ミスティックロアとは？

ミスティックロアとはDMMバヌーシー所属のアロゲート産駒の北米産馬です。

北米のキーンランド・セプテンバーセールで矢作調教師が見出し、矢作厩舎所属予定で2021年に募集が行われました。

一口3.75万円の2000口募集と、日本への輸送費などもあり仕方ない部分もありますが、高額馬の部類に入ると思います。

父アロゲートはBCやドバイワールドカップを制覇したスーパーホースです。

残念ながらわずかな産駒を残してアロゲートは他界してしまいましたので、ミスティックロアは貴重なアロゲートのトップラインを継承できる1頭です。

母フォークロアは米2歳牝馬チャンピオン、近親にはコントレイルや北米で活躍したエッセンシャルクオリティがいて、ボトムラインも強烈です。

ＳＳを持たない米血で希少性のある父産駒＋ボトムラインも優秀とあれば活躍できれば種牡馬入りの夢も見られるのではないか？と大きな期待をもって1口出資しました。

大型馬ゆえ馬体の緩さは気になりましたが、歩きもスムーズでしたし、なにより偉大な父アロゲートに似た馬体のバランスに見え、父の良い特徴をしっかり受け継いでいる馬なのではないかというのも、出資を決めたポイントの1つでした。

活躍の場面はダート中距離を想定していましたので、募集時に500㎏を超えるサイズがあるところも強調ポイントでしたね。

海外遠征が多い矢作厩舎で、父のように世界をまたにかけるような活躍をしてほしいと願い、採算というよりはロマン枠で選んだ1頭でした。

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話題となった追い切り

DMMバヌーシーでは、チャンピオンヒルズで長く調教を行われていたヴァンビスタ、レジェンドシップとともにDMM三銃士？として知られていました。

他の2頭はすでにデビューをしていましたが、ミスティックロアはじっくりと進められることになります。

なかなかトモがしっかりしてこず、坂路での動きでは課題を指摘されることが多くあり、入厩後に追い切りで暴れてしまうなど気性面の不安があることも明らかになりました。

ぶっちゃけかなり心配しながら見ていたのですが、デビューレースが決まった後の栗東CWの追い切りでは、上級馬のテンカハルとホウオウアマゾンの外を馬なりですいすいと走っていき、予想以上に追い付かれなかったのか乗り役が何度も後ろを振り返るような場面がありました。

最後はミスティックロアが手前を変えて加速して2頭を置き去りにしているように見えたこの追い切りは、SNS上でも話題となり初戦勝ちに期待する声が大きくなっていきました。

私は、これまでの出資馬が追い切りで動いていてもレースに行ったら全然だったことや、気性面で全く競馬にならなかったことなど、数々の苦い経験があります。

その経験のためもあり私は素直に舞い上がることはできなかったのですが、それでも能力の高さを感じてうれしく思っていました。

デビュー戦は？

ミスティックロアは骨瘤などのアクシデントがあったほか、仕上がりに時間がかかったこともあり新馬戦には間に合わず、2023年2月26日の阪神競馬場のダート未勝利戦で既走馬相手のデビューとなりました。

追い切りが話題になったためか？戸崎騎手が鞍上のためか？前走馬券内や掲示板内の馬が多く出走し骨っぽいメンバー構成の中、1番人気に支持されました。

出資馬の応援馬券を買っている人もいるでしょうから、そういった影響もあるのかもしれませんね。

力を出し切れれば、確かに初戦から勝ち負けになる可能性はあると思っていましたが、気性面の不安が大きくあったため、何とか落ち着いてちゃんと競馬してくれるといいなと思っていたところです。

グリーンチャンネルのパドックで見ていたところ、かなりチャカついてテンションが上がっていたようなので、より不安になったことを覚えています。

結果は？

ミスティックロアは外枠のピンク帽でゲートイン。

ちゃんとスタート出てくれますように、と願っていたのですが、残念ながらゲートは”のっそり”としてしまい、しっかり出遅れてしまいました。

その後はぐいぐいと外から捲り気味に押し上げていき、1頭だけ脚色が違う様子で追走。

3角あたりでは3番手あたりまで押し上げました。

ここまでかなり脚を使っていたので、どこまで粘れるかな？と心配してみていましたが、最後の直線では勝ち馬のダブルジョークに迫り、首の上げ下げによるアタマ差2着でゴールイン。

スタートで普通に出られていたら…と残念に思いましたが、非常に強い競馬をしたことは間違いないと思います。

川田騎手から逆指名！？

ミスティックロアは続戦する方向性がアナウンスされています。

鞍上は何と、川田騎手のエージェントから逆指名？があり、川田騎手に乗ってもらうことになったということ。

1戦しただけの未勝利馬に日本のトップジョッキーからお声がかかるというのは非常にありがたいことですしうれしく思います。

そして何より継続騎乗の場合はさておき、基本的に調教師サイドが騎乗をお願いするものだと思っていたので、未勝利馬にもエージェント側からのオファーがあるということがあるんだということは、驚きましたね。

気性面の不安はぬぐえませんので一抹の不安はありますが、しっかりと能力を出し切ってまずは初勝利、そして国内で活躍して将来的には海外で活躍するような馬になってほしいなと願って応援していきたいと思います。

頑張れミスティックロア！！

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