今回は、かなり踏み込んだテーマについて考察する記事を書いていきたいと思います。
最近難しいテーマに攻め込む系の記事が多く、ご心配をおかけしていましたら申し訳ありません。
仏の心で見守っていただけると幸いでございます。
それではいってみましょう!
有料予想&有料募集馬レビュー
競馬界で度々話題になることを取り上げるシリーズ?今回は有料の競馬予想や有料の一口馬主の募集馬レビューについて考察していきたいと思います。
読者の方の中には、有料予想や募集馬レビューを購入されたことがある方もいらっしゃるでしょう。
一方、こういった有料予想や有料募集馬レビューに抵抗感がある方もいらっしゃるでしょう。
今回は特定の有料予想や有料レビューを推奨するものではありませんので、あえて具体的な事例名は否定的な内容でも肯定的な内容でも出しません。
ただし、最初に断言しておきたいのは詐欺的な有料予想、例えばレース後に文言を変えるとか、まったく当たっていないのに的中したと吹聴するとか、そういったものはまったくもって認められるものではありません。
購入を検討されている方は、信頼できる発信元なのか?よく見極めたうえで購入されることをお勧めします。
ジェイの考え
まず、私の立場を明示します。
私は日常的に有料系の予想やレビューを購入しているわけではありませんが、これまでに有料予想や有料の募集馬レビューを購入したことはあります。
予想についてはYouTube時代に動画のネタにするために購入したにとどまりますが、募集馬レビューはいろいろな方のレビューを読み、日々勉強しています。
そのうえで、私は「双方合意の上で売買なされているものであれば咎めるものではない」と考えています。
有料予想も有料募集馬レビューも、押し売りされているわけではありませんよね?
詐欺的な広告を打っているものはだめだと思いますが、そうでないものについては、金額に見合う価値のあるものだと消費者が判断して購入しているのであればそれを外野がとやかく言うのはお門違いではないかと思います。
特に一口馬主の募集馬検討については、大きなお金が動く買い物であることも多いです。
その時に他者のレビューを購入し参考にすることは、決して愚かな選択ではないと私は思います。
それでリスクを避けられたり、いい馬に出資したりできれば儲けものですよね。
しかし、予想についても募集馬検討についても「当てる自信があるならなぜ自分だけでやらないのか?なぜ販売する必要があるのか?」と不安な気持ちになる方も多いのではないかと思います。
次の章では、私なりに考えた彼ら彼女らが有料予想販売や有料の募集馬レビュー販売を行う理由について記していきます。
なぜ販売する必要があるか?
これは、実はすごく単純なことです。
競馬は、タネ銭がないと大きな儲けを生むことはできないからです。
例えば、毎年年間の馬券回収率が110%の予想家がいたとしましょう。
毎年100%を超えているのであれば、馬券収支としては優秀だと思いますし、有料予想販売を行うに足る成績だと僕は思います。
では、ちょっと視点をこの有料予想販売者に置き換えてみましょうか。
自分が安定的に110%の回収率を誇ると一旦考えてみましょう。
お財布事情にもよりますが、年間、あなたは馬券をいくら買いますか?
いくら成績が安定していても一寸先は闇の馬券に、全財産はさすがに突っ込めないでしょう。
仮に年間100万円くらい使うとしておきましょうか?
すると、年間で稼げる額は実は10万円しかないのです。
年間200万円突っ込んだとしても、稼げる額は110%だと20万円しか稼げませんよね?
ここで、自分の馬券と並行して有料で予想販売をしてみたらどうでしょう?
仮に1本500円として、100人が毎回購入してくれるとします(結構人気者ですね)。
1か月、予想をするのは10レースと仮置きすると…
500円×100人×10レース=500,000円
どうですか?年間500万円突っ込まないと得られない50万円を、1か月のうちに手にすることができました。
ここまで売れなくて、仮に10人にしか各レース売れていなかったとしても
500円×10人×10レース=50,000円
5万円になりますので、2か月続ければ年間100万円突っ込んだときに得られる10万円を手にすることができるのです。
100人が記事を見て参考にしたところで中央競馬の場合オッズに大きな変動はありませんから、自分の馬券のもうけもほぼ変わらずに維持できます。
一口馬主の募集馬検討記事についても同様で、一口馬主でプラス収支を出すことはそもそもかなり困難ですし、仮にプラスになったとしても、大幅なプラスを維持し続けるのは至難の業といえると思います。
それよりも、有料の募集馬レビューを販売したほうが安定的に稼ぐことができますよね。
そもそもノーザン系クラブなどですと、自分がいいと思った馬に出資が叶わないことも多々ありますしね。
あと、募集馬の全頭分析を行っている方については、僕も以前ノルマンディーの募集馬全頭分析を記事にして出したことがありますが、まじで死ぬほど大変なのでちょっとくらいお金をもらいたくなる気持ちは良くわかります。
サララボはコンセプト的に無料で皆さんに楽しんでいただきたいというのが中心にあるので、今後も検討記事を有料化する予定はありませんがね。
活用方法を考える
有料予想や有料募集馬レビューの活用方法を最後に考えてみたいと思います。
タネ銭などの理由から大きく儲けるにはかなりの体力が必要なので、有料予想やレビューを行っているのではないか?とここまで考察してきました。
それはつまり、購入者側にも当てはまるということです。
回収率110%の人の予想に1年間乗り続けるのであれば、購入代金分を超える大きな金額をタネ銭として用意して、信じて買い続けなければいけないので実は難易度が高いです。
募集馬検討レビューも同様ですね。
「ということは、購入しても意味ないのでは?」と思われるかもしれませんが、私はそうでもないと思っています。
買い目や評価だけでなくそこに至るプロセスがつぶさに書かれているものについては、その手法を学べるので勉強になる部分がありますし自分の予想や検討に生かせる武器が手に入ります。
また、特に私は募集馬レビューについては、馬体や歩様など主観性が高い項目について他の人と意見が一致しているか?自分の見立てが間違っていないか?と確認するために使っている部分もあります。
そこで指摘されていて初めて気づくこともありますし、そのあと歩様動画を見直すことで勉強になっている気がします。
そういった学びがあれば、そういった有料コンテンツも有益なのかなと私は思います。
付録・有料競馬予想についてPONの見解
基本的にはジェイさんの見解に同意です。
予想買うのは良いと思うけど、印見るとか買い目見るだけの予想は買っちゃダメだと思っています。
その時々で儲かるかもしれないけど、自分にとって何の成長にもなりません。
ほぼ毎週馬券を買う人間なら、予想を買うからには、そのノウハウ吸収して自分で実践できるようにならないといけないと考えております。
ぶっちゃけ自分のYouTube予想の礎的なのにはとある有料予想家さんのノウハウがあります。
※競馬予想YouTuberになってからは、その有料予想家のパクリにならないよう、その方の予想記事公開の前に動画を投稿しております。
ただ、「本当にプラス収支なら予想で儲けれるから自分だけでやるはず」ってのは私的には半分合ってて半分違うと思ってます。
やっぱ真剣に競馬予想をやっていると、「自分の本気の競馬予想を発表したい」という欲はあると思います。
なら無料で公開すればええやん!ってなるかもですが、無料か有料かだと責任と対価が変わります。
予想を有料にすることで競馬予想にもより真剣に取り組むことができるし、真剣に競馬予想をする行為に「市民権」が生まれます。
故に、有料予想家さんが全員詐欺師である、という考えは捨てて良いと思います。
ただし、詐欺師のような有料予想家も間違いなくいます。
有料予想を買う際は、「自分がこの人のような馬券師になりたい!」という方の予想以外は買わないようにするべきだと思います。
PON馬券塾 PON
Youtuber
競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど
2 Responses
有料の予想や募集馬レビューは同人誌みたいなものだと思いますね。
自分にない角度の意見や、時短など、記事に価値を見出す人はいくらでも出して買えば良いのだと思います。
個人的には自分で予想するのが面白いし、ギャンブルにおいて他人の意見ほどノイズになるものはないと思っているので、競馬新聞すら買わない人ですw
コメントありがとうございます!
自分で予想などできる人は不要かもしれませんね!僕はスポーツ紙は買うタイプです♂️調教の診断を参考にする程度ですが…