どうも、ジェイです。
今回はJJ Racing Club初の落札馬であるモアナのデビュー戦について記事にしていきます、よろしくお願いいたします。
Motion a Nationとは?
モアナことMotion a NationはJJ Racing Clubで初年度に落札したタガロア産駒の3歳牝馬です。
晩成傾向な本馬の成長に合わせて、ゆっくりと育成をしてきて3歳2ヶ月となる今の時期にデビュー戦を迎えることとなりました。
トライアルという模擬レースには2度出走しており、1度目は10着、2度目は僅差の4着と内容はかなり2度目で改善していました。
2度目のトライアルの際の上位馬3頭はいずれもその後レースで活躍しており、同厩舎の同級生で調教パートナーでもあったダズリングピースはひと足先にデビューし、デビュー勝ちを収めていました。
モアナはそれに比べると本質的には距離が必要なタイプでしょうし、なにより中身的にもまだまだこれからという話を聞いていたので、初戦から勝ち負けというタイプではないだろうと思っていましたが、トライアルで着差のなかった馬たちの相次ぐ活躍には期待が膨らみました。
タガロア産駒は2歳時はぼちぼちという結果でしたが、明け3歳になってマイル戦を中心に活躍し始めており、セカンドシーズンのリーディングランキングでは5位となっており重賞勝ち馬も2頭でて種牡馬としての成功を予見させます。
モアナも母父ガリレオで晩成血統だと思っていましたが、他のタガロア産駒の活躍を見て本馬への期待も高まっていました。
デビュー戦の結果は?
モアナのデビュー戦は10月25日(土)のカッシーノ競馬場の1Rのメイドン(未勝利戦)、距離は1000mです。
血統的にも馬体的にもマイル〜中距離タイプかな?というイメージではあるのですが、デビュー戦からこのような長い距離を使うことはオーストラリアでは一般的ではなく、基本的にはどの馬もスプリントレースからキャリアを始めるのが一般的です。
豪州の中距離馬の戦績を遡って振り返っていただくと意、外と若い時は短いところを使っていることを確認できると思います。
モアナも例外ではなく、デビュー戦は短い距離を使うこととなりました。
適正距離として考えているところからは大幅に短いところなので、レースのペースになり追走が大丈夫だろうか?という不安感はありました。
当日スクラッチが多く、最終的には6頭立てで行われたこのレース。
オーストラリアには新馬戦というものが存在しないため、未勝利戦からキャリアを始めるのですが、出走馬のうちデビュー戦となるのはモアナのみで、他は既走馬たちばかりでした。
しかし、メンバーが薄めだったことに加えてトライアルの走りを評価されてか、デビュー戦のモアナは2番人気に現地で支持されました。現地で勝率、複勝率共に優秀な日本人ジョッキーの富澤騎手に乗っていただいていた部分も人気を後押ししたかもしれません。
教育目的が強いレースだったとはいえ、人気に支持されるのは嬉しいことですよね。
しかしレースでは、スタート直後に若干出負け気味になり、後ろからのポジションとなりました。
後方からの競馬となったので、切り替えて内側に潜り込み、足をためる作戦に。
「ちょっと1000mは忙しすぎて追走が厳しいかな」と思いながら4角を回ってくるところを見ていました。
直線では前の馬がヨレてしまい、進路をカットされてしまう不利もありましたが、スペースを見つけてからは急加速し僅差の3着でレースを終えました。
4角まではこれは厳しい結果になるかもしれないと覚悟しましたが、最後外に持ち出してからの末脚は強烈で、この馬のスピード能力の高さが見られて一安心しました。
多くの共有オーナーの方もこの結果を喜んでくれていたので、ほっとしたのが正直なところです。
サロンのオーナーとなると、楽しみ!という気持ちはもちろんあるのですが、大丈夫かな?という不安や心配が強くなるというのも、興味深いところ。
改めて大変貴重な経験をさせていただいているなと思った次第です。
今後について
モアナは今回の入厩で初のトライアルから初の競馬レースまで経験しており、レース形式は3度行っていることになります。トライアルはバシバシ追っているわけではありませんが、それなりの負担はかかっているのではないかと思っています。
レース後、調教師や富澤騎手に馬の状態について確認を行ったところ、問題なさそうで息の入りも良く脚元のダメージもないと聞きましたので、一旦ここで放牧を入れてもいかなと思っていたのですが、近くで見ている現場のプロの皆さんの意見を尊重しもう1戦続戦する予定です。
次は1200〜1400mに距離を伸ばして再チャレンジする予定。
ジョッキーのスケジュールや、体調面など諸々整うかは分かりませんがなるべく直線が長く大箱のコースの方がこの馬には合うかなと思いました。
飛びが大きい馬なのであまり小回りで直線が短く、イン前の先行馬が傾れ込むような競馬場は向いていないかもしれません。
まずは初勝利に向けて、頑張って欲しいと思います!
富澤騎手も非常に親身になって丁寧なレビューや勝つための作戦を考えてくれていて、大変ありがたいなと思っています。
ここまで順調に育成が進んできた健康優良児ですので、どうかこのまま怪我なく現役生活が送れるようにと願いたいと思います。







No responses yet