【募集馬検討】ノルマンディーOC4次募集2023全頭分析No57〜59 byジェイ

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回はノルマンディー4次募集2023について、記事にしていきます。
普段は注目馬のピックアップですが、今回は頭数も限られるので全頭分析という形でやりたいと思います。
よろしくお願いします。

4次募集との向き合い方

ノルマンディーの3次募集、4次募集については2歳馬が例年数頭募集されています。

注意したいのは、この中からこれまでの傾向だと、勝ち上がることができるのはせいぜい1〜2頭だということです。

勝ち上がりがいない世代もあります。

こちらはノルマンディー3次募集馬たちのその後の成績をまとめた記事です。

記事を見ていただければ、そもそもこの募集がいかに難しい募集かということがわかると思います。

これにはいくつかの理由があり、そもそもこの時期まで募集できなかった理由がある、または他の同世代の馬たちは入厩してゲート試験を受けていたり、4次募集だとデビューして勝ち上がる馬が出てきていたりとする中、どうしてもこれらの募集馬は立ち上がりが遅れるため未勝利戦を戦う期間が短いことなどがあります。

ノルマンの場合、地方引っ張りも多いので特に4次募集の馬の場合は中央で勝ち上がれずに地方行きになった時のことも考えてダート適性はしっかり見ておきたいです。

また、ただでさえノルマンディーは育成が早い方ではありませんから、この時点でまだまだ時間がかかりそうな馬を選ぶのであれば、次の1歳世代を待ってもいいのではないか?と個人的には思います。

ただ、外国産馬からは過去に活躍馬が出ているので外国産馬だけは度外視してもいいのかなと思ってます。

馬体を見る上では、私たち一口馬主は基本的に1歳馬の馬体や歩様を見慣れています。しかし、今回検討するのは同期がすでにデビューしている2歳馬であるということはよく頭に入れた上で検討していきたいところです。それではこの募集への心構えを確認したところで、具体的な検討に移っていきましょう。

ちなみに、思ったより長くなりそうなので前後半に記事を分けることにしました。

後半のNo60〜62も公開しています。よろしくお願いします。



各馬評価

No 57 トーコーディオーネの21

父ネオユニヴァースは産駒の7割がダート、牡馬の勝ち上がり率は45.7%とかなり高めです。

2番子のため母の繁殖能力は不明です。

484kgと十分なサイズがあるところはいいですね。

ただ、歩様や馬体を見ると筋肉のゆるさを感じて、まだまだ仕上がり切るまで時間が必要な印象を受けます。

また、コメントにも書かれていますが馬体が薄いためかトモに力感や締まり感がなく、歩きから力強さを私は感じませんでした。

個人的にもあまり好きなタイプの歩きではないですね。

馬体全体のサイズの割に、トモの容量が小さいからか迫力を募集動画からは感じません。

フレームはある程度あると思うのでこれからの調教でどこまで身が詰まってくるからという感じでしょうか?飛節もゆるくグラグラしている印象を受けるのでまだまだこれからでしょう。

小野町で15−15まではできているようなので、入厩直前まで様子を見てでもいいかもしれません。

No58 レーヌルネサンスの21

マインドユアビスケッツは新種牡馬リーディングを取り特に牡馬の勝ち上がり率は52.5%と非常に優秀な種牡馬なのですが、怪物馬が出ていないためかなんとなく一口馬主たちから過小評価されている気がして狙い目の種牡馬の1頭だと私は思っています。

そんなマインドユアビスケッツ産駒の牡馬です。

基本的には、マインドユアビスケッツ産駒も日本で対応するには母系にSS系を入れるのが定石となるでしょうから、本馬の配合意図もよくわかります。

2番子のため母の繁殖能力はまだ不明です。

ただ母父のステイゴールドが強く出てしまっているためか、現時点で428kgしかありません。

更新コメントでも小野町で調教していたが、馬体が細くなってしまったため北海道に放牧に出すと書かれていました。これは今後も早い調教をする際には馬体重が常に付き纏う可能性を示唆していると思います。

2歳6月の牡馬でこの馬体重で手こずっているのは、重く受け止めるべき事象ですね。

特にダートも意識する血統ですから、パワー不足に陥ると厳しいです。

歩きのリズム感などはマインドユアビスケッツらしくて好きなのですがやはり馬体の寂しさが目につきますね。小型馬故か、一度作っているためか、飛節はしっかりしている印象を受けました。

とにかくボリュームアップ、ですね。

稲垣厩舎はヴァナルガンドでお世話になっていてとてもいい厩舎だと思うので厩舎力にも期待したいところです。



No59 エーソングフォーの21

私も出資馬がいるサトノダイヤモンド産駒の牝馬ですが、まだサンプル数が少ないとはいえ牝馬勝ち上がり率は17.5%とかなり厳しい数字です。牡馬は37.8%と20ポイント近く差があるので、現状牡馬優勢の種牡馬と見ていいと思います。

となると本馬は牝馬になりますし、レーヌルネサンスの21ほどではありませんがこの馬も435kgしかないのは少し心許ないですね。

母もきょうだいも大きな馬でしたので、この馬はちょっと違うタイプの馬なのかもしれません。

更新ではまだオカスタにいるとのこと、今後早い時計を出していくと馬体重はさらに絞れてくるので、この馬もこのままだと、体重を気にしながらの育成になりそうです。

コメントのようにグッと夏を超えて体重が増えてきたら、再考するべきだと思います。まだ、18秒ペースでやっているとのことなので立ち上がりも時間がかかりそうな印象ですね。

サトダイ産駒は7割が芝で走っていてダートはこなせる程度なので、ノルマン4次の狙いたい馬との兼ね合いを考えても強くは推奨しづらいです。

ただ、きょうだい馬にミッシングリンクが出ているなど、今回の4次募集馬の中でもきょうだい馬の活躍馬が多く、母の繁殖能力の高さが示されているというのは非常にポジティブな要素です。

馬体は父譲りの胴伸びがありますし、血統背景的にも芝中距離でまずはデビューするイメージですかね?

歩様動画を見ると脚が長く、その脚をしっかりと深く踏み込んで歩いていました。

リズム感も含めて歩きは結構好きなタイプです。これでもう少し馬体がサイズアップしてきたらお値段的にも楽しめる1頭になるのかなと思いました。

左前が外弧気味でちょっと気になりましたが、飛節のブレはそこまで大きくないですし、許容範囲かなと思います。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

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