導入
YouTubeチャンネルで同時視聴配信をさせていただいた、香港国際競走2025。多くの方にお越しいただき延べ11万人の方にご視聴をいただき、誠にありがとうございました。
配信中に当たった予想と当たらなかった予想がございましたので、馬券発売4レースの結果を写真と共に振り返り、来年に活かしていけたらと思います。サムネ画像や挿絵の写真提供は現地に行かれていたカメラマンでいつもお世話になっているDaesoo HAN氏です。いつもありがとうございます。
香港ヴァーズ2025

戦前からシャティン2Rと3Rの勝ち時計がかなり遅かったことから時計がかかる馬場と判断。欧州勢優勢になるのではないかと配信でお伝えしており、日本馬には試練だとお伝えしました。結果的に掲示板内を欧州馬が独占。欧州馬が多かったので事前の予想でもお伝えしていた通り前半はドスロー。アーバンシックは我慢しきれなかったのかルメール騎手がスローを読んで動いたのか、微妙なところですが早めに先頭に立つ展開となってしまいました。
ソジー、ジアヴェロットのワンツーだけでなく、3着にはアスコット競馬場など欧州の中でも特にタフな馬場で活躍するゴリアットが入り、正直これはかなり驚きましたし予想外でした。ゴリアットのようなタイプの馬はシャティンのような起伏が易しいコースは向かないと思っていたのですが…。
アーバンシックに騎乗したルメール騎手は「スローペースでした。バックストレッチで前に行く判断をしました。道中はとてもリラックスして走れていましたが、直線で反応できませんでした」と話しており、意図的にバックストレッチで前に行ったことを示唆しました。
直線で反応できなかったのは、馬場が合わなかった部分もあったのかな?と思いました。良馬場発表でしたが勝ち時計は去年より遅く、やはり今年も少しタフな馬場なのかなと思いました。
予想的には直前に配信中に馬場を見て修正した◎ジアヴェロットが2着、〇ソジーが1着と硬い決着ではありましたが重い印を打った馬はしっかり結果を出してくれました。
香港スプリント2025


カーインライジングが強すぎるレースでした。まぁこの馬の前哨戦の走りを見ていればこれは自明だったかもしれません。しいて言えば最内の馬場が良くなかったのでそこに閉じ込められたらどうなるか…と思っていましたがしっかりラチ沿い1頭分は空けてカーインライジングが逃げる形になりましたね。
ウインカーネリアンの位置取りもカーインライジングが勝利したことを考えれば悪くなかったと思いますが相当前半の流れが早かったようで脚が溜まらなかあったのかなと思います。また、陣営からも「馬場が重かった」とコメントがあったようで、やはり良馬場ながらこの日はタフな馬場という印象は強く持ちました。
戦前から配信でも香港の短距離はとにかく層が厚いのでこれまでG1戦線での良績がなくてもシャティンの持ち時計が速い馬は全て押さえておいた方がいいとお話ししており、実際記事や事前動画からファストネットワークは3番手評価、レイジングブリザードは5番手評価タイとしていましたが、この馬たちが2着3着に来ました。
レイジングブリザードは単勝350倍、ファストネットワークは単勝70倍の大穴馬です。
サトノレーヴはこれまで香港の良績がありましたが、馬場がきつかったのかペースがきつかったのか、9着。ウインカーネリアンも11着に沈みました。
ここまでの2戦で、今日はかなり日本馬に厳しい馬場なのかも?と予想しました。
香港マイル2025


ところがどっこい、ここからちょっと傾向が変わりました。稍重馬場で結果を残していた+道悪得意のルーラーシップ産駒であるソウルラッシュが2着に突っ込んできたのです。
元々ソウルラッシュは3番手評価としていましたが、この日のここまでの傾向を見て配信では大きく評価を落として5番手タイとしてしまいました。これは失敗でした。この馬は香港の重い馬場でも関係ありませんでしたね。
勝利した本命ヴォイッジバブルは内から差し返しての勝利。これを見て前哨戦このヴォイッジバブルに完勝しているロマンチックウォリアーは硬いなと思いました。
3着には香港の伏兵で御馴染み、いつ走るかわからないので買っておいた方がいいですよと配信でお話しし、記事や事前動画でも注をつけていた単勝89倍の伏兵レッドライオンが入りました。正直パドックはまったくよく見えませんでしたがそれでも走るんですからこの馬は本当にいつ走るかわかりません。今後も例えパドックが良く見えなくても…この馬には気を付けましょう。それ4になってしまったのですが、ここまでの馬場傾向からアスコットで好走歴があるようなタフな欧州馬は走るぞ、とみて100倍台の人気薄だったドッグランズも配信では推奨しておりました。こちら半馬身差4着で残念ながら馬券内とはなりませんでしたが、狙いは良かったと思います。
エンブロイダリーについては戦前から、3歳牝馬がこの斤量とこの馬場は厳しいと思う、とお話をしていましたがやはり厳しい結果に。斤量差が少ないので、他の国際G1と比べて香港マイルは3歳牝馬には旨味が少ないなと改めて感じました。歴代で1頭も3歳牝馬が勝っていない理由を改めて痛感しますね。
香港カップ2025




ロマンチックウォリアーは確勝だなと思っていましたがやはり、この馬の危なげない勝利でした。ロマンチックウォリアーとの再戦を嫌ってヴォイッジバブルがマイルにシフトしているので、そりゃロマンチックウォリアーは勝ちますよね、という話でした。2着には事後このレースで引退となることが表明されたベラジオオペラ。休み明けかつ馬場適性を疑ってしまい、むしろローシャムパークの方が可能性があるかと思っていましたがここは完全に読みが外れました。馬場傾向を考えて配信で日本馬評価を下げ、キジサナを対抗に上げたのですがこちら不利があった部分もありましたが3着まで。馬券は当たりましたが、予想が完全的中というわけでもなく…という形でした。
やはり2000mの日本馬は強いですね。
おわりに
日本馬は4レースで2着2回とこの馬場の割には健闘したと思っています。ただ終わってみれば、香港のトップホースであるカーインライジングとロマンチックウォリアー、ヴォイッジバブルという3頭のスターホースにしっかり負けてしまったなという香港国際競走だったと思います。香港の競馬のレベルはとても高いです。ロマンチックウォリアーは再び中東遠征に色気を出しているような報道も見聞きしますので、また来年も日本馬と香港のスターホースが戦うところを見られるかもしれませんね。

現役地方&海外馬主・競馬ライター
運営チャンネル累計登録者数1万人超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。一口馬主は、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。神奈川県馬主協会会員。オーストラリアは中條調教師のJAPANOZと川上代表のRSSで複数馬を共有中。代表馬はトゥルーフェアリー、リッチシャンパン、ロードヴァレンチ、レクスノヴァス等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。








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