執筆者:ふーた
展開や戦績の分析による予想を得意とするライター。
先日行われたデイリー杯2歳Sではリアルスティール産駒初の重賞制覇を達成したオールパルフェを本命としていた。
今回は2022年12月24日(土)に行われる阪神カップ2022を予想する。
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【印】
◎10ロータスランド
○4トゥラベスーラ
▲15キングオブコージ
△7バスラットレオン
△18グレナディアガーズ
△16ルプリュフォール
△11ルチェカリーナ
△6メイショウチタン
【展開予想と狙い目】
阪神1,400mはスタートしてから直線が長く、また今回の出走馬の顔ぶれを見ても、明確な逃げ馬不在でペースは速くならないように思う。
逃げそうな馬たちが穴馬のため、大逃げの可能性も十分あるが、その場合まで考慮はできないので考えないこととしたい。
逃げそうなバスラットレオンとエントシャイデンは同厩舎のため、あまりやりあいたくはない。となると必然的にペースは流れず、どスローになる可能性も少なくない。
ここ最近の阪神競馬場の馬場は、速いタイムが出ず、スタミナが要求されるタフな馬場になっているが、内が伸びるという少し特殊な馬場状態となっているため、狙い馬が絞りづらい。
先週の朝日杯では上位人気が馬券内を独占したようにある程度実力あるか、経済コースを通って脚を溜めることのできた馬しか来れない馬場状態だと考える。
小回りコースのため、外を回すと距離ロスも大きく、差し損ねは十分考えれる。好位を取れそうな実力馬から狙っていきたい。
【注目馬馬総評】
◎10ロータスランド
本命は高松宮記念でも2着に好走したことがある実力馬のロータスランドにした。
このレース、実は前走マイルCS組が非常に強く、(4-5-5-28)の勝率9.8%、複勝率33.3%の非常に好成績を残している。
だいぶ前の話にはなるが2012年と2013年は馬券内全てがマイルCS馬であり、しかも全てが人気薄と大万馬券も生み出している。
昨年の勝ち馬グレンアディアガーズも、マイルCSは13着と大敗ながらも、阪神カップでは圧勝しており、マイルCSで通用していなくてもこれるレースである。
今回マイルCSから出走しているのはこの馬だけである。狙わない手はない。
また、レース展開も向きそうである。
この馬はゲートのセンスが非常によく、出遅れることはまずない。
このメンバーならゆうに先行はできるはずである。
好位からいい脚を使って差せる馬も自分より内枠にいないため、余裕を持った先行策になるはずである。
直線では道中でためた脚を普段通り使えれば、まず前の馬を捉えられないことはないはずだ。
後ろの馬から差される可能性はあるが、今回は小回りコースで直線も短い。
かつ、重馬場の高松宮記念で2着に入っているパワーのある馬である。
父もRobertoの血統で母父はスキャットダディである。時計の掛かる馬場なら申し分ない。
前々走のスワンSでは、ダイアトニックやルプリュフォール など今回のレースに出馬する馬に負けているが、4ヶ月の休養明け+マイルCSへのたたきと考えると度外視しても良いだろう。
○4トゥラベスーラ
対抗は強烈な末脚が魅力のトゥラベスーラにした。
この馬の魅力はなんといっても、内をさばける操縦性の良さである。
普通の馬であれば一度外から馬をぶつけられたりしたら、ひるんでなかなか伸びてこれないものであるが、この馬は持ち前の勝負根性でどんな馬群にも突っ込んで伸びてくることができる。
その点は今の阪神の馬場にすごく適しているように思う。
前走のスワンSは外有利の展開と最後の直線でダイアトニックに進路をふさがれてしまった影響もあり4着だったが、今回は内が伸びる馬場でしかも人気馬の中では唯一の内枠を引いた。
前目に行く馬が弱いため、直線で多少の進路をふさがれてしまうかもしれないが、そこは若手の有望株、鮫島騎手の手腕に期待したい。
馬券に絡まないため、少し地味な馬柱になっているが、昨年、今年と高松宮記念4着の実績馬。少し距離は長い気はするが、阪急杯で2着の実績もある。
ここは展開が向くと見ての対抗評価である。
▲15キングオブコージ
▲は一昨年の目黒記念の勝ち馬であるキングオブコージにした。
正直今回は迷いに迷った。実力がある馬が外枠に入り、明確な先行馬がいないためレース展開で予想する筆者にとってはかなりの難レース。
予想すれば予想するほど何が来てもおかしくないレース展開になってしまったため、ここは思い切って重賞勝ちの実績があり、しかも人気薄のこの馬にしてみた。
距離短縮で臨んだ毎日王冠こそ8着に敗れてしまいはしたが、距離短縮にもかかわらず強気に先行しての8着であり、しかも敗れた馬はどれも重賞級と仕方のない面もあった。
前走のスワンSでも、前半3Fが34.1秒とそこそこ流れたのにもかかわらず好位をとっての差のない5着は素直に評価できる。
今回はペースも落ち着く想定をしているため前走よりも前目のポジションを取れそうである。また、この馬は上がりがかかるレースにめっぽう強く、上がり1位の脚を使った時でも、34秒後半から35秒台と今回の馬場にマッチしそうな気はしている。
欲をいえばもう少し内枠が欲しかったが、1,400m戦は2戦目。徐々に間隔も掴めたことだろう。
鞍上もAJCC・目黒記念を勝った時の横山典弘騎手に乗り替わる。この距離でもう一花咲かせて欲しい。
ライター:ふーた
20歳から競馬を始め、学生時代はライタージェイと夜な夜な競馬新聞と睨めっこする日々を送る。ギャンブルよりも競馬予想が好きで、自分が馬券を買わない日でも予想は行う競馬通。コロナ前の日本ダービーでは、徹夜で並んでいる姿が某スポーツ紙に写真付きで掲載された。
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