【血統入門】”深く知らなくてもいい?”競馬における血統の価値と使い方〜後編〜byのあ

はじめに。

ど〜もど〜も、のあです♪
これまで血統考察の記事ばかりを書かせて頂いていましたが、今回は競馬における血統というものの価値を少し書いてみようと思います。
私自身が拗らせる程の深度で血統というものを捉えていない事、よりカジュアルに血統を扱う為に掘り下げるという事をしてきただけなので、ここでも分かりやすくカジュアルに書いていきたいと思います♪

沈殿した濃ゆい部分なんて知らなくても、上澄みの端的な部分を知るだけで十分に効果を発揮してくれるのが血統です。
というよりも、むしろその上澄みにこそ大半の要素が含まれていると思っているので、他の誰かが掘り下げてくれた端的な情報を収集して活用する事が一番の近道なのです♪

こちらは後半の記事となります、前半を読んでない方は先に前半を読んでからこちらを読んでくださいね!ではいってみましょう。

血統のトリセツ④〜1つの要素が示す可能性〜

次はもう少しだけ踏み込んでみましょう。
私は血統考察なんかでよく使う要素なんですが、血統表でたった一つだけ確認すれば良い要素があります。
それは種牡馬によっては明確な鍵となる血をもっている事があるという事です。
以前シルバーステート産駒の記事を書いた時にも書いたんですが、シルバーステート産駒はニジンスキーかリファールのクロス(インブリード)を持っている産駒が活躍馬の大半を占めます。

それは一体なぜなのか、その論拠はどこにあるのか、そんな事は覚えなくて良いです。
この種牡馬の産駒は〇〇のクロスがあれば活躍する確率が高い、〇〇を母父に持つ産駒が活躍する確率が高い(ニックス)、これだけ覚えておけば良いんです。
興味があるならその理由を調べれば良いですが、そこにカロリー使いたくないという方は理由なんてポイっしておいて大丈夫です。
どんな種牡馬も少なからずそういったポイントは持っていますが、前述したように特定の種牡馬にはより顕著にそういう要素をもっている事がありますので、そういう情報を手に入れたらその点だけでも気にかけるようにしておけば活用できると思います。

③でも触れた通り血統というツールを使って誰かと共感したい、誰かにその情報を伝えたいと思うならそれを裏付けるだけの説得力が必要になってきますが、自分の為だけに血統というツールを利用するなら理由なんて語れる必要はありませんから。
有識者からお手軽に得た情報を実践の場に投入するだけ、そこまでなら血統というツールは非常にお手軽でストレスの少ない有益なものとなってくれると思います。

どうです?
血統というファクターがどんどん身近で魅力的なものに見えてきたんじゃないでしょうか。
血統というものは果物や野菜に近い存在です。
そのままかじり付けばフレッシュでお手軽な食べ物ですが、手を加えてしっかり調理すれば濃厚になったりコク深さを出してくれるんです。
まずはその血統というものを手に取ってみて頂きたいというのが今回の記事の主旨ですし、調理法はいずれ別の形で書きたいと思いますので今回はその素晴らしい材料である血統の魅力を感じて下さい♪

血統のトリセツ⑤〜もっと手軽に付き合いたい〜

今度は少し距離感を遠ざけて、よりお手軽な扱いで考えてみましょう。
みなさまはあれでしょう、お手軽なお付き合いは好きでしょう?(偏見)
都合の良い異性は好きでしょう?(極偏見)
おっと、少しドギツめの冗談を言ってしまいました、モウシワケ。
そういうわけでよりお手軽によりざっくりと血統を扱っていく方法を書いていきましょう。

血統には大系統、小系統というものがあります。
分かりやすいところでは大系統サンデーサイレンス系、その中に小系統ディープインパクト系やステイゴールド系、ハーツクライ系などがあります。
日本国内であればサンデー系の中の細分化以外はおおよそ大系統区切りで認識しても大丈夫だと思います。
サンデー系だけは隆盛を極め過ぎたせいで能力や適性の方向性が多岐に渡るので、小系統単位での認識が必要となります。

国内の芝カテゴリならサンデー系以外はノーザンダンサー系とロベルト系、ダートならサンデー系以外はストームバード系とエーピーインディ系が主流となるので、ざっくりと血統を活用するならこれらの系統に属する種牡馬を覚えてカテゴライズするだけ結構活用できると思います。
当然それぞれの系統の中でも細かい個性は違うのですが、能力や適性のベクトルは近しいものになっているので、お手軽に活用するという観点からいえばそれで十分だと思います。

精度を上げる為にはもちろん各種牡馬単位での精査が必要ですが「このコースは〇〇系がよく走る」という傾向は各コースにあるので、系統だけでも知っておいて出資馬選びならイメージして、馬券予想ならそこから取捨選択をするというだけでも十分なファクターになり得ると思います。

必要な時だけ呼び出して、雑に扱っても文句の一つも言わない血統ちゃん、なんて健気で可愛らしいんでしょう。
みなさん、絶対に好きですよね。(なんかあったんか)

血統のトリセツ⑥〜持っている知識と紐付ける〜

さて、ここまで読んでもらえて更に読み進めて頂いている方は血統というものを持ってスタートラインに立ってもらえたのだと思っておきます。
ここからはスタートラインに立った方が血統というツールをより良くより有効に活用できる方法を提案していきましょう。

血統を最も有効に活用できるのはやはりコースとの紐付けです。
中央競馬には全10場の競馬場があり、各場に様々な距離が設定されています。
血統好きでなくても競馬好きであればコースごとの知識は一定数お持ちでしょうから、この各競馬場や各コースに対して持っている知識と血統を紐付けていこうという事ですね。

コースでの主だった要素といえば直線の長短、坂の有無、坂のある位置、コーナーの緩急、馬場の広さ、こういったものになると思います。
血統によって得手・不得手がでるのはこういう要素に適応できるかどうかという部分がでてくるからですね。
直線加速型、瞬間加速型、操縦性、持続型、瞬発力型などなど血統が指し示す適性は多岐に渡りますが、面白い事に同じような血統を持つ仔は同じような適性を示します。
もちろんその限りではありませんが、能力精査は難しくても適正精査はある程度の精度で見出す事ができると感じます。

つまりコースが持つ特徴を理解していれば、そこへアジャストする種牡馬を紐付けておくだけで一定の情報になってくれます。
難しく考えなくて大丈夫です、理由なんて掘り下げなくて大丈夫です、このコースではこの種牡馬の仔が走るという情報を持つだけで良いんです。
そういう情報を持つとどこかで重複する種牡馬がでてきます。
コースの知識があればその重複した理由も見えてくるはずです、「なるほど、この種牡馬は〇〇が優れているのか」という結論は自然とやってきてくれます。
ほら、調べなくても漠然とした種牡馬の情報が知識として昇華しました。

コースに例えましたが他の要素でも大丈夫です。
例えば季節だったり、年齢だったり、脚質だったり。
馬券予想に使うような知識を少しでもお持ちなら、その知識と血統を紐付けてみて下さい、よく分からなかった血統の情報は立派な知識となってくれます。
ただの情報を知識に昇華できたなら、そこからは自然と知恵に変わっていきます。
知恵に変わると好奇心が生まれますし、面倒だった事も楽しくなったりするものなので、今持っている“好き”と血統を仲良くさせてみてくだされば楽しい日々が待っているかもしれませんよ♪

血統のトリセツ⑦〜まとめ〜

この辺りでまとめてみようと思います。
血統ってほんとややこしいですよね、特に血統考察記事なんかを読むと知らない名前がどんどん出てくるし知らない言葉もどんどん出てきますから。
結局のところ私が言いたい事は“最初から理解しなくていい”という事です。
理解はしたい人だけがすれば良くて、判然とした結果だけを含蓄するだけで血統というツールは活躍してくれます。
理由もそれに対する理解も必要ありません、それは必要だと思ったり面倒を好奇心が上回った時に勉強すればいいんです。

血統って覚える事が多くて入りづらいという固定観念から取っ払ってもらって、使える端的な情報だけ拝借していけば良いんです。
頑張るのは頑張りたい人に任せて、誰かが頑張って導き出した結果をちゃっかり頂戴していくだけできっと血統はあなたの役に立ってくれます。
まずはそこから始めて頂いて、興味や好奇心が背中を押してくれたら色々と調べてみればいいと思います♪

SNSでも私やエムイシさんに質問を投げてもらえば答えられる事はお答えしますし、簡単に答えだけを取得できる環境にある昨今なので使える者も使える物も利用していきましょう。(笑)
特にエムイシさんは親切心が服を着て歩いているくらい親切なので、どんどん質問をぶつけてどんどん吸収しちゃいましょう♪
私は多忙だしそんなに知識豊富でもないので、あまり質問してこないで下さい。(突然の逃亡)

◎まとめ
エムイシさんを擦り切れるまで使いきれ。

最後に。

長々と書いてしまいましたが退屈ではありませんでしたか?
かなり初級というよりも始める前の準備運動くらいの内容になりましたし、ここへ読みに来てくださっている方には分かりきった事すぎて退屈な内容だったかもしれません。

ですがせっかくサララボさんという大きな媒体で記事を書かせて頂けるという機会なので、誰かに血統とか競馬を勧める時に「これ読んでみるといいよ」と紹介してもらえるようなものを残しておきたかったという思いで執筆に至りました。
いずれはもっと踏み込んだ実用的な血統の取扱説明書も書きたいなとは思っていますが、そちらはなかなか骨が折れそうなので書かないかもしれません。(笑)

ひとまずは本稿をキッカケに血統というものに興味を持って頂けたら幸いです。
私自身、血統以外の知識は案外薄っぺらいので、こういった血統に関する記事以外ではみなさんに提供できるものがないのが心苦しいですが、今後もできるだけ有益な記事を書いていきたいと思っていますのでご贔屓を♪

少々長くなってしまいましたが、この辺りで終わりにしたいと思います♪
みなさんが競馬を楽しむ上でのスパイスとなれていれば幸いです♪
ではみなさん、良い競馬ライフを♪
良い一口ライフを♪(*´꒳`*)ノ


のあ

血統研究家

オーストラリア・中條調教師率いるJAPANOZでEpic Dayを共有する海外馬主。日本の一口馬主ではターファイトや京サラに入会している。血統の深堀が趣味でサララボライター・エムイシ氏の師匠的存在。


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