今回はノルマンディーOC2023年2次募集の全頭分析記事です。
募集馬検討にお役立ていただければ幸いです。
※成績を保証するものではありません、出資は自己責任でお願いします。
No36 ヴンダーゾンネの22
一口:3.5万円
父:ウインブライト
母父:グラスワンダー
体高:157
胸囲:178
管囲:20.5
体重:463
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新種牡馬ウインブライト産駒です。
ウインブライトは受胎率が高いらしく、岡田スタッドのウインブライト産駒の生まれ月が軒並み遅いことから、何となくどんな運用をされたいるのかは想像がつくところです。
種牡馬としてのプライドを一旦おいておけば、これはある意味チャンスでもあり、本来なら種付けされないようなレベルの繁殖にラッキーパンチでつけてもらえることがあるということです。
ヴンダーゾンネはサララボライターのずーさんも言及の通り、アリンナを輩出しており岡田スタッドでもハイレベルな繁殖です。
5月20日生まれを考えると2次に回った理由も説明がつきますし、サイズ的には問題ないサイズにすでに成長しています。
歩様を見てみるとなかなか良いですよね。
トップラインはやや背が垂れ気味に見えて気になりますが、歩き方から強く、踏み込みはなかなか良さそうです。
ウインブライトの体つきについて、某生産牧場の社長がステイゴールドのコピーのようだとおっしゃられていました。
まさに私が見てきたウインブライト産駒は中サイズでも運動神経が良さそうで、綺麗に歩く子が多く、期待値以上の結果を残す可能性を感じているところです。
一方リスク面としては前脚後脚ともに内に入ってきているので、一定怪我リスクは怖いです。特に左前ですかね?
種牡馬ウインブライトへの期待値とこのリスクの天秤をどう判断するかというところでしょうか?
No37 サウスグローリーの22
一口:4.1万円
父:パイロ
母父:サウスヴィグラス
体高:155
胸囲:181
管囲:20.5
体重:471
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パイロ牡馬産駒の勝ち上がり率は40%です。
地方での活躍ぶりからもっと高い数字なのかなというイメージがありましたが、中央ではこのくらいの数字なのですね。
水準以上ではありますが、ダート種牡馬であることを考えると中央での活躍ぶりは『まずまずかな?』というところです。
パイロに母父サウスヴィグラスだと、地方馬っぽい血統だという印象を受けますね。この値段まで上がったのは馬っぷりの良さ故でしょうか?
母父エンドスイープ系は14頭出走して勝ち上がり率7%とあまりいい組み合わせとは言い難いですかね、サンプル不足な部分は否めませんが。
父方APインディ系に拡大しても相性の数字はかなり悪いので、あまり個人的には配合相性は推奨しづらいですかね。
全姉はまだ川崎で1勝、ブラックタイプは4代母のファミリーまで遡るので母系の活力的にも大物期待というよりはコツコツ中央地方問わず走ってくれる馬というイメージでしょうか?
血統的にダートの短いところを意識しますので、サイズがしっかりあるのはいいですね。
まだ締まりはありませんが筋肉がつく容量は十分ありそうなコンフォメーションです。
歩きはややゆっくりですが、踏み込みはダート馬であることを考えたら及第点でしょう。
飛節は右後が外弧で回すので一見ブレて見えますが、よく見るとそこまででもないです。
一方前脚は気になりますね。
右前の球節から下がぎゅっと外に向かっていて蹄も着地する時にかなり外側を向いているように見えます。
大型の馬になりそうですので前脚負担が大きくなりそうなのは気をつけたいポイントです。
様子見できるなら早い時計を出しても反動が大丈夫そうか、確認したい1頭かなと思います。
チャリンチャリン系っぽい馬なので、脚元は丈夫だと嬉しいんですけどね、あとは回収を考えると少し募集額が高価なのでそこをどう判断するかでしょうか?
No38 ジェルヴェーズの22
一口:2.6万円
父:レッドファルクス
母父:メイショウサムスン
体高:162
胸囲:178
管囲:20.0
体重:470
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レッドファルクス牡馬の勝ち上がり率は23%と現状ちょっと苦しい数字です。
まだサンプルが少ないのでこれからもう少し上がるかも知れませんが、伸びても平均点までくらいでしょうか?
AEIなどを鑑みても種牡馬的には現状厳しい数字ですので、母系や馬体に魅力があるかチェックしていく形になると思います。
ノルマンディー は種牡馬成績がイマイチでも母系や馬体で走る馬がしばしばいますので、種牡馬成績だけで見切るのはナンセンスだと思います。
そして本馬の半兄はノルマンディー で中央3勝の活躍馬、アースライザーですし、2代母は桜花賞3着のジェルミナルですから、母系はかなり魅力的ですよね。
5月の遅生まれですが、サイズもしっかりあるのも魅力です。
芦毛なので筋肉の張り感がわかりにくいですから、少しだけ割増で筋肉のカットは評価して良いと思います。
とはいえ、立ち姿からや歩様動画を見ると少しトモの容量は小さい感じがしますね、前が特別大きいという感じもないと思うのでここはトモの容量過激派の僕としては気になるポイントです。
歩かせてみると後ろ足の踏み込みはそこそこあるのですが、なんとなく全身の連動性やリズム感がぎこちなく感じました。
首とトップラインの連動性がこの動画ではイマイチに見えるのかもしれません、踏み込みはキビキビしているようにも見えるんですけどね。
トップラインもシルエットが好みでないため余計そう見えるのかもしれません。
飛節安定感はかなりありますね、遅生まれですが意外と仕上がりは早いかもしれません。
前脚はちょっと距離が近めですかね?両前共ですが特に左前が内側に入ってきているように見えました。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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