普段はYouTubeチャンネル「PON HORSE CLUB」で毎週主にJRA重賞の予想を動画として配信しておりますが、
今週はドバイの予想をこちらの記事で紹介したいと思います。
実は、YouTubeチャンネルでの予想が今絶好調なんです。
中山記念◎ヒシイグアス(4番人気)
弥生賞◎タスティエーラ(2番人気)
金鯱賞◎プログノーシス(1番人気)
スプリングS◎ベラジオオペラ(2番人気)
と、なんと4週連続で本命馬が1着に来ております。
この勢いそのままに、ドバイワールドカップも当てたいと思います!
日本馬のチャンスは?
パンサラッサが勝ち日本中が歓喜したサウジカップから約1ヶ月。
ドバイワールドカップも、※オールウェザーで行われていた時代にヴィクトワールピサが制しておりますが、ダートに変わった2015年以降では日本馬には非常に厳しいレースとなっております。
※オールウェザー: 人工素材を使用した馬場のこと。
しかし、今回はこのレースに日本馬が何と14頭中8頭も登録ということで、チャンスがあるレースだと考えております。
まずは「海外馬」「日本馬」に分けて考えていきたいと思います。
海外馬考察
まず、海外馬に関して。
例年に比べると小粒なメンバーかと思っております。
というのも、テイバやアートコレクター、リッチストライクやプロキシなど、アメリカの有力どころが軒並み回避したからです。
また、圧倒的な強さを見せつけたまま引退したフライトラインがいないのもありますね。
なので日本馬には大チャンス…と言いたいところですが、小粒とはいえ明らかに強そうな馬は2頭います。
◎カントリーグラマー
まず、カントリーグラマー。
前走サウジカップではパンサラッサに敗れたものの、
このレースはカントリーグラマーにはかなり厳しいレースだったと考えています。
サウジカップの4コーナー、覚えているでしょうか?
イン前に日本馬が結束して集合していた為、スペースがないカントリーグラマーはそのだいぶ外を通らざるを得ず、パンサラッサに届かず2着に敗れてしまいました。
またカントリーグラマー以外の馬は前残り決着。
差し馬のカントリーグラマーには展開にも恵まれなかったと思います。
勿論パンサラッサが勝利したことは偉業だと思いますが、正直同じレースを10回やったら、少なくとも半分以上はカントリーグラマーが勝っていたレースだと思います。
加えてこの馬は昨年の同レース覇者であり、ダート2000mは全てGⅠで3戦3勝。
サウジカップ2着からこのレースに臨むという点も昨年と全く同じです。
正直死角が全く見当たらないので、恐らく一番人気ですが馬券はこの馬から組み立てるのがセオリーかと思います。
この馬が勝つ可能性が1番高いと思いますし、この馬が4着以下に沈むとはあまり思えません。
☆アルジールス
アルジールスはデビュー当初は芝で走っていた馬ですが、ダートに転じ才能が開花した馬です。
GⅠ勝ちこそないものの、ここ最近覚醒した印象で、1600m、1900mのGⅡを共に1.2秒差で連勝。
しかも決して相手が弱かったわけでもありません(因みに前走の2着馬は今回も出走してくるベンドゥーグです)。
前走で距離延長も克服しておりますし、勝ち方も外から捲り切って圧勝するという非常に内容の濃いものです。
この勢いなら、日本馬だけでなく昨年覇者のカントリーグラマーさえ喰ってしまってもおかしくないとは思います。
ただしGⅠ実績がない点や、覚醒前とはいえ昨年はゴドルフィンマイルでバスラットレオンに完敗している点も踏まえ、今回は☆という印に留めたいと思います。
海外馬総評
この2頭が強そう、という下馬評ですが、自分もそれに同意です。
この2頭以外の馬は、未知数な面があるので怖い馬もいるものの、重い印を打ちたいと感じる馬は特に見当たりませんでした。
なので残る○と▲に関しては、日本馬から選出しました。
日本馬考察
今回、日本馬が8頭出走するということで、今回馬券を的中させる鍵は間違いなく「日本馬の取捨」にあると思っております。
これを考える上で、日本の2つの中央ダートGⅠである「フェブラリーS」と「チャンピオンズC」について考える必要があると考えております。
私のYouTubeチャンネルをよくご覧になっている方ならご存知かもしれませんが、
「フェブラリーS」と「チャンピオンズC」は、全く適性の異なるレースだと思っております。
具体的には以下の通りです。
・フェブラリーS
⇨ワンターンの競馬の為、「器用さ」よりも芝も走れるくらいの圧倒的な「スピード」が求められるレース
・チャンピオンズC
⇨4つのコーナーを内でロスなく回れる「器用さ」と「パワー」「スタミナ」が求められるレース
フェブラリーSは芝も走れるソダシやモズアスコット、エアスピネルなどでも好走できる一方、チャンピオンズCはそういった馬たちは凡走し、器用さや純粋なダート適性が問われると思っております。
これはサウジカップとドバイワールドカップとの違いに直結していると思います。
サウジカップはワンターンな上、芝も走れるくらいのスピードが求められます。ドバイワールドカップはコーナー4つである為、器用さや純粋なダート適性を問われると思います。
なので、フェブラリーSとチャンピオンズCを連続好走することが難しいのと同じように、サウジカップとドバイワールドカップとを連続好走することは難しいと考えております。
そして、サウジカップはフェブラリーSに寄った適性で、今回のドバイワールドカップは、かなりチャンピオンズカップに寄った純粋なダート適性が求められると考えております。
現にオールウェザーから純粋なダートに変更された2015年以降で唯一ドバイワールドカップで馬券圏内に来たチュウワウィザード(2021年2着、2022年3着)は、フェブラリーSの出走経験こそ無いもののチャンピオンズCを制したことのある馬です。
また、この馬は逆にサウジカップでは2021年9着と凡走しております。
このことからも、適性が違うことには頷けるでしょう。
ここで、今回の日本馬を各ジャンルで分類してみましょう。
・カフェファラオ
・ジュンライトボルト
・クラウンプライド
・テーオーケインズ
・パンサラッサ
・ジオグリフ
・ヴェラアズール
・ウシュバテソーロ
今回のドバイワールドカップは、チャンピオンズC寄りの適性が求められると思うので、
Aに分類されたカフェファラオは、サウジカップからパフォーマンスを落とすことが予想されます。
なので買いたい馬はBの中から探したい。
・ジュンライトボルト
・クラウンプライド
・テーオーケインズ
この中で、クラウンプライド以外はチャンピオンズCを制した経験があります。
ただし、ジュンライトボルトは今年のサウジカップ7着、テーオーケインズは昨年のサウジカップ8着と大敗しています。
いくら適性が違うとはいえ、ここまで負けてしまうとそもそもの海外競馬への適性を疑問視してしまいます。
そう考えると、勿論チュウワウィザードのように一変する可能性こそあるものの、未知数であるが故あまり重い印は打ちづらい。
◯クラウンプライド
そして残ったのはクラウンプライドです。
この馬は本来適性がないはずのサウジカップ5着(0.46秒差)だけでなく、昨年のUAEダービーを制するなど、海外に抜群の適性を持っております。
UAEダービーの勝ち馬からはかつてドバイワールドカップを連覇したサンダースノーが出ております。
また、この馬の強さは13着に敗れた昨年のケンタッキーダービーにも表れていると考えております。
「13着の何が強いんだ!?」と思う人も多いかと思いますが、このレース前が壊滅的な爆死ペースだったのです。
そしてクラウンプライドはその爆死ペースを先頭で刻んでおりました。
それなのにも関わらず、異国の地、世界最高峰のレースでそこまで大差をつけられることなく最後まで走り切ったクラウンプライドに、私は底知れない根性やスタミナ、海外適性を感じました。
そういう意味でも、このBの中ではクラウンプライドが1番旨みがあると感じました。
よって○に抜擢します。
(※余談ですがクラウンプライドは東京ダートマイルのヒヤシンスSで6着に敗れております。フェブラリーSやサウジカップのようなワンターンのレースには本来適性がないと思っている為、その中でのサウジカップの5着には非常に価値があるものだと考えております。)
続いて、Cの馬たちを見てみましょう。
中には芝馬ばかりです。
芝馬は先述した通り、適性はチャンピオンズCよりもフェブラリーSに寄っています。
個人的には芝馬のパンサラッサやジオグリフがサウジカップで好走できたのも、その芝馬特有のフェブラリーS寄りの適性があったからだと思っていて、だからこそ完全なダートであるドバイワールドカップではパフォーマンスを下げると思っております。
そしてヴェラアズールに関しても、脚元が怪しかったが故デビューからダートを使わざるを得ず、脚元がしっかりして満を持して芝を試して覚醒したイメージがあります。
なので、確かにダート時代は長めのダートをよく使っておりましたが、本質的には芝馬で純粋なダート適性はそこまでなく、この馬も「フェブラリーS寄りのダート適性」に例外なくカウントされると思います。
ということで、Cに該当する馬もなかなか厳しい。
…というわけではなく、1頭お忘れではないでしょうか。
▲ウシュバテソーロ
この馬はヴェラアズールとは真逆で、芝で頭打ちになってからダートに転じて覚醒した馬です。
最近の上がり馬であるが故、中央ダートGⅠには未出走。
この馬は川崎記念でテーオーケインズとタイマンを張って勝利。このレベルでもまだ底を見せておりません。
個人的にこの馬が1番強かったレースは、ダート転向後初戦の3勝クラス、横浜Sです。
道中最後方の位置にいながら、直線だけで全頭を差し切り。
上がり3Fは脅威の34.0。勿論最速で、上がり2位に何と1.5秒差をつける次元の違う脚を見せつけました。
ただこの馬は初の海外ということもあり、完全にその適性も未知数です。
本来なら怪しむべき馬なのかもしれませんが、その底知れない能力や、世界のマルシュロレーヌと同じオルフェーヴル産駒である点からも軽視はできません。
ここは「もしかしたらめちゃくちゃ強いのでは?」と期待も込めて、▲という印にしたいと思います。
印まとめ
◎カントリーグラマー
○クラウンプライド
▲ウシュバテソーロ
☆アルジールス
PON馬券塾 PON
Youtuber
競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど
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