【英インターナショナルS2024】馬券発売有り!海外馬主のガチ予想!ドゥレッツァの勝算は?

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
北米の一口馬主とオーストラリアで馬主をしている私が今回は、英インターナショナルステークス2024予想記事を執筆していきます。
当日は仕事を早く終わらせられたら、YouTubeにて同時視聴配信もしようかと思っています。

馬券発売について

英インターナショナルSは馬券発売指定レースですので、ドゥレッツァの出走により日本国内での馬券発売があります。

インターナショナルステークス(G1)
芝 2,050メートル 3歳以上
8月21日(水曜)23時35分(現地時間 8月21日(水曜)15時35分)発走予定

となっており当日午前7時からレース開始2分前まで馬券購入が可能ということです。

また、グリーンチャンネルの無料放送で当日はレース映像をリアルタイムで視聴することが可能です。

8月21日(水曜)23時00分から24時30分(無料放送)
グリーンチャンネルのホームページ「2024インターナショナルS中継」

鍵は「フェアなヨーク競馬場」

イギリス、アイルランドの競馬場というとヨーロッパの中でも馬場がタフで競馬場の高低差が大きく、日本馬には不利というか求められる適性が違いすぎてなかなか力を発揮できない印象がありますよね。

高低差40m近くのエプソム競馬場を筆頭に、高低差20mのアスコット競馬場や急カーブから長い上り坂が続くサンダウン競馬場などとにかくタフなコースが多いのがこのエリアなのですが、英インターナショナルSが行われるヨーク競馬場はこれらの競馬場とは少し趣が違います。

ヨーク競馬場はコースの起伏が少なく比較的フラットなコースなので、日本馬には馴染みがある高低差の少ない競馬場なんです。

またコースの幅は広く、最後の直線は900mほどあり、ゲートや脚質的な有利不利も少ない競馬場だと言われており、地元では「最もフェアで実力を発揮しやすいコース」だと言われているんだとか。

日本馬の欧州遠征は厳しい結果になることが多いですが、今回はこの比較的起伏の少ないコースで競馬ができるということで日本馬のドゥレッツァにも、しっかり力を出し切って好走するチャンスがあるのではないかと考えています。

日本馬の出走歴としては2005年のゼンノロブロイが2着、2019年に挑戦したシュヴァルグランは8着に沈みました。

ここ10年は3歳馬が4勝、4歳馬3勝、5歳馬3勝。

斤量が軽い3歳馬の好走が目立ちますが、古馬も頑張っていますね。

牝馬の勝ち馬が出たのは2015年のアラビアンクイーンだけですが複勝率などを見ると過去10年では牝馬の方が優勢となっており、牝馬も侮れないレースです。

元々牝馬の出走予定はありませんでしたが、ブルーストッキングが登録してきました。

紅一点の競馬となります。

ドゥレッツァの乗り越えるべき壁

斤量と洋芝

今回ドゥレッツァは61.0kgという日本では経験することがない重たい斤量を背負わされます。

ヨーロッパやオーストラリアのレースでは平地でも60kg越えの斤量は一般的ではあるのですが、日本ではこれほど重い斤量を背負わされる経験はほとんどないですから、ここは一つ大きな壁になるのではないかと思います。

また、いくら平坦なコースとはいえ、ヨーク競馬場は洋芝です。

日本の本州の芝しか経験したことがないドゥレッツァには初めての経験になるので、重い斤量を背負いながら洋芝で普段のパフォーマンスを発揮できるのか?注目です。

ポジティブな要素で考えるとドゥレッツァは母方が豪州系の馬になっており、モアザンレディーにデインヒルを合わせるというパワーのありそうな血統。

ドゥラメンテ自身もドバイで勝利こそできなかったものの好走しており、産駒のリバティアイランドもドバイシーマで3着でしたから、海外が全く不得意だということは、ないのではないかと思います。

相手関係

今回はドゥレッツァを迎え撃つ地元勢のトップクラスの馬たちは強力です。

後述しますが、英ダービーをぶっちぎりで勝利したシティオブトロイを筆頭に、愛ダービーと英ダービーどちらでも好走したアンビエントフレンドリー。牝馬G1馬のブルーストッキングなど強敵が揃います。

特にシティオブトロイは地元でも相当な評価を受けており、この馬の出走を受けてこのレースへの出走を取りやめる馬もちらほら。

さらに3歳馬の有力馬2頭はどちらも、57.5kgでの出走可能です。

そもそも強敵なのに斤量差も大きいので、ここを跳ね除けて勝利できるのか?非常に大きな壁となりそうです。

◎アンビエントフレンドリー

○シティオブトロイ

▲ブルーストッキング

△ドゥレッツァ

ーーーーー壁ーーーーー

☆アルフレイラ

☆カランダガン




各馬評価

◎アンビエントフレンドリー

前走、良馬場の愛ダービーで勝ち馬ロスアンゼルスに約1馬身差の3着で、最後は団子のようになって1-3着馬がフィニッシュしており、勝ちきれはしていないものの、距離短縮となる今回は勝利に非常に近い馬だと考えました。

愛ダービーで本馬は早めに直線で2番手に抜け出すと、内で先行するロスアンゼルスに迫ろうとします。最後は垂れてしまい外から来た2着馬に差されてしまうのですが、血統的には母父ファストネットロックと豪州系の短距離の血が入っているのでスピードが求められる馬場+距離短縮で浮上が見込めます。

前前走英ダービーではシティオブトロイには完敗していますが、稍重馬場かつタフなエプソム競馬場でのレースで今回フラットコースのヨーク競馬場で距離短縮になるこの舞台であれば逆転があり得るのではないかと思います。

オッズの旨味もありますし、成績のいい3歳の地元馬。軸として楽しみな1頭です。

シティオブトロイの戦績は驚異ですが上級レースで唯一取りこぼしたのは良馬場のレース。
天気予報的に前日火曜日は雨ですが当日は降雨予定でもないため、スピード豊かな本馬にBETしたいなと思います。

シティオブトロイに突き抜けられたら、仕方ないです(笑)

○シティオブトロイ

良馬場スピード馬場への懸念がありますが、戦績的にはダントツでこの馬ですね。

現地ブックメーカーでも1.8~2.0倍程度の単勝オッズで販売されているようで抜けた1番人気に支持されています。

英ダービーでの圧倒的な勝利を見るとちょっとやはりこの3歳世代では抜けた馬なのかな?という印象を持ちますし同世代の馬で逆転できるのかな?という気持ちになります。

その後のエクリプスSでも重馬場のサンダウン競馬場で勝利しており能力が高いのは間違いありません。

問題は良馬場のスピード勝負になった時にどの程度力を発揮できるのか、この点に今回は尽きると思います。

唯一大敗した英2000ギニーは芝マイル良馬場の直線レースだったのですが、勝負にまともに参加できないくらいの大敗で、ここは気になるところ。

調教師はレース後「馬を大事にしすぎた」と調整不足を理由としてあげましたが、本当の敗因がスピード馬場にあるのであれば今回も案外ということがあるかもしれません。

ただ、実力は間違いないので、完全に切るというよりは相手に入れたり、2頭軸の片方の軸に入れるなどの向き合い方がいいかな?と思います。普通に突き抜ける可能性も十分あると思いますので旨味はないですが、対抗にします。

▲ブルーストッキング(NEW)

ヨークシャーオークスと両睨みでしたが、こちらのレースを選択してきました。

前前走ではG1プリティーポリーSでG1を2勝しているエミリーアップジョンを撃破しています。

ヨークシャーオークスで想定では圧倒的人気に支持されるほどだったのに、あえてこちらに挑戦してきた陣営の自信はとても不気味です。

正直、最初からこの馬が出てくることが決まっていれば本命に近い印を打っていたと思いますが、途中から本命を変えるのはちょっと記事の見栄え的にも…な部分もあるので3番手に留めておきます。馬券はここから買うかもしれません。

この馬は重馬場でも、アスコット競馬場などタフな競馬場でも、今回のレースと同じヨーク競馬場の良馬場で時計が早い中距離レースでもなんでも対応できる、馬場不問系の馬。

ヨーク競馬場で走ったミドルトンフィリーズ(G2 2100m)での勝ち時計は2:09.80で、一昨年のバーイードが勝利した時の英インターナショナルS(2050m)勝ち時計2:09:30に迫ります。

斤量も牝馬なので軽いですし、母父デインヒルとそもそもスピードもありそうな血統なのでスピード勝負に十分対応できる素地を見せています。

前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでは伏兵にやられ2着だったものの、オーギュストロダンやレベルスロマンス、ルクセンブルクなど一線級の馬たちに先着しており能力の高さを改めて示しています。

海外馬では上位3頭が抜けているように見えます。




△ドゥレッツァ

本当はもう少し応援の意味も込めて上位の印にしたいところではあるのですが、応援オッズでかなり旨味がない状態になっているのでこの辺りの評価にとどめたいと思います。

日本の中距離馬派非常にハイレベルなので期待したいところですが、斤量がとにかく重いのでそこを克服できるかという戦いになるかと思います。

良馬場に近い馬場で戦えそうなのはこの馬にとってはプラスだと思います。

これで道悪だと負担も大きくなかなか厳しいレースになったかと思いますが、運も味方していると思います。

相手はしっかりと入れて当日はドゥレッツァを応援したいと思います。

日本でステイヤーレースで勝ちきるスタミナがあるのは欧州の中距離レースにおいても無駄ではないと思いますし、いいレースを期待したいです。

この馬を含めて上位4頭での争いを中心に、あとは伏兵が1頭入ってくるか?というところだと思います。

☆アルフライラ

想定オッズでは人気がなさすぎますね、旨味が最もある馬の1頭と言っても過言ではないかもしれません。

ヨーク競馬場実績でいえば今回の出走馬でNo1なのが本馬。

2年連続でヨーク競馬場で行われるG2ヨークSを制しており、距離も今回の舞台と同じなので期待は高まります。

今年のヨークSは流石に時計が遅すぎるのですが去年のレースの時の勝ち時計であれば、あと2〜3秒詰めれば英インターナショナルSの勝ち時計と同等になりますので、馬券内に突っ込んでくる可能性はありそうです。

アスコット競馬場のプリンスオブウェールズSでも4着に入るなど強豪相手にも善戦していますし、伏兵としては怖い1頭だと思います。

☆カランダガン

G1初挑戦系の連勝馬。

こういった底を見せていない連勝馬系はオッズ的に人気しやすく、本来の期待値と比較すると厳しい結果になることも多いので重い印は打ちませんでしたが、前走圧勝の走破タイムが優秀で、ここでいきなり通用する可能性もあると思い、入れておきました。

上位馬と実績に差はありますし、馬券内に突っ込んでくる可能性は十分ありそうです。

広めにいきたい人は、抑えておいて損はない1頭だと思います。

課題は、ヨーク競馬場の綺麗な馬場のスピード勝負に対応できるかだと思います、元々AWデビューから前走まで全て馬場の悪いレースを使っており、前走は良馬場開催とはいえアスコット競馬。

今回平坦コースのスピード馬場での良馬場開催は初めてなのでこれがどう出るか?というのも見どころです。

その他の馬

ドックランズ

この人気なら大穴狙いなら考えてもいい1頭かもしれません。

近3走2着が続いていますが、前走はG1にいきなり挑戦ししっかり2着に入れているのは評価できますし、3戦とも着差が大きく離れていないので相手なりに走れる馬だと思います。

ヨーク競馬場適性も見通せないため、上位評価はしにくいですが出会い頭の一発がある可能性はあるかと思います。

マルジューム

前前走クイーンアンSでドックランズと0.4秒差の3着となっており、ドックランズの方が今回人気を落としているのでドックランズの方から狙うのが定石な気もします。

しかし、その後の前走サセックスSで0.2秒差と僅差の2着に入っているのは評価できると思います。

日本ではこの馬も人気がないので紐で広く流したい人は入れておいてもいい1頭だと思います。

ザラケム

前走プリンスオブウェールズSでオーギュストロダンの0.1秒差2着ですから実力は間違いない1頭です。

好走と凡走を繰り返しており、その流れで言うと次は凡走の方になるのですが、凡走しているレースを紐解いていくと間隔が詰まって使っている時なんですよね。

また、前走は展開がはまり好騎乗相まってという感じもありましたので、今回が資金石になると思います。

今回はしっかり間隔を前走からあけて臨んでいるので、コンディションは良いのではないでしょうか。

ロスアンゼルス(回避)

(回避前の記事供養)

アンビエントフレンドリーを評価するのであれば、愛ダービー勝ち馬であるロスアンゼルスを評価しないわけには行きませんよね。

英ダービーでは着差こそ離されたものの3着に入っており、今年の英国愛国の3歳世代の中ではトップクラスの実力を持っていることを示し続けています。

3歳世代〜4歳世代が好走する傾向にあるレースなので、斤量も軽い3歳馬である本馬を狙わない手はないです。

また、馬場が重かった+高低差37mとも言われるエプソム競馬場開催とタフネスが求められた英ダービーでの敗戦より、良馬場開催だった愛ダービーでの勝利の方が今回のレースへの相関性は強いのではないかと見ています。

コンティニュアス(回避)

(回避前の記事供養)

英セントレジャー勝ち馬のハーツクライ産駒でそもそも血統的にも日本的スピードを持っていることが推察されます。

実際ちょうど1年前にヨーク競馬場で行われたG2で完勝しているところはこの馬の大きな魅力の1つ。

去年の時計がとてもはやかったパリロンシャン競馬場の凱旋門賞でしっかり5着を確保していることなどから考えると、この舞台で力を発揮できても全く不思議ではないと思います。

3歳馬たちはヨーク競馬場が初なので、適性が測りきれない部分がありますが本馬はすでにこの競馬場で距離が違うとはいえ結果を出しているというところは頼もしいところです。

初めての海外遠征となるドゥレッツァよりも、海外で育成され海外レースばかりを経験しているコンティニュアスの方が、より力を発揮しやすいと考えることもできるかもしれません。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

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