ファイナルドリームの22

↑netkeibaより

血統配合は？

配合的には欧州血統で重さが出てしまい、スタミナに寄り過ぎて日本の芝では活躍できなかった母に米血のスピードを注入した形です。

母ファイナルドリームは芝中距離や芝ダートで中央で4度出走しましたがすべて着外（2桁着順）でした。

日本の芝では重たすぎるけど、欧州スタミナ血統でダートでもつぶしが効かなかったパターンでしょうか？

母はもともと2×3のデインヒルクロス持ち、かなりインブリードなので産駒の体質には注意したいところです。

ファイナルドリームは中央未勝利で繁殖入りとなりましたが、自身は良血馬だったため繁殖牝馬として活躍する可能性は十分あると思います。

2代母Steel PrincessはG3クレオパトル賞勝馬。

祖母からはSarah Lynx（父モンジュー・サドラー系）という牝馬が出ていて、この馬がG1カナディアン国際を勝利。G1ヴェルメイユ賞でも4着に入りジャパンCにも出走しています。

父ナダルは初年度種付け料400万円、22年度種付けは350万円にDOWNしていますが114頭に種付けをしています。　

産駒デビュー前から種付け料がわずかながらではありますが下がってしまっているのは気になるポイントです。

ナダルはダート馬産駒も出すと思いますが、肌馬によっては芝を走る産駒も出てくるでしょう。

感覚的にはドレフォンやマインドユアビスケッツのようなイメージではないかと考えています。

ロベルト系のトップラインのため牡馬優勢に出やすい可能性はあるため、この数字を初年度産駒のため見極められないのは厳しいところではありますがここは、致し方ありません。

この馬は牝馬ですし母系的には芝要素ですから、日本の芝で通用するスピードをしっかり受け継げるかにかかっていると思います。

母父フランケルは、まだ父も若いためサンプルが少ないですが、父としてはガリレオ系種牡馬で随一の活躍馬を日本で輩出しています。

日本のフランケル産駒では、安田記念を制覇したモズアスコット、オークスを制覇したソウルスターリング、朝日杯FSを制覇したグレナディアガーズ等がいますね。

兄妹馬は？

1つ上に（21産）モーリス産駒のトラウムライゼという半兄がいます。

モーリスはトップラインの大系統で言えばナダルと同じロベルト系ですね。

トラウムライゼは執筆時点で2歳馬ですが、もう本州に移動しているようで、かなり育成は早い方だと思います。

頓挫がなければ今年の夏までにはデビューしているのではないでしょうか？

父モーリスは本来晩成傾向の種牡馬。それでもそこまで早く育成が進んでいるというのは母系（Danzigなど早熟要素）からきているものなのか、それとも馬のポテンシャルが高いのか？

まだ満口になることはないでしょうし、私としてはその半兄の戦績を見てからでもいいのかなと思いました。

特に母インブリードが元々きつい馬だから体質の懸念はどうしても残ります。

上の子の体質を見極めた上で、出資を検討するのがいいのではないかなと思います。

馬体・厩舎

残念ながら一般的な募集馬の時期とは違うため、この時期の1歳馬を馬体に見慣れていないので判断が難しいなと感じています。

夏頃にほかの募集馬と同時期の歩様動画などが追加される可能性もあるので、その時に比較できるような歩様動画や立ち姿が公開されればその時に再度検討したいと思います。

また、厩舎が現時点で未定となっています。

こちらも、出資検討をする上では重要なファクターになってきますから、もう少し様子見をして厩舎情報が公開されてから、改めて出資検討をするのが良いのではないかと思います。

当歳馬の募集や、1歳馬でも先行募集などであると所属厩舎が未定となっていることはよくあることではありますので、今回が特異な例だということではないとも念の為書いておきますね。

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