェックと喉のレポジトリチェックがありますが、セリで購入時に確認したところ問題はありませんでした。

オンラインはレポが添付されていないところも多いのですが、この馬は牧場が大手だったこともあり、レポートがありました。

Qレポが問題ないとなると、やはり馬体サイズですかね?

確かに馬体はまだ薄いので、スプリンターと比べるとまだまだたくましさがなく成長に時間がかかるかなと思います。

2歳からガンガン使えるスプリンターが人気のオーストラリアで、晩成のステイヤータイプは人気になりませんからね。

時間がかかるのは、わかって購入しています。グンとこれから伸びる可能性もありましたのでそこはかけました。サイズはそこまで小さくはないかなという感じです。中の小くらいですかね?笑

この前馬体重を測ったら425kgくらいでしたよ。

Qブラックタイプを見ると兄弟馬はなかなかレースデビューできていない馬も出ているようですが、本馬の体質の方はどうですか?

いたって健康ですね、食欲もしっかりしています。馴致の時はおとなしかったんですが、だんだんうるさいところが出てきて、やっぱり牝馬らしいところがあるのかなと言う感じです(笑)

よく食べる子なので馬体重も増加傾向ですし、すくすく育っています。

リアルスティール産駒はまだ掴みきれていませんが、他のオーナーさんのリアルスティール産駒も見ていると全体的にうるさい子は多い気がします。

あまりにもおとなしすぎてもよくないので、ちょっとうるさいくらいがちょうど良いと思います(笑)

Qディープ系後継種牡馬で海外適性を示していた父リアルスティールに、母母父エンコスタデラーゴ。ディープ×ダンジグ系も素人目ですがなかなか良い配合に見えるのですがどうでしょう…?

いいですよね、値段にしては濃いなと思います。母の兄妹馬もG3を勝っている馬が出ていますし。

下っていくとあの名馬リダウツチョイス近親の母系ですし、ブラックタイプはなかなか良いと思います。正直セリに出てきてもおかしくない血統馬だと思いますよ。

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育成の進捗と今後の目標は?

Qまだまだ時間はかかると思いますが、今の成長具合や、デビュー目処、目標レースがあれば教えてください?

とりあえず早熟の馬は来月から2歳戦が始まります。日本よりもスタートが早いんですよ。

日本で言う2歳4月くらいにデビューと言う感じです。(南半球のため加齢は8月1日)

最初の3ヶ月くらい、年内までは超短距離しかありません、800mとか1000mとかばかりです。

そこを目指す馬はもちろん間に合えば早く使えた方が相手が少ないですしチャンスが多いので使いますが、中長距離馬はここでデビューしようと思っても適したレースがありません。

年内の早期デビューはまずないですね。馬の成長を見ながらですが、来年8月までにはデビューはさせたいなと思っています。

オーストラリアはレース使いながら教育していくので、勝ちに行くより経験を積ませるレースとして2歳秋冬にデビューできたら良いかなと思います。

本格的に始動するのは3歳になってからかなと思っています。これからの成長次第ではありますが。そこは馬次第ですね。

Q回収的なことを考えるとメトロや重賞にゴリゴリいかなくてもいけますよね?

コツコツ稼ぐならカントリーからデビューして徐々に上を目指していく形になると思います。プロビンシャルが間にありますが、今カントリーのレベルが上がっていて、プロビンシャルとカントリーはそこまで差がありません。

 

僕のエリアはクイーンズランド州と距離が近くクイーンズランド州の馬もきて、ごった返しなのでレベルは全体的に高いです。

このあたりのカントリーでしっかり活躍できる馬は、バハムート(父リアルインパクト)みたいにメトロでも活躍できる馬はいます。

Q実際、馬はどうですか?

乗り味はいいです。僕も乗っていますが背中の使い方がいいですね。

柔らかい背中の使い方をしているので期待しています。ハミを抜いてリラックスして走るタイプですね。調教の仕方によっては短距離仕様にすることもできますが、この馬の良いところを生かすためにもこのままの方向性で育てていきたいと思っています。

Qなるほど、よくわかりました。長時間にわたるインタビュー、対応いただきありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました、YouTube拝見していて、何か一緒にできたらと思っていたので、とても良い機会でした。引き続きよろしくお願いします。



いかがでしたか?3回に渡り中條調教師との対談企画を連載でお伝えさせていただきました。後日談にはなりますが、今回のコンタクトをきっかけに私もリアルスティール産駒の2歳牝馬、シダーレーンの20を1口共有することになりました

正直、晩成で仕上がりまで時間のかかるタイプだと思うので、即戦力を求めている人には合わないかもしれません。

しかし「少ない初期費用とランニングコストで共有馬主を楽しみたい」「豪州は詳しくないけど、とりあえずお試ししてみたい」という人にはぴったりな1頭だと思います。

実際、僕も豪州共有馬主を始めてから知ったことはたくさんありました。「習うより慣れよ」とはよく言ったもので無理のない範囲であれば、小さなスケールで一度試してみてその上で継続するか判断するというのも有効だと思います。

ディープ系という括りで日本国内の成績を見てみるとディープインパクト×母父High Chaparralは2頭だけですがどちらも勝ち上がっていて、AEIも3.03と優秀です。

またSS系×母父High Chaparralという括りで見ても勝ち上がり率62%(サンプル26頭)とSS系産駒の全体平均より177%優れていて、非常に良い数字です。オーストラリア適正は不明ですが、相性は良さそうですね。

父ディープインパクトと母父ダンジグ系も勝ち上がり率72%と好相性です。リアルスティールとの相性も良い可能性が高いと僕はみています。何よりここの相性が良いとスタリオン側も踏んで、オーストラリアにリアルスティールをシャトルに出していると思いますし。

まだ、執筆時点でシダーレーンの20は共有馬主を募集していますので、興味がある方や、ジェイと同じ馬をもっておたおめしたい!という酔狂な方はぜひ中條調教師にお問合せください。

中條調教師連絡先

Twitter @DChujo

シダーレーンの20(父リアルスティール)募集サイト

記事を書いた人 ジェイ

登録者4000人超え&累計再生200万回超えの元一口馬主YouTuber。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統の配合相性を重視していて代表馬はロードヴァレンチ、リレーションハート等。

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