今回はノルマンディーOCの会員数などについて言及する記事を書いていこうと思います、よろしくお願いします。
抽選対象馬が半減
今年の1次募集は満口馬が13頭、抽選対象馬は8頭とここ数年で最も抽選が緩い結果となりました。
ここ数年、抽選対象馬は20頭弱ほどでしたので、抽選対象馬は”半減した”と言えると思います。
例年の水準をベースにし公開した票読みは結果的に大ハズレとなってしまいました、すみません。
今年の1次募集の結果を改めて確認すると…
<既存会員満口馬>
・募集No.2 アレスの23
・募集No.5 カグラヒメの23(抽選対象)
・募集No.8 シークエルの23 (抽選対象)
・募集No.12 バードオンアスクの23 (抽選対象)
・募集No.13 ブランメジェールの23 (抽選対象)
・募集No.14 ホオポノポノの23 (抽選対象)
・募集No.17 ラヴィーゲランの23
・募集No.21 サクセスベルーナの23 (抽選対象)
・募集No.22 シャンハイロックの23 (抽選対象)
・募集No.24 シルヴァーコードの23 (抽選対象)
・募集No.26 テルヌーヴの23
・募集No.29 ブレイジングの23
・募集No.32 ラインレジーナの23
このような結果となりました。
新規会員の申し込み口数においては中間発表から減っていると前回の記事でも指摘しましたがなんと新規向けで抽選対象や口数調整対象となった馬は1頭もおらず、すべてそのまま新規枠は確定となりました。
去年の新規向け1次募集は2頭が抽選対象、1頭が口数調整となっていました。
これらの結果から
・既存会員の購買意欲の低下(会員数の減少?)
・新規入会者数の大幅減少
が発生していると言えると思います。
一口馬主バブル終了か?
ノーザン系クラブでも、例年に比べて申し込みが減少している傾向が見てとれ、一口馬主バブルが終焉に向けて歩みを進めている印象を受ける1年となっています。
ポストコロナで他の趣味にお金を使う人、コロナ禍で一口馬主を始めたものの4-5年やっても思うような結果が出ず撤退方針の人と社会的要因もあろうかと思います。
また、全体的に馬代が高騰しており、回収難易度は高くなっている印象。
中央の賞金もG1レースでは増額されているものの、その恩恵を受けられる馬は本当に一握りですから、条件戦レベルのベースアップが叶っているという印象は乏しいです。
ノルマンディ―に限った要因でいうと、馬代の値上がりに加えて、デアリングタクト以降、ノーブルロジャーが出ているものの全体戦績は芳しくないためその部分で会員減につながっている可能性はありそうです。
平均募集価格は右肩上がりで、例えばデアリングタクトの2017年産世代では平均1362万円募集で勝ち上がり率は36%でした。
一方、現4歳世代となる2020年産世代では平均1477万円まで募集額が値上がりしたものの勝ち上がり率は25%と減少。
2021年産は勝ち上がり率33%と回復しノーブルロジャーを輩出しましたが、平均募集額は1600万円にせまっています。
かつては40~50%ほどの勝ち上がり率を誇る世代もありましたが今は20~30%台となっており、現2歳世代となる2022年産は11月中旬現在で1頭も勝ち上がっていないことを鑑みると、なかなか既存会員の満足度も高くないのかもしれません。
そもそも、このクラブはデアリングタクトのような王道路線の馬を狙うというよりは短距離やダートなどでコツコツ走れる馬を探すのに適したクラブであり、成績面以外にもデアリングタクトを見て入会した人はクラブの実態とミスマッチな部分があったのかもしれませんし、複合的な要因がありそうです。
ジェイの判断は?
私自身、会費値上げなどによりクラブ数を減らしていきたい方針のため、ノルマンディーの2024年募集以降では出資をしない方針をすでに示しています。
その方針通り、今回の1次募集では応募を行いませんでした。
いいなと思う馬は何頭かいましたが、方針を転換してまで確保したいと思えるほどでもなく、この方針はおそらく継続し、現在の出資馬が全て引退したタイミングでノルマンディーは退会する方向です。
主催しているJJ Racing Clubを筆頭に海外馬主や地方馬主に注力していきたいので、一口馬主は縮小していく大方針なんですよね。
入会当初はまさか自分がこのような道に進むとは夢にも思っておらず、一口馬主でコスパのいい馬で1つ勝ててコツコツ長く走ってくれればという思いで入会しました。
置かれている状況が変わっただけで、クラブに対して大きな不満があるわけではありません。動画更新などは確かに少ないですがその分会費は安いですし、サービスに私は満足しています。
去年参加した募集馬見学ツアーも楽しかったですし、ノルマンディーの会員さんの雰囲気は好きなので、今後も募集馬検討は気力が続く限りやっていこうとは思っています。
クラブとしての勢いがなくなっていくのは寂しい気持ちもありますが、既存会員からすると抽選がきつくなくなっていき欲しい馬が取りやすくなるわけですから、そういう意味ではメリットもありますし、クラブが存続できるほどほどな売れ行きで今後もいってくれるといいですよね。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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