【一口馬主】セール馬or岡スタ馬?ノルマンディー1次募集のタイプ別の傾向と対策を徹底分析 byカープ

皆さんはじめまして。カープと申します。
2012年より一口馬主を始め、グリーン、ロードを経て、ただいまキャロット、ノルマンディー、YGGに入会中です。
今回、サラブレッド研究所さんで記事を書く機会を頂きました。よろしくお願いします。

はじめに

間もなくノルマンディーの1次募集が始まりますね。

1次募集では岡田スタッド生産馬、各セール購入馬や庭先取引馬も募集されますが、そのタイプにより傾向に違いがあるので分析してみました。

なお、アメブロでも分析記事を書いていますので、よろしかったらそちらもご参照ください。

僕の小規模な一口馬主生活 in福岡 (ameblo.jp)

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1.セレクトセール購入馬

<傾向>

○セレクトセール購入馬は、現3歳世代までに10頭の募集。そのうち3頭が中央勝ち上がりで、勝ち上がり率は30.0%と、ノルマンディー全体の勝ち上がり率を下回る。

○ただし、中央勝ち上がりの3頭は、全て購入額1000万円(厳密には1080万円)以上、募集額1700万円(厳密には1760万円)以上である。購入額1000万以上、募集額1700万円以上の馬に限ると、6頭のうち3頭が中央勝ち上がりで、勝ち上がり率は50%となる。

○10頭の中から、デアリングタクト(牝6歳、オープンクラス、獲得賞金6億4608万円)と、今後の活躍が期待できそうなディナースタ(牡4歳、3勝クラス、獲得賞金4128万円)が出ており、活躍馬が出る確率は高いかもしれない。

○デアリングタクトは1歳セールで購入額1296万円、募集額1760万円。ディナースタは当歳セールで購入額1458万円、募集額2200万円。

○デアリングタクトは父エピファネイアの1世代目の産駒、ディナースタは父ドゥラメンテの2世代目の産駒であり、父の評価が固まっていない時期での募集馬が活躍している。

○社台グループの期待値が高い、後にリーディング上位に位置する王道路線系の父の産駒が活躍している。

※詳細な数値はこちら

https://ameblo.jp/shinkoukai/entry-12811663091.html

<対策>

セレクトセール購入馬は、出資しても良いと思われる。なお、購入時期の年齢(当歳or1歳)は気にしなくて良い。

父については、社台グループの期待値が高く、後にリーディング上位に位置する可能性がある王道路線系で、まだ評価が定まっていない新種牡馬の2世代目までの馬を狙うと良い

○ディナースタの募集額である、2200万円くらいまでの馬に出資するのが良さそうだが、これまでの募集馬総数が少ない中でのデータであるため、上振れする可能性もある。

○購入額1000万円未満(厳密には880万円以下)、募集額1700万円未満(厳密には1440万円以下)の、セレクトセールにしては安価な馬は、現状勝ち上がれていないので避けた方が無難。




2.セレクションセール購入馬

<傾向>

○セレクションセール購入馬は、現3歳世代までに17頭の募集。そのうち5頭が中央勝ち上がりで、勝ち上がり率は29.4%と、ノルマンディー全体の勝ち上がり率を下回る。

○ノルマンディーとしては高額である、購入額2000万円(厳密には2052万円)以上で、募集額2600万円(厳密には2720万円)以上の馬が4頭いるが、1頭が1勝、3頭が未勝利と、活躍している馬は現状いない。

○最も活躍している馬はアウスヴァール(牡5歳、3勝クラス、獲得賞金6961万円)。まだ古馬オープン馬などの活躍馬は出ていないが、今後アウスヴァールがそれになる可能性は高い。

○アウスヴァールは購入額918万円、募集額1560万円。

○収支がプラスになっている馬は、アウスヴァール1頭のみと思われる。

○アウスヴァールは父ノヴェリストで、母は0勝、きょうだいも中央未勝利と、血統的には地味目。

○次に活躍している馬は、ブラックジェイド(牡、2勝クラス、獲得賞金5205万円)だが、収支はプラスにはなっていないと思われる。

○ブラックジェイドは購入額1728万円、募集額2560万円。

※詳細な数値はこちら

https://ameblo.jp/shinkoukai/entry-12816279525.html

<対策>

○セレクションセール購入馬は、勝ち上がり率が29.4%と低く、17頭中1頭しか収支がプラスになりそうにない状況。セレクションセール購入馬は、基本的には出資を避けた方が無難

○購入額2000万円(厳密には2052万円)以上、募集額2600万円(厳密には2720万円)以上の高額帯では、活躍馬は1頭もいない。それでも高額の馬に出資する場合は、収支はプラスになっていないと思われるが、2番目の活躍馬であるブラックジェイドが購入額1728万円、募集額2560万円なので、このくらいの価格が上限か。

○収支がプラスになっているのは、アウスヴァール1頭のみと思われる。よって、もしセレクションセール購入馬に出資する場合は、アウスヴァールの購入額918万円、募集額1560万円くらいの馬に出資するのが1番良さそう

アウスヴァールのように、血統的に地味目で、購入額・募集額が高くない馬が狙い目か。

○セレクションセールは、血統基準や実馬検査を経て上場馬が決定されていることを考えると、血統や出来が一定のレベルに達している馬だというお墨付きがある訳だから、地味目で高くない馬こそが狙い目かもしれない。

3.サマーセール購入馬

<傾向>

○現4歳世代までの、各セールにおける獲得賞金5000万円以上の馬の割合は、次のとおりセプテンバー・オータムセール組よりもサマーセール組が1番低く、その割合は2.9%とかなり悪い。

 ・セレクトセール   12.5%(1頭/ 8頭)
 ・セレクションセール 14.3%(2頭/14頭)
 ・サマーセール     2.9%(2頭/70頭)
 ・セプテンバー・オータムセール   6.8%(3頭/44頭)

○現4歳世代までのサマーセール購入馬は計70頭と、各セールの中で最も頭数が多いが、獲得賞金が1億円を超える馬はおらず、重賞勝ち馬や古馬オープンレース勝ち馬はいない。

○最も活躍している馬は、ミニオンペール(牝7歳、オープンクラス、獲得賞金8997万円)、で、購入額464万円、募集額960万円。

○収支がプラスになりそうな馬は、現時点ではミニオンペールと、バルミュゼット(牡4歳、2勝クラス、獲得賞金4371万円)の2頭のみと思われる。

○バルミュゼットは購入額462万円、募集額1120万円。

※詳細な数値はこちら

https://ameblo.jp/shinkoukai/entry-12817960699.html

<対策>

サマーセール購入馬は、出資を避けた方が無難

○どうしても出資する場合には、収支がプラスになりそうな馬の中で最も価格が高い馬である、バルミュゼットの購入額462万円、募集額1120万円くらいを目安とし、高額馬は出資しない方が良さそう。

4.庭先取引馬

<傾向>

○庭先取引馬は、現3歳世代までに21頭の募集。そのうち10頭が中央勝ち上がりで、勝ち上がり率は47.6%と、ノルマンディー全体の勝ち上がり率を大幅に上回る。

○21頭の中から、ブラゾンドゥリス(牡、オープンクラス、獲得賞金1億8485万円)、オルダージュ(牡7歳、オープンクラス、獲得賞金6685万円)が出ていて、この2頭は収支がプラスだと思われる。

○ブラゾンドゥリスは募集額760万円、オルダージュは募集額960万円。

○収支はプラスになっていないと思われるが、他にもリーピングリーズン(牝、3勝クラス、獲得賞金5277万円)が出ている。

○リーピングリーズンは募集額1600万円。

○上記の3頭の父は、ノボジャック、タイキシャトル、ブラックタイドと、中堅種牡馬や地味目な種牡馬である。

○最近は活躍馬が出ていない。

<対策>

○最近は活躍馬が出ていないが、これまでの高い勝ち上がり率、21頭中2頭が収支プラスである点、募集額が比較的安い点などを踏まえると、庭先取引馬は、積極的にまでとは言えないが、出資しても良いのではないか

○募集額が1000万円未満の馬の活躍が目立つが、現在ではそのような馬の募集は見込めないと思われる。そのため、リーピングリーズンの募集額である、1600万円くらいの馬に出資するのが良さそう。

父が中堅種牡馬や地味目な種牡馬である馬を狙うのが良い。なお、父がリーディング上位の種牡馬のケースでは、活躍馬が出ていない。

○庭先取引馬は、セール購入馬などに比べ、価格の割に馬の質が悪くない印象がある。収支や出来などのリスクを極力低くすることを最優先とする場合には、1番適した馬かもしれない。




5.岡田スタッド生産馬

<傾向>

○岡田スタッド生産馬の、全世代の中央勝ち上がり率は36%であり、各セール購入馬より高いと思われる。

○ただし、現3歳世代までの直近5世代の勝ち上がり率は32%であり、最近は低迷気味。

○ノルマンディー全体の獲得賞金上位20頭(7000万円以上。ファンド解散馬含む)のうち、岡田スタッド生産馬は16頭とその多くを占める。

○ただし、ファンド継続中の馬の獲得賞金上位20頭(2400万円以上)に限ると、岡田スタッド生産馬は9頭に減り、ここでも最近の低迷ぶりが現れている。

○岡田スタッド生産馬で最も活躍している馬は、アナザートゥルース(牡、オープンクラス、獲得賞金2億8856万円)で、募集額2880万円。

○岡田スタッド生産馬以外を含めたノルマンディー全体で見ても、アナザートゥルースの募集額2880万円より高い馬では、活躍馬が出ていない。

○岡田スタッド生産馬のうち、高額な部類である募集額2000万円台の馬は、アナザートゥルースを含め現3歳世代までに9頭いて、中央勝ち上がりは7頭、勝ち上がり率は77.8%とかなり良好。うち4頭は獲得賞金7000万円以上と、活躍馬が出る割合も高い。

○ただし、募集額2000万円台の馬で、獲得賞金7000万円以上の4頭は、全てファンドが解散されている馬であり、ファンド継続中の馬はいない。ここでも最近の低迷ぶりが現れている。

○ファンド継続中の岡田スタッド生産馬のうち、最も活躍しているのはゴールドパラディン(牡6歳、オープンクラス、獲得賞金1億499万円)で、募集額1800万円。

○なお、ファンド継続中の獲得賞金上位5頭(7000万円以上)の馬については、既に収支がプラスになっていると思われる。その中で最も募集額が高いのが、同じくゴールドパラディンで1800万円。最も募集額が安いのが、バンクオブクラウズ(牡6歳、オープンクラス、獲得賞金8862万円)で960万円。

○岡田スタッド生産馬のうち、獲得賞金が7000万円以上の馬は16頭いるが、その父の内訳は次のとおり。

①レックススタッド、ビッグレッドファームの種牡馬・・・11頭
→マツリダゴッホ6頭、アイルハヴアナザー2頭、スクリーンヒーロー、ロージズインメイ、ゴールドシップ

②社台スタリオンステーションの種牡馬・・・4頭
→フレンチデピュティ、ヴァーミリアン、マンハッタンカフェ、キングカメハメハ

③その他(イーストスタッド)の種牡馬・・・1頭
→メイショウボーラー

○父がレックス、ビッグレッド、社台スタリオン以外の種牡馬の場合、活躍馬は1頭しか出ていない。

○上記16頭のうち、父がビッグレッドの種牡馬(アイルハヴアナザー、ロージズインメイ、ゴールドシップ)である馬は4頭いるが、うち3頭が父の1・2世代目の産駒であり、父の評価が固まっていない時期での募集馬について活躍馬が多い。

○上記16頭の、活躍したカテゴリーごとの頭数は次のとおり。

 ・芝短距離   7頭(※父マツリダゴッホ5頭、その他父2頭)
 ・ダート中距離 3頭
 ・ダート長距離 2頭(※障害OP馬ギガバッケンの平地時カテゴリー含む)
 ・ダート短距離 1頭
 ・芝中距離   1頭
 ・芝長距離   1頭
 ・芝マイル   1頭(※父マツリダゴッホ1頭)

○芝短距離とダート中距離の活躍馬が多い。ただし、芝短距離の活躍馬の大半がマツリダゴッホ産駒である。

○番組数が多いダート短距離の活躍馬が少ない。これは、レックス、ビッグレッド、社台スタリオンに、あまりダート短距離向きの有力な種牡馬がいなかったことが要因かもしれない。

○番組数が多い芝中距離の活躍馬が少ない。これは、芝中距離は社台系の馬が席巻しており、日高系の馬は活躍しづらいカテゴリーであることが要因だと思われる。同様の理由で、芝マイルも活躍しづらいカテゴリーだと考えられる。

○上記16頭のうち、牡は12頭、牝は4頭と、活躍馬の割合は牡が75%と高い。

<対策>

○岡田スタッド生産馬は、勝ち上がり率、活躍馬の数ともに、ここ最近は低迷気味。それでも日高1歳セール購入馬よりは数字は良く、これまでの実績も踏まえれば、岡田スタッド生産馬は、やはり出資候補からは外せない

○活躍馬の中で最も募集額が高額だったのが、アナザートゥルースの2880万円。岡田スタッド産以外を含めたノルマンディー全体で見ても、活躍馬の中にこれ以上高額だった馬はいないため、3000万円(厳密には2880万円)超の馬には出資しない方が無難

○最近はあまり出ていないが、以前は募集額1000万円未満の馬でも活躍馬が出ている。募集額1000万円未満だからといって、必ずしも敬遠する必要はない。ただし、今後はこの価格帯での募集馬は少ないと思われる。

○ノルマンディーとしては高額な、募集額2000万円台の岡田スタッド生産馬については、最近は活躍馬が出ていないものの、以前はかなり高い確率で活躍馬が出ていたことから、対象外にしない方が良いと思われる

○また、ファンド継続中の岡田スタッド生産馬のうち、1番の活躍馬であるゴールドパラディンの募集額は1800万円と、やや高額な部類に入る。

○以上のことから、岡田スタッド生産馬は、募集額3000万円超の馬には出資しない方が無難であるものの、かといって安めの馬ばかりにこだわり過ぎ、募集額が1000万円台後半から2000万円台の馬を避けてしまうと、活躍馬を引ける可能性が低くなると思われる。

○直近の実際の例を挙げると、現3歳世代の岡田スタッド生産馬の中において、獲得賞金が世代トップで、世代1番の活躍馬になりそうなのが、母シュヴァリエの産駒であるセーヌドゥレーヴ(牝3歳、2勝クラス、獲得賞金2315万円)であるが、その募集額は2360万円と高額である。

○父については、社台スタリオンの種牡馬からも活躍馬が出ているが、岡田スタッドとの関係性が深いレックス、ビッグレッドの種牡馬からは、その3倍近い数の活躍馬が出ている。よって、父がレックス、ビッグレッドの種牡馬である馬を狙う方がより良い

父がレックス、ビッグレッド、社台スタリオン以外の種牡馬である場合は、基本的には避けた方が無難

父がビックレッドの種牡馬である場合、まだ評価が定まっていない新種牡馬の、2世代目までの馬を狙う方がより良い

芝短距離、ダート中距離に適性がありそうな馬を狙う方がより良い

○ただし、マツリダゴッホが種牡馬を引退したので、芝短距離ついては、今後これまでのようには活躍馬が出ない可能性もあり、注意が必要。

○社台系の馬が席巻している芝マイル~中距離に適性がありそうな馬は、実績的にも一般論的にも、基本的には避けた方が良さそう。

基本的には、牡馬を狙う方が良い

○ただし、現時点における岡田スタッド生産馬のうち、3~5歳の各世代の獲得賞金トップは、いずれも母シュヴァリエの産駒で、その全頭が牝馬であることから、母シュヴァリエの産駒に関しては、牝馬を狙っても全く問題ない。

おわりに(注意点)

○上記では、出資しても良さそうな募集額の上限の目安などについても述べたが、セリ市で年々価格が上昇しているように、馬の取引市場は活況が続き価格が上がり続けていることから、募集額の目安についても補正が必要になる可能性があり、注意が必要。

○参考として、直近の5年間における各セールの平均価格・上昇率と、ノルマンディーの中央募集馬の平均価格・上昇率は次のとおり。

 ①各セールの2018年産と2022年産の平均価格とその上昇率
  ・セレクトセール当歳:4350万円 → 6303万円、44.9%増
  ・セレクトセール1歳:5221万円 → 6806万円、30.4%増
  ・セレクションセール:1575万円 → 2292万円、45.5%増
  ・サマーセール   : 575万円 →  773万円、34.4%増

 ②ノルマンディー中央募集馬の2017年産と2021年産の平均価格とその上昇率
  ・ノルマンディー中央募集:1362万円 → 1535万円、12.7%増

○岡田スタッド生産馬の募集額の上昇率は、セール購入馬より低く抑えられていると思われる。それを踏まえて補正割合を考えると、岡田スタッド生産馬は1割程度の補正、セール購入馬は2・3割程度の補正が必要になるかもしれない。

〜〜〜

ゲストライター:カープさん

2012年より一口馬主を始め、グリーン、ロードを経て、現在はキャロット、ノルマンディー、YGGに入会中。主なノルマンディーでの出資馬はデアリングタクト、プリュムドール、シュヴァルトライテ等。

個人ブログの僕の小規模な一口馬主生活 in福岡 (ameblo.jp)にて記事を執筆中。

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