
今回はDMMバヌーシーで出資しているブルーリュバンのデビュー戦について記事にしていきます。
よろしくお願いします。
ブルーリュバンとは?
ブルーリュバンとはDMMバヌーシーで2000万円で募集された高額地方馬です。
名古屋所属の新馬としては相当高い募集額で当時も話題となりました。地方馬でも賞金が充実していることを受け今や1000万円以上の馬や場合によっては2000万円以上の馬も出てくることはあります。
ただ、それは2歳門別⇨南関東路線や南関東デビューの馬がほとんど。名古屋デビューが最初から決まっている馬で2000万円募集の馬というのはなかなか珍しいと思います。
回収にはネクストスターや東海優駿など、地方重賞を勝利することが必要でなかなかハードルは高いなと思っていましたが、川西厩舎所属馬に出資してみたいという思いと、母系がやや心物足りなく感じましたが馬っぷりの良さを感じたので出資を決めました。地方重賞ドリームを見られれば、コスパは一旦度外視でも良いかなと考えたところです。
実際、2日に1度ほど届く超濃密な更新内容を見ていると「やっぱり出資して良かったな〜」と思いますし、この更新を見られるだけである程度元を取ったような気持ちになっています。
能力検査はすでに突破しており、着順は1番手入線。持ったままながらタイムも悪くありませんでした。
名古屋新馬戦は基本的に55秒台でまとめ切れば勝てるレースが多く、その後活躍する馬も多いです。レースによっては56~57秒台決着もあります。ブルーリュバンは6月6日、名古屋競馬の2歳新馬戦の初陣に出走することが決まりました。
レース結果は?
ブルーリュバンは当日圧倒的1番人気、地元の競馬新聞「エース」さんでもグリグリの印が付いている状態でした。
更新コメントもかなり強気で、確かに追い切りの時計も良かったので勝利への期待感はありましたが、名古屋では不利と言われる内枠に入ってしまったことや、またレース経験のない新馬戦であったこと、さらに距離もこの馬には足りないと思っていましたので、「言うほど鉄板か?」と我ながら思っていました。
実際周りの出走馬たちも能検のタイムを見ると甲乙つけがたい馬たちだったので、DMM内でコメントされているほど簡単なレースにはならないだろうと戦前から思っていました。
また、今回は圧倒的な1番人気で募集額の高さや能検の走りっぷりからも本馬はおそらくマークされる対象になることが予想されました。1番人気の実力が仮に1枚上であったとしても、他馬から厳しいマークを受けることでなかなか勝ち切れないというケースは競馬ではよくあることです。抜けた1番人気でしっかり勝ち切るのは、意外と難しいんですよね。
ブルーリュバンのレースは、今から振り返るとまさにそんなレースになったと私は思っています。
スタートからなかなか進んでいかず、ムチが何発か入りながらの競馬で「おいおい思ったより距離適性がやばいぞ」と思いました。しかし問題はその後。外の馬にうまくブロックされ砂が浅い外に出せず、砂が深く進まないインに閉じ込められる形になりました。楽に外に出したらこの馬はダメだ、と思われていたのでしょう。
そのまま内目を通っていき最後の直線では楽な手応えで前を行く勝ち馬のギリギリハナ差まで迫ったものの、残念ながら2着となってしまいました。
脚色がすごかったので最後差し切ったか?と一瞬思ったほどでしたが流石にスロー映像を見ると、届いていませんでしたね。
距離が明らかに足りていない感じのレースだったので、距離を伸ばせば十分戦えるのではないかと感じました。
普通名古屋の新馬戦は55秒台でまとめれば勝てるので、今回ブルーリュバンの時計も優秀でした。相手が悪かったと言うか「この時計で勝てなかったらまあ仕方ないか」と思える数字です。
ブルーリュバンの勝ち時計は55.6~7くらいだったと思いますが、過去このくらいの勝ち時計で名古屋の新馬戦を勝利している馬を見てみると、55.9で勝利したミトノウォリアーという馬がいます。
この馬はその後、ネクストスター名古屋で2着、ゴールドジュニアや新緑賞など地方重賞を複数勝利し現在は名古屋A級馬となっています。
デビュー戦を勝てなかったことで悲観的になっている出資者の方もいらっしゃるかもしれませんが、ゲートからの出で課題は残っているものの、僕は十分名古屋の上位クラスで勝負できる能力はありそうだなと感じました。地方交流で中央馬を倒せるか?と言われるとそれは流石にハードルが高い気はしますが、ネクストスターや東海優駿などへの期待値は十分あるのではないかと思います。
今後について
ネクストスターや東海優駿への期待値はあると思う、と話しましたが、実は地方競馬はここから長い目で見て上位に駒を進めていく上で2段階の壁があると私は思っています。
1つ目の壁は「門別組の壁」。
2歳後半からはホッカイドウ競馬、坂路施設でガンガン鍛えられたハイレベルな門別からの移籍組が入ってきます。私の地方共有馬たちは門別⇨南関東か最初から南関東馬なので、よりそれを感じるのかもしれませんが、門別2歳戦は賞金の高さを預託料の安さ、そして坂路施設を使えることから有力馬が集まりやすいです。
そしてその馬たちが2歳後半から順次、他場に移籍していきます。
南関東への転入条件をクリアしている馬は南関東に入っていくのが一般的なので、南関東で逆に待ち受ける形になると門別組の強さを嫌という程感じるのです。ハッピーゲートは幸い、能力が高く気散らしてくれていますが、一般的には門別組に押されることもしばしば。
名古屋競馬となると私も初めてなのでどのくらいのレベルの馬が転入してくるのかわかりませんが、南関東>園田>名古屋くらいの感じでしょうか?この門別組を倒せるかというのが大きな壁です。
そしてもう1つが「中央転入組の壁」です。
これは中央しかやっていない一口馬主の方でもイメージしやすいでしょう、3歳夏頃から中央登録を抹消し地方に流れてくる馬がいます。中央に再登録するために戦う馬や、そのまま地方で走る馬、目標は違えどこの中央組はかなり強く、これらを地方馬は待ち受ける形になります。
例えば中央では最高着順が未勝利戦8着だった私の一口馬主初年度の元出資馬ソレンニータは、地方移籍後7勝。地方重賞で6着に入りました。中央では箸にも棒にもかからない戦績だった馬が連戦連勝となる。残念ながら、ここまでの差があるのが今の地方と中央の実情です。
この中央転入馬たちをブルーリュバンは跳ね除けることができるのか?長く活躍するためにはまだまだ越えなければいけないハードルはありそうです。
しかし、希望も持っています。
ブルーリュバンは中央馬と変わらない育成を施されており施設も中央馬が使うような施設を使って”お金をかけられて”います。一般的な地方馬の場合預託料と賞金のバランスを考えてここまでの施設は使わない(使えない)ことが多いので、中央馬と育成施設のレベルが変わらないというのは大きなストロングポイントだと思います。
川西調教師も頼りになる調教師だと思いますしその手腕は業界トップクラスだと思いますので、これから打破しなければいけない2つの壁も乗り越えていってくれるのではないかと期待しています。
まずは初勝利を目指して、になると思いますがその先にあるネクストスターへの出走を期待しています。この馬の活躍で名古屋競馬が盛り上がると東海圏出身の私としては嬉しいものです。
そしていつか川西先生のところに地方馬主として馬を預けたいとブルーリュバンの更新を見ながら思っています。そのためにお金を貯めてコネクションを開拓しないといけませんね(笑)
告知
サララボ代表のジェイが馬の見方や競馬を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや 競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
これまで3度サロンメンバーの皆様とセリに参加しており、モアナとターボ、さらに大狩部牧場さんとコラボでサニーという素晴らしい3頭落札できました。
オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。
共有オーナーは1/40口から募集しており月の維持費は放牧中が月4000円程度。
入厩中が月1.2万円程度となっています。
サロンでは中條調教師やサララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。
さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。
オーストラリア 競馬をベースに学んでいきますが日本の 競馬にも活かせる部分はあると思います、ぜひお気軽にご参加ください。
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