【クイーンエリザベス2世C2023予想】回収率103%!PONの本命馬は?

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皆さんこんにちは、PONです。
普段はYouTubeチャンネル「PON HORSE CLUB」で毎週主にJRA重賞の予想を動画として配信しております。
昨年度の単複回収率は103%でした。
今週は香港の予想をこちらの記事で紹介したいと思います。
YouTubeの方で全頭診断も行っているので、
そちらも併せてご覧いただけましたら幸いです。

日本馬に相性の良いQE2世C

クイーンエリザベス2世カップとは、香港のシャティン競馬場で行われる芝2000mの国際G1です。

日本馬の優勝は

・エイシンプレストン(2002年・2003年)

・ルーラーシップ(2012年)

・ネオリアリズム(2017年)

・ウインブライト(2019年)

・ラヴズオンリーユー(2021年)

の5頭(6回)。レースレコードは日本馬ウインブライトの1.58.81です。

まずは日本馬に相性の良いレースなのかな?というのが第一の感想です。

勝ちタイムにしても、基本的に2分ジャストから前後数秒程度と、欧州の馬場ほど時計がかからないことが、日本馬が活躍できる理由でもあるのでしょう。

また、この歴代優勝馬たちを見ると「日本の高速馬場を得意とするタイプとは若干適性が逸れてるのかな?」と思います。

実際にこの5頭の日本GⅠの勝利数は2勝(エイシンプレストンの朝日杯3歳S、ラヴズオンリーユーのオークス)。

逆にこのレースで敗れた日本馬には、GⅠ4勝のリスグラシューや、無敗の牝馬三冠馬デアリングタクトらがいます。

そう考えると、日本での序列が適性の差で逆転してしまうことが大いに起こるのかな?と思います。

優勝馬たちを見ると、日本で言うと中山や札幌適性の高い馬が多い印象を受けます。

・エイシンプレストン→朝日杯3歳S1着

・ルーラーシップ→AJCC1着

・ネオリアリズム→中山記念1着、札幌記念1着(モーリスに勝利)

・ウインブライト→中山重賞4勝

・ラヴズオンリーユー→札幌記念2着(1着は52kgのソダシ)

こう考えると、中山の坂や札幌の洋芝に対応できるようなパワーの持ち主がQE2世Cでも好走できるという仮説が生まれます。

なので、日本馬では中山や札幌適性の高い(高そうな)馬をピックアップして買うことがベターなのかなと考えます。

それでは印に参りましょう。



◎ロマンチックウォリアー

○マネーキャッチャー

▲トゥールビヨンダイヤモンド

☆ジェラルディーナ

?プログノーシス

各馬評価

◎ロマンチックウォリアー

こんなに日本馬でも通用すると言っておいて非常に恐縮ですが、本命は圧倒的1番人気のロマンチックウォリアーです。

この馬は全成績が(9,2,0,1)という圧倒的な成績で、

現在香港でその名を轟かせている”香港三強”の一角を形成します。

香港三強のラインナップとその戦績は、

ゴールデンシックスティ(24,2,1,1)

カリフォルニアスパングル(10,6,1,0)

ロマンチックウォリアー(9,2,0,1)

と、どれも圧倒的な成績であり、

しかもこれらの馬の敗れたレースは三強同士で潰しあったが故の敗戦が殆どです。

それだけこの三頭が今の香港競馬を牛耳っているのです。

日本馬でこの三強に勝ったことのある馬はまだ1頭もいません。

ロマンチックウォリアーは昨年の香港カップで2着ダノンザキッドに4と1/2馬身差をつける圧勝劇で、日本馬との力の差を改めて示しました。

ましてや、今回も前回と同舞台、ロマンチックウォリアーのホーム香港。

正直この三強に勝つ為には、イクイノックスなどのような現役最強クラスを持っていかないと厳しい気がしております。

ここ2戦2着が続いていますが、敗れた相手はゴールデンシックスティであり、ゴールデンシックスティ以外の馬に先着を許したのはキャリア12戦でまだ1回しかありません。

正直崩れることは想定できないので、この馬を軸として馬券を組み立てるほかないでしょう。

○マネーキャッチャー

対抗は穴馬のマネーキャッチャーです。

マネーキャッチャーは昨年の香港Cで日本オッズだと単勝219.5倍の10番人気の低評価ながら3着に突っ込んできました。

その後2023年に入ってから既に4戦もしているのですが、マネーキャッチャーはあの香港Cがフロックではなかったことを証明しております。

まず4走前、年明け初戦のGⅢジャニュアリーCを勝利。

3走前のGⅢセンテナリーヴァーズこそ最下位6着と崩れましたが、

2走前の香港ゴールドCでは3着。

この時の1着はゴールデンシックスティ、2着はロマンチックウォリアーと、いずれも”香港三強”なので仕方ないし、香港三強以外の馬の中では最先着。

しかも、ロマンチックウォリアーとの着差は1と1/2馬身差と、香港Cの時から詰めました。

前走チェアマンズTでは2着。

この時の1着はカリフォルニアスパングル。またも”香港三強”ですね。笑

このように、今年になって3走前以外は香港三強以外の馬では全て最先着をしていて、決して弱くない馬であることがわかります。

正直ロマンチックウォリアーに先着する未来はあまり浮かびません。

ただし、確かにドバイオナーや強そうな日本馬はいるものの、地元の利やその安定感を活かしてロマンチックウォリアーに次ぐ2,3着に残す可能性は大いにあると思います。

ダノンザキッドに香港Cで敗れてはいるものの、着差は3/4馬身と僅かですし、力をつけてきた今なら逆転があってもおかしくない。それでいてこのオッズ差ならこちらを狙う他ないと考えたので、対抗にしました。



▲トゥールビヨンダイヤモンド

単穴はシンガリ人気のトゥールビヨンダイヤモンドです。

あれだけ日本馬に相性が良いと言っておきながら、◎○▲は全部香港馬ですね。笑

トゥールビヨンダイヤモンドは昨年の香港カップでロマンチックウォリアー、ダノンザキッド、マネーキャッチャーに次ぐ4着に入った馬です。

マネーキャッチャーとの着差は1馬身とそこまで差がなかったのですが、2023年に入ってからの順調度に差が生まれております。

年明け初戦のGⅠ香港ゴールドCで6着、続くGⅡチェアマンズTでも6着。共に下から数えたほうが早い着順となっております。

こう聞くとあまり買えない馬のように感じるのですが、

この馬の推せるポイントは「前年QE2世C2着馬」であるという点です。

QE2世Cはリピーターが好走する傾向があります。

具体的な例を見ていきましょう。

・エグザルタント(19年2着、20年1着)

・イーグルウェイ(18年3着、20年3着)

・パキスタンスター(17年2着、18年1着)

・ワーザー(16年1着、17年3着)

・ミリタリーアタック(13年1着、14年2着、16年2着)

・ブレイジングスピード(15年1着、16年3着)

・カリフォルニアメモリー(11年2着、13年2着)

など、キリがない程複数年好走したパターンがあります。

元々この辺の時期から調子を上げてくる馬ですし、昨年と同様の「1着ロマンチックウォリアー、2着トゥールビヨンダイヤモンド」の決着となる可能性も全然あり得ると感じます。

そんな馬がシンガリ人気なのであれば、迷わずGOであると考え、単穴に抜擢します。

☆ジェラルディーナ

特注馬はジェラルディーナ。やっと日本馬の登場です。

現状、日本馬の中で最もシャティン適性の高い可能性がある馬だと思います。

冒頭に述べた通り、中山や札幌の適性の高い馬と考えた時、ジェラルディーナは中山のGⅡオールカマーを勝利していることがその理由です。

ダノンザキッドもGⅠホープフルSを勝利しておりますが、その後の中山のレースでは振わずであり、この馬は2歳時は能力の違いで勝っただけで、本質的には中山が得意な馬ではないと思っております。

父は香港GⅠ3勝のモーリス。母はドバイSCを制したジェンティルドンナ。

安直な考えかもしれませんが、血統的にもアジア圏のレースは向きそうです。

また叩き2走目である点や、C.デムーロJに乗り替わる点からも、大阪杯からパフォーマンスを上げてくる可能性は高いです。

しかし香港馬より下の評価に留めた理由としては、以下の2点です。

・昨年秋の快進撃は枠や展開に恵まれ続けたラッキーもあった

・非根幹距離、特に2200mの鬼である可能性があり、2000mは若干短い印象があるから。

正直不安要素も一定あるので、ロマンチックウォリアーとの逆転は厳しそうですし、他の香港馬にも先着を許す可能性もある。その為☆という評価にさせていただきます。

?プログノーシス

最後に、ちょっと自分でも評価に迷っている馬として、プログノーシスを紹介します。

プログノーシスは前走金鯱賞で重賞初制覇。その後大阪杯をパスしてこのQE2世Cに駒を進めてきました。

この馬は「伝説の毎日杯」3着馬です。

1着シャフリヤール→ダービー・ドバイSC馬

2着グレートマジシャン→ダービー4着

3着プログノーシス→金鯱賞1着

4着ルペルカーリア→OP馬

7着ダディーズビビット→L競走2勝、阪急杯2着

この馬含め凄いメンバーだったことがわかります。

香港での適性を測る為、中山・札幌適性について考えてみると、この馬は関西馬であるが故か、中山や札幌で走った経験がありません。

しかし、中山や札幌に比較的近い形態である阪神競馬場では(3,1,1,0)と抜群の実績であり、走法的にも中山ひいては香港も「合いそう」であるとは考えております。

なのでこの馬を推したい気持ちはあるのですが、この馬を考える上で最も議論しなければいけない点は、鞍上であるZ.パートンJです。

この馬は道中エキサイトする癖があり、折り合いをつけるのが非常に難しい馬です。

強い馬ではあると思うのですが、乗り難しい馬であるが故取りこぼしも多い馬です。

しかしそれを完璧に乗りこなしているのが川田将雅Jです。この馬は川田J騎乗時は(5,0,0,0)と全勝、川田J以外騎乗時は(0,1,1,1)と全敗なのです。

そして今回は、川田Jは天皇賞(春)のボルドグフーシュ騎乗の為香港には遠征せず、Z.パートンJに乗り替わりになりました。

プログノーシスは繋がりの深い中内田充正厩舎の馬なので、ボルドグフーシュを選んだのは少し意外でした。

これをどう見るかですね。

Z.パートンJは香港のリーディングジョッキーを5度も獲得しているトップジョッキーです。

日本でも2015年の高松宮記念を香港馬エアロヴェロシティで制しております。

実績は間違いないですし、関係者と密な打ち合わせをし川田J以上に上手に乗ってくれれば、ロマンチックウォリアーとの逆転の可能性が極わずかながらある唯一の馬だと思っております。

しかし、本当に鞍上次第でピンかパーか、どちらもあり得ると思うので、『?』という印にしたいと思っております。



ドバイオナーとダノンザキッドは?

現状この2頭は軽視したいと考えております。

これまで結構長文で書いてしまいましたので、ドバイオナーとダノンザキッドを軽視している理由に関しましては、私のYouTube動画をご覧いただければと思います。

推奨買い目

3連単1頭軸流し

◎→○▲☆?→○▲☆? (12点、本線)

馬単

?→◎ (1点、抑え)

予想のコンセプトとしては「未知」の日本馬やドバイオナーよりも、「既知」の香港馬を重視する、というものです。

是非ご参考にしていただければと思います。

それでは、良いQE2世Cを!


PON馬券塾 PON

Youtuber

競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど


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