今回はジャパンC2024年予想の参考に、海外馬3頭の分析記事を投稿いたします。よろしくお願いいたします。
今年は一味違う?ジャパンカップ
ジャパンカップで最後に海外馬が勝利したのは2005年のアルカセットが最後。
実に約20年前です。「2005年ってもうそんなに昔なんですね…」という話は置いておいて(笑)
以降、海外馬の挑戦は度々ありましたが勝利には届いておらず、年によっては海外招待馬がいないという寂しい年もありました。
しかし、2022年に東京競馬場内の国際厩舎新設を追い風としてか、今年は例年になく豪華な海外馬がそろったと言えるのではないでしょうか?
せっかく海外馬主をしており、海外レースの際には同時視聴配信も初期からやってきた私ですから、今回は海外から参戦する3頭。
オーギュストロダン、ゴリアット、ファンタスティックムーンを解説し硝酸について考察する記事を書いていこうと思います。
馬券の参考にしていただければ幸いです。
オーギュストロダン
ディープインパクト産駒として愛ダービー、英ダービーを制した欧州馬で、日本でも知名度の高い海外馬だと思います。
3歳世代限定戦だけでなく、去年のアイリッシュチャンピオンステークスやBCターフでも勝利しており、海外の中では馬場状態がよく、スピード能力が求められる舞台で順当に活躍している印象です。
ただ、BCターフでシャフリヤールを下して勝利しているのですが、このレースは鞍上のRムーア騎手が会心の騎乗という印象もあります。
インベタで上手く脚を溜めて、スルスルと抜け出しておりシャフリヤールとこの時点で着順以上に力の差があったかというと、私はそこまでなかったのではないかと思っています。
直近ではシンエンペラーが出走した今年のアイリッシュチャンピオンステークスでエコノミクスのクビ差2着と力を示していますが、気になるのはその前のキングジョージ&クイーンエリザベスSでの敗戦です。
このレースを制したのが後述するゴリアットなのですが、高低差がきついアスコットが合わなかった可能性があるものの直接対決で6着に敗れており着差も離されているので、ここは気になります。
もう1つ気になるのは、ドバイシーマでの敗戦です。
相手関係と馬場を考えても、ここまで負ける馬ではないと思うのですがこれは気性的なものなのか、ナイターがだめだったのか敗因がわかりませんが、むらっけがあるのは軸馬とするには怖いポイントです。
またこの馬はスタートがあまりよくないと言われており、日本の狭いゲートでゲートボーイもない状態でとなると、出遅れる可能性があります。そこも踏まえて馬券検討するべきかなと思います。
基本的にこの馬に限らず日本馬はスタートがうまくテンが速いので、欧州馬はワンテンポ遅れるパターンはよくありますよね。日本では逃げ先行型でない馬が中東や欧州遠征では前目のポジションを取れることがしばしばあるのも、このゲートの速さに起因するものだと考えています。
僕は本命などの重い印を打つよりは、3~4番手以降で相手に入れるタイプの馬かなと思っています。
ディープインパクト産駒とはいえ、欧州育ちですので走法は欧州型になっていると予想できますから、日本で育った産駒とは勝手は違うと思います。
ゴリアット
今回の出走馬の中で国際レーティングが最も高いのはこのゴリアットです。
結論から申し上げますと本馬は能力値は間違いなくトップクラスです、それを日本の良馬場(高速馬場)で発揮できるかという点に尽きると思います。
詳しく見ていきましょう。
この馬を評価できるのは、前述のオーギュストロダンに勝利した今年のキングジョージ&クイーンエリザベスSでの勝利です。
相手関係を考えると、今年の凱旋門賞を勝利したブルーストッキングや今年のBCターフ勝ち馬レベルスロマンスなど一線級の馬たちを抑えての勝利で、このレースレベルを考えればここで勝ち切れる本馬はかなり能力が高いと言えます。
勝ちタイムを見ても、2分27秒台で走れており、これは2020年に連覇したエネイブルのタイムより1秒早く、ここ5年の中でも2021年のアダイヤーに次ぎ2番目に早いタイムで時計も優秀と言えます。
ただ、この馬の注意すべきポイントは好走歴が重い馬場や良馬場でもアスコットのように高低差がきついレースに偏っていて、軽いフラットなスピード馬場への適応力に疑問が残るという点です。
週末大雨で不良馬場開催であれば本命を打ってもいいくらいの馬だと思うのですが、天気予報的にそれはなさそうですので評価が難しい1頭です。
能力は高いですが、ジャパンカップ適性があるのかと言われると、今の戦績では判断できないというのが正しい認識かと思います。
血統的に見ても母父こそマイラー系のスピード血統ですが、トップラインはサドラー系にボトムラインはドイツの重厚なファミリーになっていますので、いかにもタフそうな感じなんですよね。
逆にこれでいきなり日本でこのメンバー相手に好走できたら、本物の怪物だと思います。
ファンタスティックムーン
ドイツ馬なのでさぞ、重馬場巧者なんだろうというイメージを持たれると思いますが、本馬はそういうタイプではなくむしろ軽い馬場で輝くタイプです。
良馬場出走時の戦績は4戦4勝と勝率100%。
逆に重〜不良馬場では6戦1勝と勝ちあぐねています。
軽い馬場を求めて今回日本遠征してきたのでしょうね。
ただ、稍重開催とはいえ、超高速馬場で2分25秒の好タイムでエースインパクトが勝利し、スルーセブンシーズが4着に入った2023年凱旋門賞で11着に沈んでおり、日本馬が活躍したこの馬場で好走できないとなると日本の高速馬場でどうなのか?という疑問はありますね。
そもそも本馬の戦績を見ても、ゴリアットやオーギュストロダンと比べるとやや物足りない部分もあり、私の中では今年の海外馬3頭の中では最も低い評価です。
広めに買いたい人は紐に入れてもいいかもしれませんが、2023年の凱旋門賞を見ているとちょっとジャパンCでは厳しいのかな?とも思います。
告知
ジェイが馬の見方を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや 競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
今年1月にはサロンメンバーの皆様と共にセリに参加し、モアナというニックネームの素晴らしいタガロア産駒の牝馬をわずか350万円ほどで落札できました。
オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。
モアナは1/40口が約11万円、月の維持費は放牧中が月4000円程度。
入厩中が月1.2万円程度となっています。
サロンでは中條調教師や獣医師のOz氏、サララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。
さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。
オーストラリア 競馬をベースに学んでいきますが日本の 競馬にも活かせる部分はあると思います、ぜひお気軽にご参加ください。
<参加はこちらから>
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
No responses yet