私は社台サンデーには入会してはいないのですが、
収入が増えたらいつか入会したい…!と強く思っているので、
入会はしていないものの毎年社台サンデーの募集馬検討をして、
相馬眼を養っている(つもり)です。
そんな私の推奨馬についての記事を書かせていただきました。
最後まで是非ご覧ください。
クロトノーナの22(父アルアイン)
現状、血統しか検討できる情報がありませんので、血統のみの検討となります。
父アルアイン
アルアインはディープインパクト産駒ながら500kgを超える雄大な馬体の持ち主で、現役時代は皐月賞と大阪杯を共に9番人気という低評価ながら制しました。
切れ味が売りである産駒が多いディープインパクト産駒らしくない、先行からの持続力勝負に滅法強い馬でありました。
余談ですが、この馬は松山弘平Jと北村友一JにJRA・GⅠ初制覇をもたらした馬でもあります。
アルアインの母ドバイマジェスティは米国産馬で、
主な勝ち鞍はBCフィリー&メアスプリント。
産駒は中央デビューした6頭全てが勝ち上がり、うち4頭がオープン馬というハイアベレージ。
弟のシャフリヤールは日本ダービーとドバイSCを制しました。
今年の6月デビューの新種牡馬であるが故、まだデータこそないものの、
産駒の馬産地の評判はかなり良いようです。
その裏付けとして、普通種付け1年目から種付け料や種付け頭数は下がる傾向にあるのにも関わらず、アルアインの種付け料は年々上昇していて、種付け頭数も横ばいです。(勿論、全弟シャフリヤールの大活躍も理由としてあるとは思いますが)
種付け料
2020年:120万円
2021年:120万円
2022年:120万円
2023年:150万円
種付け頭数
2020年:104頭
2021年:108頭
2022年:107頭
また、産駒もセレクトセールで最高額6820万円(スネガエクスプレスの21)を叩き出すなど、
かなり評判の良いことがわかります。
※アルアインに関してはこもこもさんもこちらの記事で触れておりますので、もっと詳しく知りたい方は是非こちらもご覧ください。
母クロトノーナ
クロトノーナはキャロットクラブで総額1600万円で募集された、父ルーラーシップ、母クロノロジストの牝馬です。
母父ルーラーシップはまだ母数がそれほど多くはないものの
・オールパルフェ(父リアルスティール)
・ホウオウビスケッツ(父マインドユアビスケッツ)
・キョウエイブリッサ(父グレーターロンドン)
など、現3歳世代では重賞やGⅠで好勝負になる馬を3頭も輩出しており、父を選ばずブルードメアサイアーとして優秀な”兆し”が見えてきております。
また「母クロノロジスト」でピンとくる方も多いと思いますが、クロトノーナはGⅠ2勝馬ノームコア(父ハービンジャー)、GⅠ4勝馬クロノジェネシス(父バゴ)を姉に持つ馬です。
こんな良血馬ではありましたが、残念ながら現役時代は6戦未勝利で引退となりました。
これは父が馬格のあったルーラーシップでありながらも、この馬自身はサイズが小さく出てしまい、馬体の維持に苦労したことが要因かと思っております。この馬の新馬戦の馬体重は402kgでした。
ノームコアやクロノジェネシスも巨漢馬だったというわけではありませんが、流石に402kgは小さ過ぎますよね。
血統的なポテンシャルは相当ではあるものの、馬体が小さかったが故に大活躍ができなかった馬だと思っております。
そこでアルアインを種付けしたということは、「サンデーサイレンスの3×4を狙った」など様々な理由があるとは思うのですが、やはり1番の理由はクロトノーナにとって弱点であった「馬格」を補う為であると考えております。
実はアルアインは種付け第二候補だったらしく、元々はキタサンブラックを種付けしようとして、残念ながら不受胎だった為、急遽アルアインを種付けしたそうです。
元々の予定が巨漢馬キタサンブラックだったことからも、この馬に足りない「馬格」を補う父を配合しようとしたという生産者の意図は自明だと思います。
第二候補の種牡馬が付けられたのを不安に思うかもしれませんが、このように第二候補の種牡馬を付けて大成功をおさめた例として、三冠馬オルフェーヴルがいます。
母オリエンタルアートには2007年、元々ディープインパクトに3回種付けを試みたものの不受胎で、4回目に急遽ステイゴールドを種付けをしたところ1発で受胎。それで誕生したのがオルフェーヴルです。
なので、こうした成功例もあることからも、この件に関してはあまり気にしなくて良いかと思います。
ただ勿論、こういった背景があるからこそ、これから情報公開されていく中でこの馬の「サイズ」に関しては特に注意しなければいけないと思います。
馬格の問題さえクリアでき、祖母クロノロジストが良い方にはたらけば重賞やその先を狙えてもおかしくない馬だと思っております。
イメージとしては、クロノジェネシスよりもノームコアのような芝マイル〜中距離くらいで活躍するタイプだと思っております。
また、先程クロトノーナは元々キャロットクラブの馬だとお伝えしましたが、
この馬は節約大全のこまちさんがよく仰っている「キャロットクラブからの強奪案件」でもあります。
確かに母は未勝利馬で、馬体も小さくはあるものの、これ程の良血馬、キャロットクラブが大切にしていきたい血統でもあると思います。
なのでこの馬が母馬優先対象で募集されてもそれ程おかしくありません。
なのにも関わらず、サンデーレーシングに来た意味について、深く考える必要があると思います。
更には、母が良血馬とはいえ、元々は総額1600万円募集の馬であり、未勝利馬。
父は評判が良いとはいえ、新種牡馬で社台SSではないアルアイン。
更にはクロトノーナにとっても初仔。正直そこまで高額な募集にはならないのではと思います。
私は、一口60万円の総額2400万円募集と予想します。
確かに今回の社台サンデーの募集馬には、他にも良血馬は存在します。
しかし、このようなそれ程高くなく、庶民(!?)にも手が出せる金額でも大きな夢を見れる可能性が大いにある馬として、
このクロトノーナの22を推奨します。
とにかく、馬体が大きくあって欲しい!
それがまず第一関門ですので、続報を待ちたいと考えております。
PON馬券塾 PON
Youtuber
競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど
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