今回は2頭目のゴルシ産駒G1馬が出ましたので、それについて記事にして行きます。
よろしくお願いします。
はじめに
ついに、ゴールドシップ牡馬からG1馬が出ました!
マイネルグロン!中山大障害優勝おめでとうございます!!!
圧倒的に強かった!
左回りからバンケットにかけての進路取りや、向こう正面での押し上げはまさにオジュウチョウサンを彷彿とさせるものでした。
血統考察はユーバーレーベンで散々やったので、今更いいか…と思いましたが、希望される方が結構いたので書いてみます。
ちなみにゴールドシップ産駒のニックスを考察した記事はコチラから↓
血統考察
実はこの馬、ユーバーレーベンの叔父です。
逆に言ってしまえば、ゴールドシップはこの牝系で2頭のG1馬を排出しました。
そもそもこの一族の勝ち上がり率はとてつもなく、その中でもステイゴールド系とは抜群の相性を見せます。
父ステイゴールド
マイネルネオス(中山グランドジャンプ)
マイネルファンロン(G3勝馬)
マイネルクラース(中央5勝重賞出走)
父ゴールドシップ
ユーバーレーベン(オークス)
マイネルグロン(中山大障害)
勝ち上がり馬他多数
では、なぜここまで好相性なのか見ていきます。
マイネプリテンダー
この牝系の牝祖はマイネプリテンダーです。
オーストラリア血統で、日本では中々見ないザビールやスターキングダムという文字が並びます。
父ザビールはオセアニアで活躍したサーゲイロード系。
3代父サーアイヴァーはヘイローとかなり相似な血統をしており、柔軟性とキレを生み出します。
母父ミルリーフはゴルシと好相性なナスルーラ系で、こちらも柔軟性とキレを出してきます。
母父ミルリーフ系ではマカオンドールが出ています。
ここにブライアンズタイムが配合されたのがマイネヌーヴェル。
マイネヌーヴェル
マイネプリテンダーが好相性な柔軟性とキレを足していました。
そこに、硬さとパワーが強調されたブライアンズタイムを配合。
ロベルト系は特に好相性であり、エドノフェリーチェ、アインゲーブング、マイネルモーントなど上級産駒を出す安定度で言えば一番高いかもしれません。
ブライアンズタイムはアメリカのパワー系血統が散りばめられており、ゴールドシップの母父父メジロティターンと呼応しやすいです。
まとめ
非常に簡単で申し訳ないのです。
ここまで書いてきた事をゴールドシップと合わせてまとめてみます。
・ゴールドシップについて
✔タフだが緩く、ズブい
✔スピード血統を足すより、機動力・持続力・末脚を足してゴルシっぽさを伸ばしたほうが良い
・ブライアンズタイムについて
✔芝っぽさを持ったタフ血統
✔ゴールドシップと相性の良い古いアメリカ血統が豊富
・ザビールについて
✔オセアニアのクラシック血統
✔柔軟性とキレを生む
・ミルリーフについて
✔相性の良いナスルーラ(ネヴァーベンド)持ち
✔柔軟性とキレを生む
ザビールもミルリーフも日本視点ではやや重たい血統です。
つまり、血統構成自体は異なるものの、芝向きで重めと言う、かなり近しい要素の馬だけで構成されているのがマイネルグロンです。
特にプリンスキロと言うスタミナとスマートな馬体を出しやすい血統が多く含まれており、マイネルグロンの大障害でのロングスパートやユーバーレーベンのオークス大外一気もここに回答を求めることができます。
今後の展望
正直、強すぎました。私は障害レースが好きでよく見るのですが、オジュウチョウサンと重なる部分があらゆる所に出ていました。
特に無尽蔵のスタミナと、石神騎手のやりたい事をすぐに出来る反応の良さは瓜二つ。
さすがにオジュウと同じ11歳までとは言いませんが、少々のことでは太刀打ちできない圧倒的な力差を見せた勝利でした。
これからは追われる立場になりますが、我らがゴルシ産駒の事なので、我関せずマイペースに圧勝してくれるでしょう!
改めて、おめでとう!マイネルグロン!!
M石土井
ゴルシ産駒研究者
一口馬主を京都サラブレッド、YGG、広尾、DMM、ノルマンディーなどで楽しんでいる、ゴルシ産駒研究者。noteにてゴルシ産駒にまつわる投稿を行っている。血統分析に重きを置くスタイルで、代表出資馬はドライスタウトやグランベルナデット。ゴールドシップ産駒ではオルノアやブルーローズシップなどに出資している。
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