今回はキャロットクラブ2023年募集馬の予定リストの中から気になる馬1頭の字面評価について記事にしていきます。
よろしくお願いします。
エリティエールの22について
エリティエールの22はモーリス産駒の牡馬です。
キャロットクラブ2023年募集予定馬にラインナップされています。
モーリス産駒は6頭がリスト入りしていて、牡馬3頭牝馬3頭の内訳となっています。
エリティエールの22もそうですが、6頭のモーリス産駒のうち3頭は母父がディープインパクト。
ノーザンはジェラルディーナなど活躍馬が多数出ている、モーリス×母父ディープインパクトを狙ってつけているところがあるかもしれませんね。
母エリティエールはキャロットクラブ所属馬で芝中距離で中央3勝。母優先対象馬となります。
血統分析
・父モーリス
2歳戦好調で、当初は晩成傾向がありましたが特にノーザン育成馬についてはかなり早い時期から動けるようになっています。
育成や配合を掴んだのかもしれません。
牡馬牝馬の勝ち上がり率の差も当初より縮まってきていて、もはやコルトサイアーなのか?という感じになってきていますが、牡馬優勢は変わりないので牡馬に出ていることはプラスでしょう。
牡馬勝ち上がり率は44%、牝馬勝ち上がり率は33%となっています。
母父ディープインパクトとの組み合わせはサンプル58頭で勝ち上がり率48%となっていて好相性です。私のDMM2歳出資馬のベランジェールもノーザンF生産馬で母父ディープインパクトという配合です。
この組み合わせは打率が高いだけでなく飛距離もあります。
前出のジェラルディーナを筆頭に、カフジオクタゴン、トゥーフェイス、ルークズネスト、ディヴィーナ、アルナシーム、アドマイヤハレー、カランドゥーラなど中央で5000万円以上賞金を稼いでいる馬が多数出ています。
サンプル58頭に対して、執筆時点で8頭が5000万円越えの賞金を稼いでいるというのは、かなり頼もしい数字なのではないかと思います。
これは、もちろんディープインパクトが種付けされている繁殖自体の血統価値が高い部分もあるでしょう。
しかしそれだけでも味気がないので、要素を分解してみましょう。
・SSクロスを持つモーリス産駒
サンプル324頭でクロス持ち産駒が勝ち上がり率40%、クロスなし産駒が93頭で30%と10ポイント離れているので、SSクロスを持ちはプラスに働きそうです。
・リファールクロスを持つモーリス産駒
サンプル103頭でクロス持ち産駒が勝ち上がり率45%、クロスなし産駒が314頭で35%とこちらも10ポイント離れているので、リファールクロスを持ちもプラスに働きそうです。
ディープインパクトの持つ要素がモーリスと相性が良さそうですね。
また、モーリス産駒は南半球で活躍していることからも分かるように、若干パワースタミナ寄りに日本では振れ過ぎてしまう可能性があります。
ディープインパクトのような軽さのあるスピードを母系で入れられるのは日本のスピード馬場で戦う馬にとってはプラスでしょう。
・母エリティエール
エリティエールは1800m〜2000mの中央芝で3勝。
本馬は2番子で初仔フルリールは執筆時点で未デビューです(父ロードカナロア)
兄妹馬の成績はまだわからず青田買い的な形になりますが、母母ジンジャーパンチはBCディスタフ勝ち馬で産駒からはルージュバック、ケイブルグラム、ポタジェなどが出ていて飛距離は抜群です。
3代母NappelonもG2勝ち馬で、ブラックタイプが続いてきているファミリーラインなのが魅力的ですね。
特に全兄妹のポタジェが活躍しているので、エリティエールの繁殖能力へも期待が高まりますね。
母優先対象馬なので、一般までは回ってこない可能性が高そうではありますが…。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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