【チェアマンズSP2023予想】海外馬主がガチ解説!アグリの勝算と現地有力馬は?

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回は日本馬「アグリ」が出走し日本でも馬券発売が行われる香港のチェアマンズスプリントプライズ2023の予想をお伝えしていきます。
よろしくお願いします。

コース概要

シャティン競馬場は香港の競馬場です。

芝コースをメインとし、内側には主にローカル戦で使用されるオールウェザーコースも配置されています。

坂はなく平坦であり、日本馬も多数活躍している競馬場です。

ドバイやサウジなど中東や香港、アメリカで日本馬が活躍できるのはこの平坦コースが理由だと私は考えています。

逆に凱旋門賞が行われるパリロンシャンをはじめとして、欧州の高低差が大きい競馬場では日本馬は苦戦傾向にあると思います。

芝は洋芝で、時計的には札幌や函館と近いです。

バミューダグラスにペレニアルライグラスをオーバーシードしたドバイのメイダン競馬場と同じ構造ですね。

洋芝ですが欧州の競馬場などと比べると軽さがあり、日本馬も力を発揮しやすい舞台と言えるでしょう。

直線の入り口からゴールまでは430mあります。

最大幅員は30.5mと山競馬場の32mより少し狭いですが、国際G1はフルゲートが14頭に設定(中山の芝レースは最大18頭)されており大きな影響はないとされています。

チェアマンズSPは過去10年で地元香港馬が9勝と圧倒的な強さを誇っています。

海外馬は近10年で見ると、2016年にオーストラリアのシャトークアが勝利した1勝のみです。

日本馬はダノンスマッシュやナックビーナスなどが挑戦しましたが、優勝歴はありません。

※参考:JRA-VAN



過去傾向

2022年結果

HKRacingより
12ウェリントン2.9557A.バデル1:08:09R.ギブソン8
29コンピューターパッチ20.0557M.チャドウィック1 1/4K.ティン1
31スカイフィールド5.8557B.シン1 1/4C.ファウンズ6
47スーパーウェルシー26.0657L.カリー1 1/4D.ヘイズ5
55ホットキングプローン14.0757J.モレイラ2 1/4J.サイズ3

↑良馬場で開催。中団後方に控えて差脚をしぶとく伸ばしたウェリントンが勝利、連覇を達成しました。

3番手追走で4角で早めから押し上げて行って直線では内目を使ったコンピューターパッチが2着と、差しも決まるし前も残せるという競馬でした。

鋭くびゅっと伸びるというよりはジリジリと良い脚を使う馬が最後に残ったというような印象のレースでした。

日本馬の出走はありませんでした。

2021年結果

HKRacingより
16ウェリントン7.1457A.バデル1:08:64R.ギブソン3
24コンピューターパッチ19.9457M.チャドウィック1 1/2A.クルーズ7
313スカイフィールド56.0457B.シン1 1/2C.ファウンズ1
411ヴォイッジウォリアー104.9557R.マイア2 1/4P.イウ6
53ウィッシュフルシンカー42.2757K.リョン2 3/4C.イプ10

↑中団前目追走のウェリントンが鋭い末脚で差し切って勝利。

2着のコンピューターパッチは逃げて内ラチ沿いで粘り2着に残しました。

3着のスカイフィールドはウェリントンより内目を追走していましたが、ポジションはほぼウェリントンと同じくらい、5−6番手あたりでした。

このレースは中団からの差しが決まりましたがしっかりと逃げ馬も残っているので、差しもある程度決まるし逃げも馬券内に絡めるという印象です。

流石に最後方からの追い込み・捲りは厳しそうな雰囲気でした。

日本馬からはダノンスマッシュが挑戦し、6着でした。

◎ウェリントン

◯ラッキースワイネス

▲サイトサクセス

△アグリ

☆マスターエイト



各馬評価

◎ウェリントン

RSSではお馴染み?All Too Hard産駒のウェリントンを本命としてあげたいと思います。

このレースを連覇していて、3連覇がかかるレースです。

基本は中団あたりから差しを決めるスタイルですが、ここ2走は前目で競馬をしていますね。

過去にこのレースで2度勝利していてこの舞台適性を疑う余地はありません。

過去の優勝時2回と同じ、スプリントカップからのローテとなっていて、今シーズン4戦目、仕上がりも万全でしょう。

今回香港のスプリントレースで15戦11勝のスターホースであるラッキースワイネスが人気を集めていますが、ウェリントンも実績では負けていません。

22戦12勝、着外は6回のみとこちらも安定感がありますし、オッズの旨味も加味し、馬連や三連複、3連単などの軸馬としてはこちらも面白いのではないかと思います。

前走のG2スプリントカップと、3走前のG1サンテナリースプリングカップでは、ラッキースワイネスに次ぐ2着となっていますが、着差はどちらも0.2秒差と大きな差ではありません。

複数回敗北を喫していますが、香港スプリントでは勝利した経験もありますし、全く持って通用しないわけではないと思います。

前述のG1香港スプリントでも前に行った馬がしぶとく粘る中、しっかりと差し脚を伸ばして勝利。

このレースで1番人気だったラッキースワイネスは6着に沈んでいて、メイケイエール、ナランフレグ、レシステンシア、ジャンダルムと日本の豪華メンバーを全く寄せ付けず勝利し香港スプリント路線のレベルの高さを示しました。

ラッキースワイネスは確かに強敵ですが、脅かすのはこの馬ではないでしょうか?

一方この馬は重馬場経験がほとんどないので、当日降雨で馬場が荒れた場合は、若干割引が必要かもしれません。

馬場が荒れて内が使えなくなり、前がつぶれる馬場になれば逆に信頼を置くのもいいかもしれません。

○ラッキースワイネス

キャリア15戦で11勝、馬券外は1度のみという香港スプリントのスターホースです。

現地では圧倒的1番人気に支持されています。

前目で競馬ができる馬で、今回のレースにも脚質が合いそうですね。

4戦前のG1香港スプリントではキャリア唯一の馬券外の6着に沈みました(勝馬ウェリントン)が、その後は4連勝でこのレースに向かいます。

既にG1も2勝しているほか、どのレースも着差は大きく離していないものの、カリフォルニアスパングルやウェリントンなど強敵相手に勝利していて、ハイレベルな香港のスプリント路線でも一枚抜けている印象があります。

去年7月からはシャティン競馬場で走り続けていますから地の利もありますし、このクラスの馬を、ウェリントン以外の馬が打ち負かすには展開や馬場が相当味方しないと厳しいのではないかと思います。

唯一懸念点としては、この馬は初期のハンデ戦の稍重以外、すべて良馬場で走っています。

当日降雨により馬場が重くなった場合は、信頼が揺らぐ可能性もありますのでそこは注意が必要でしょう。

▲サイトサクセス

3番手は前走で中東遠征を行いG1アルクウォーツスプリントで4着だったサイトサクセスとします。

去年の同レースでは6着と割としっかり負けてしまっているのですが、去年12月のG1香港スプリントでウェリントンの0.2秒差2着に入りました。

これ以降の成績だけを見ていくと、その後G3バウヒニアスプリントトロフィーで勝利、G1センテナリースプリントカップではラッキースワイネス、ウェリントンに続く勝ち馬との着差0.2秒の3着とウェリントンとはほぼ差のない競馬でした。

現状現地の2強についていける現地馬の筆頭としてはこの馬なのではないかと思います。

中東遠征帰りなので状態が不安ではありますが、パドックで馬体がよく見えれば相手として押さえておく必要はあるのではないでしょうか?

△アグリ

4番手で日本馬のアグリを取り上げたいと思います。

若干日本への贔屓も込みの印です。

追い切りはよく動けているようですし、香港で偉業を成し遂げたロードカナロアを管理した安田厩舎ですから香港遠征ノウハウ、そして香港に合う馬の選定はばっちりでしょう。

前走高松宮記念で7着と負けてしまっていますが、これは不良馬場での競馬ですし度外視でいいでしょう。

ここまで重賞出走数が少なく、本場香港のスプリント路線で一線級の現地馬にどこまで通用するか?正直未知数な部分はありますが、純粋な力比べでは現地有力馬の方が格上かなという印象を受けます。

展開など、なにかしらの味方が欲しいところです。

日本でのレースを見ると前に行ける馬なので、いいポジションを確保してじりじりといい脚を使ってほしいですね。

このレースは後ろからズドンタイプより、じりじり伸びるタイプの馬が合っている気がします。

☆マスターエイト

点数を絞る人はここまで拾わなくてもいいと思いますが、穴馬候補としてはマスターエイトを上げたいと思います。

G1センテナリースプリントカップでは最下位に沈んでしまっていますが、前走G2香港スプリントでは3着に入っています。

これまでの戦績だけで見るとデュークワイを推したいところではありますが、ここは名手であるJモレイラ騎手が騎乗するというところで、陣営も一発に期待しているのではないかと思いマスターエイトを優先しました。

モレイラ騎手の神業騎乗で馬券内に導いてもらいたいと思います。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者4500人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

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