実際、筆者はシルク会員では無いしこの記事の執筆時点では馬体等の情報公開がされていない。
あくまで血統表だけでのオススメになってしまうので、そこはご容赦頂きたい。
では早速紹介していこう。
コロナシオンの21(牡)
基本情報
総額2800万円 一口5.6万円
父アルアイン 母父キングカメハメハ
父/母分析
父アルアイン
父はディープインパクト・全弟にはダービー馬シャフリヤールがいる良血馬。
現役時代は皐月賞と大阪杯を制覇。どちらも距離は2000mのレース&9番人気での勝利だった。
皐月賞は1:57:8の当時のレースレコードを更新する勝利でスピード決着に対応。
5歳になって勝利した大阪杯では2:01:0と、古馬G1としては比較的遅い時計での勝利。
走破タイムだけ見ると大きな違いがあるように見えるが、レースの内容を見ると通ずる物が見えてくる。
アルアインは現役時代20戦5勝。内訳としては【5-3-2-10】と比較的安定感があった馬。
レースぶりを見てみると520キロ前後の恵まれた体格を持っており、切れ味鋭い末脚を使うのではなく先行力を活かして前で押し切る展開が好走パターン。
その証拠に上がり3F33秒台を使うことができたのは生涯でたった2回だけ。(2回とも敗北)
つまりこのことから、持続力勝負が得意なのでは無いかと予想される。
前半3ハロンと後半3ハロンの差が1秒以上離れているレースと、そうでないレースの成績を比べてみる。
(明らかに距離が長かった「菊花賞」「有馬記念」この2レースは除く)
前半3ハロンと後半3ハロンの差が1秒以上離れているレース
【0-2-1-6】
・主なレース
2017年セントライト記念 2着
35.8-34.0
2018年京都記念 2着
37.3-36.3
2018年大阪杯 3着
36.5-34.1
前半3ハロンと後半3ハロンの差が0.9秒以内
【5-1-1-2】
・主なレース
2017年皐月賞 1着
35.1-34.5
2018年オールカマー 2着
35.9-35.3
2019年大阪杯 1着
36.4-35.5
このように持続力が試されるレースになるとアルアインは強かった。
要因は血統を深掘りするとわかってきて、母ドバイマジェスティの影響が大きそう。
バリバリのダート血統で、
父はAPインディー系のエッセンスオブドバイ、母父はヒムヤー系のグレートアボーヴ、そこに母母父ヒズマジェスティと突進力と持続力を鍛えた血統。
レースでの走りもその部分が出ていて、引退レースで唯一のG1勝利となったBCフェアリー&メアスプリントでは前目につけて2馬身以上の差をつけて突き放す圧勝劇。
このスプリント的な持続力が、産駒のアルアインにも受け継がれたのではないだろうか。
また、5歳での勝利だった事もあり成長力も兼ね備えてるのも本馬の良いところだろう。
血統構成的には、5代アウトブリードの配合。特に母系の部分は日本でメジャーな血統はあまり入っていない。
ディープインパクトの部分を刺激すれば、瞬発力を兼ね備えた馬が出る可能性はある。
クラブで募集されているアルアイン産駒を見ると、馬格がある馬とそうでない馬の差が両極端。
馬格の大きい馬はアルアインの個性を受け継いでいる可能性が高いため、パワーを受け継いでいると仮定できる。
この時は持続力タイプの産駒になり、ダート適性も受け継いでいそう。
ダートもこなしてくれそうなのは、馬主側からするとありがたい特性だ。
主な適距離はマイル付近で、馬格が小さい馬は多少距離が伸びても大丈夫だろう。
持続力勝負になりやすい舞台で活躍する産駒を見てみたい。
母コロナシオン
現役時代は芝の1800mで1勝を挙げたのみの馬。
しかし、血統は超豪華。その母はG1を6勝した名牝ブエナビスタ。叔父・叔母にはアドマイヤジャパン・アドマイアヤオーラ・ジョワドヴィーヴルなど活躍馬多数の超名門ファミリーの出身。
この一族は瞬発力を武器にしている産駒が多く、これは祖母ビワハイジが持っているカーリアンやサーゲイロードが直線での末脚を伸ばす血統なので、そこが受け継がれているのだと思う。
また牝系を辿っていくとサリオスやサラキアとも同じ牝系なので、元々の牝系自体が瞬発力に優れているとも言える。
この母にキングカメハメハを迎えた本馬。
全妹にソシアルクラブ・タンタラスと共に中央で4勝している馬がいたので、血統自体の相性は良かったと考える。
残念ながら競争馬として大きな活躍はできなかった本馬が、繁殖牝馬として活躍できる下地は十分である。
配合分析
シンプルに名牝系の産駒というとこで高評価。
瞬発力を伸ばすディープインパクトの血を持つ種牡馬を配したのは良かったのだが、それがアルアインというのは正直なんとも言えない(笑)
ある意味アルアインが強調されていない馬の方が良いので馬体は要チェックして欲しい。
距離は2000mくらいまでが守備範囲になりそうで、ダート適性もそこまで高くは無さそう。
それこそ阪神芝2000mが一番合いそうな配合だ。
血統の価値を考えると一口の価格は安いので、そこは良心的。
まとめ
今回は関東関西のオススメ馬合わせて2頭を紹介した。
ぶっちゃけた話をすると今回は、関東の方が個人的に好きな血統が多かった(笑)
だが、馬体を見ていない時点での評価になるので関西の逆転の可能性も十分ある。
そして今回の追加募集は未デビュー種牡馬の産駒が多いことも特徴。
今のうちに新種牡馬の産駒を確保していくという作戦も面白い。
価格も比較的リーズナブルなので、シルクで頭数を確保できていない方にとっては良い機会なのでは無いだろうか?
是非じっくり検討して頂き、一口馬主ライフを楽しんで頂きたい。
Youtuber
2018年産駒から一口馬主デビュー。
血統をメインに募集額4000万円以下の馬から出資馬を選定するといった、コスパを重視して活動する一口馬主YouTuber。
現在はノルマンディー・DMM・キャロットの3クラブで一口馬主を楽しんでいる。
一口馬主の楽しみをもっと色んな人に知ってもらう為、一口馬主YouTuberとして活動を始める。関西弁がキツイのはご愛嬌(笑)
代表馬はノルマンディーはバイタルエリア・DMMはバックスクリーン
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