
私も会員のシルクHC2025年募集馬全頭分析記事を投稿していきます。
見解は全てジェイの私見であり、結果を保証するものではありません。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1ATCオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)リッチシャンパン(豪4勝)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)ハッピーゲート(大井2勝)一口出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)マックアルイーン(3勝C/OP3着)ベストミーエヴァー(LスイートピーS3着)などです。
51 バラーディストの24
メス 3/4 100,000 円 武幸四郎 152.0 176.0 19.3 445
ロードカナロア産駒牝馬の勝ち上がり率は41%と牡馬ほどではないですが高い水準です。
母父ハーツクライの配合は鉄板ニックス配合として知られており、勝ち上がり率は48%です。
この配合からはロードデルレイ、コスタノヴァ、ケイデンスコール、トロワゼトワルなど重賞馬が5頭国内で出ている組み合わせです。サンプル42頭に対して重賞馬5頭というのは驚異的な数値ですし、豪州馬ですが種牡馬入りしたG1馬タガロアも同配合になります。
母は中央3勝馬、本馬は2番子になります。
2代母からはサトノレイナスとサトノフラッグが出ておりボトムラインの活力は十分ですのでボトムライン的にも期待感はありますね。
サイズはやや背が低めではありますが胸の深さはありますし馬体重も及第点だと思います。
歩様を見るとトモ高のシルエットで見栄えはしないですが、踏み込みの力強さや推進力は感じますね。
背中と首も連動させて支えているように見えますし、血統的に緩いと嫌だなと思っていましたが、ものすごく緩いという感じでもないですね、割とシャキッとした馬だなという印象を受けました。むしろバネ感があるというか、さらに前が伸びたらバランスが整っていい歩きができるのではないか?と思うほどです。
前脚は左前がやや内向気味に見えましたがこのくらいをアウトにするともう選べる馬がほぼいなくなるので、流していいかなと思います。
飛節安定感はまずまずいいですね。ロードカナロア産駒は緩い子が多いですがこの馬はカチッとしていていい雰囲気です。
これは面白いんじゃないでしょうか?★注目馬の1頭として取り上げようかなと思います。
ぶっちゃけ懸念は厩舎と脚の細さなんですよね。
キャロットでロードカナロア産駒の脚が細い良血馬に行き、結局デビュー前に頓挫してしまいまともに競馬ができずに引退になってしまった馬がいたのでそのパターンは心配しています。
厩舎については1つ上のジェイストリークのデビュー戦を見ていると、一抹の不安を抱えずにはいられません。一応シルクからの預託馬では63%勝ち上がりとなっており、相性は悪くないですし去年の評判馬のジェイストリークが入っていることを考えるとシルクからの期待値も決して低くはないと思うのですが個人的にはあまりいいイメージがないです。
52 ソブラドラインクの24
牡 2/28 110,000 円 安田翔伍 154.5 178.5 20.0 451
モーリス産駒牡馬の勝ち上がり率は49 %と非常に高い数値です、コルトサイアーのトップラインの系譜をしっかり受け継いでいますね。
母父ヒムヤー系で出走した産駒はいません。
母はアルゼンチンG1馬。半兄はユニコーンSを勝利したカナルビーグルです。
サイズは中型で、この時期としては及第点だと思います、胸も深くていいですね。
歩様は若干可動域が狭く硬めに見えるかも知れませんが、モーリス産駒はコツコツ歩く馬が多く見栄えしないのでこのくらいは及第点だと思いますし、むしろモーリス産駒にしては推進力がある歩きをしているなと思えるほどです。
前脚は右前が若干曲がり気味に見えますが、、、どうでしょうか?
飛節は安定していますね。
普通に悪くない馬だと思います。半兄が活躍しているとは言えダート馬で、舞台がこの馬とは違うと思うので募集金額妥当性があるかはなんとも言えませんが、複数勝利への期待感はあると思って見ています。
53 チャームドヴェールの24
牡 3/18 70,000 円 石坂公一 152.0 177.5 20.4 436
モーリス産駒牡馬の勝ち上がり率は49 %と非常に高い数値です、コルトサイアーのトップラインの系譜をしっかり受け継いでいますね。
母父ネオユニヴァースの配合でも50%が勝ち上がっており、配合相性は良さそうです。
母は中央1勝、3歳以上の母産駒は6頭でうち1頭しか中央で勝ち上がれておらず母の活力には不安が残りますし、ノーザン募集馬としては心許ない数字です。
セレクトセール落札馬ですがこれはノーザン主取りストップ要員かなという気がします。1つ上はDMMバヌーシーの募集馬でしたね、サイズが少し小さかったですが動きは悪くなかった記憶があります。
本馬はやや背が低いですが、胸は深いですしサイズも及第点ですね。
歩様を見るとモーリス産駒にしてはかなり踏み込みが深く、推進力もありいい歩きに見えます。
前後の連動性もいいですし母の活力が…なのでよく見せるだけのタイプであるケースが怖いと言えば怖いですが、馬だけを見ればよく見えます。
ただ、筋肉を見ていくと水っぽさもあり、この色の馬の割にトモに締まり感もないような印象を受けるのでここがパンとしてくるかどうかだと思いますね。
前脚は右前の外弧がきついですが、脚がすごく曲がっているというわけではないので流していいでしょうかね?飛節安定感はまずまずいいと思います。
この価格であれば魅力がある1頭だと思います。
54 ポレンティアの24
メス 3/25 60,000 円 西園翔太 151.5 170.0 19.6 431
ドレフォン産駒の牝馬勝ち上がり率は39%と高い水準です。
母父ハーツクライトの配合では16頭が出走し56%が勝ち上がりと非常に高い組み合わせとなっています。4頭が中央2勝以上をあげていますね。
母はフェアリーS3着のブラックタイプ馬、本馬初仔の牝馬になります。
初仔らしくサイズはやや現状小さめで、馬体重は極端に軽くないものの背は低めですし胸も浅めです。
これからの成長に期待ですね。
歩様を見るとやはりトモの筋肉が緩く見え、初仔らしい馬体だなという印象を受けます。
ただ、一定の推進力はありますし可動域も狭いわけではなく、全体的に極端に悪いというわけではないですね。
前後ともにもう少し筋肉量が出ていて、筋肉に締まりがあるといいなと思いますが、育成の中でここが変わってきたら価格を考えれば十分楽しめる1頭になるかも知れません。現状はやはり非力そうだなというイメージです。そこも踏まえると現状ダートというよりは芝っぽいかな?という印象を受けました。
前脚は母父ハーツクライが出ているのが外に向かうような形ですね、極端に軸を外れているわけではありませんが。
飛節安定感はまずまずですね。初仔らしい1頭なのでもう少しどんな成長をするか見守りたいところなのですがそれが叶わないクラブであるところが難しいところです。
55 クリッパークラスの24
メス 2/27 60,000 円 長谷川浩大 152.5 175.0 20.2 458
アドマイヤマーズ産駒牝馬の勝ち上がり率は27%と牡馬よりも低調ですが、牝馬の方が重賞馬出現率が高く一発HRへの期待は現状牝馬の方がありそうです。
母父グラスワンダー系との配合で出走した産駒はいません、本馬はSSが濃く、合計すると25%になりますのでインクロスが濃くその弊害が心配されます。
母は中央2勝馬、本馬は2番仔です。
サイズはしっかりしたものがあり、背が高いわけではありませんが胸の深さも一定ありますしいい感じです。
歩様を見るとダイワメジャーっぽいタイプなのかちょっとずんぐりむっくりして見えて見栄えは綺麗ではないですね。トモもこの毛色の割にゆるっとして見えます。
ただマーズ産駒はこういった少し綺麗でない形の馬でもガンガン走る種牡馬なので他の種牡馬産駒よりも割り引かなくてもいいのではないかと思います。
トモが高いからなのか、少し前後のバランスが悪いというか、ともの容量があるのはいいと思うのですが背中の連動性が悪いような気もしますが、その日のコンディションや歩かせ方でも変わってきますからね。
両前はやや内向気味に見えますがこのくらいの程度なら流してもいいのかなと思います。
飛節安定感は普通くらいですね。この種牡馬産駒は馬体で買う馬ではない気がするので、あとは好みだと思います。
56 アンティフォナの24
メス 1/23 70,000 円 斉藤崇史 155.5 173.0 19.3 454
左後にOCD手術歴ありです。
新種牡馬サリオス産駒です。新種牡馬に定評があるシルクHCかつクラブ輩出の新種牡馬産駒なので気になりますよね。
母産駒からはラウダシオンを筆頭に、4頭の中央複数勝利馬が出ており今回募集馬の中でも母実績はトップクラスです。ラウダシオン一発屋ではなく他にも中央4勝馬の活躍馬が出ており母の活力と打率の高さを物語っています。
手術歴はありますし、胸が若干浅いようなサイズ感ですがすでに450kgを超えるサイズになっており及第点の大きさだと思います。
歩様を見るとややトモが緩いような感じも受けますが、推進力があり踏み込みの深いですし背中も柔らかく使える馬で、活躍馬の片鱗を感じます。
特になめらかな推進力とバネのある感じがいいですね。
これがある馬はやはり後々活躍する馬が多いと感じていて、OCD手術歴はあるものの魅力がある歩きをするなと思いました。
前脚は外弧でややガチャガチャしていますが、軸を大きくずれるほど外にはみ出しているわけではないですし中に入ってきてるわけではないので少し割引くらいにしておけばいい気がします。
父父を考えたらこの足の動きをするのもまあ仕方ないですしね。
飛節はまずまず安定しています。
全体的にいい馬ですね、人気になりそうではありますがサリオス産駒のアタリはこの馬じゃないか?と思うほどです。★抽優を使わないと土俵に上がれないレベルの人気だと予想されますので出資はできないと思いますが注目馬リストに入れておきます。
57 ポーレンの24
牡 2/27 80,000 円 藤岡健一 151.5 170.0 19.5 448
リアルスティール産駒の牡馬勝ち上がり率は55%と非常に高い数値になっています。
重賞馬出現率も4.2%と非常に高い水準で、リアルスティール産駒を狙うなら牡馬を狙いたくなるスタッツですね。
母父Orpenとの配合では3頭が出走し1頭が勝ち上がりですがこれはサンプル不足感が否めませんね。
母は海外G3馬。母産駒からはフェアリーS3着馬を含む中央複数勝利馬が3頭出ており、母の活力は十分と言えるでしょう。
サイズは胸がやや浅いですが馬体重はしっかりありますね、この父の牡馬産駒だとダートも意識するのでもう一回り大きいと嬉しいところではありますが…芝もいけないことはないですからね。
歩様を見ると硬めの産駒が多いリアルスティール産駒にしてはなかなか踏み込みがしっかりしていていい雰囲気です。
背中も使えていますし、少し腰回りが細いのは気になりますがそこがどっしりしてきたら普通にめちゃくちゃいい馬になりそうですね。
すごく柔らかいというわけではありませんが、リアルスティール産駒自体ピッチで脚を叩きつけるタイプの馬が多いのでこのくらいでも柔軟性はある方のタイプだと僕は思います。
前脚は綺麗な方じゃないでしょうか、特に僕は気になりませんでした。
飛節安定感もまずまずいいですね。
総合的に考えて★いい馬だと思います。母は高齢にはなってきていますが、私は高齢出産でも馬がしっかりしていたらあまり気にしないタイプです。
中央複数勝利への期待感は十分ありますしうまくいけば大物になれるかも知れないと思います。リアルスティール産駒は晩成で成長力があるのでまずはしっかり勝ち上がって成長の時間を確保できるかどうかですかね…?
58 プロミストリープの24
牡 1/21 100,000 円 杉山晴紀 159.0 181.0 21.9 502
クリソベリル産駒は現状3頭が出走しており勝ち上がり馬はいません。
地方では11頭出走ですがまだ勝ち馬が出ておらず若干不穏な気もします。まだ判断するには早すぎますけどね。
母は中央2勝、半姉は中央3勝のプロミストジーンです。
父がまだ結果を出す前ではありますが、サイズはバッチリで背も高く胸もあり、すでに完成した尺に見えます。
重賞馬の上がいるわけでもないのですがこの価格に値付けされ杉山厩舎に預けられるというのは期待が大きいということなのでしょうか。
歩様を見るとやや背中が長く胴長なシルエットに見えますね。フレームが大きくサトダイ産駒っぽいというか、そんな形に見えます。
歩様はストライドの広さがありますが、ダート馬として考えるともう少し筋肉がバキバキ系でカチッとしている馬の方がぼくはすきなので、若干芝っぽい柔らかさを含んでいるところが逆に中途半端にならないかな?という気はしました。
こういったゆるっとしたタイプの方がピンパーな印象があり、バチっとした馬の方がハズレは少ないような気もします。これは感覚的な部分も大きいですし主観的な話で言語化が難しいんですけどね。
後脚の伸びなどいいポイントもあるとは思うのでうまくはまれば一発ありそうな気もします。
前脚はやや蹄外向ですがこのくらいは気にしなくていいと思います。飛節安定感はぼちぼちですかね。
59 クインズムーンの24
メス 1/13 56,000 円 西村真幸 156.0 176.5 20.0 457
喉の手術歴ありです。この部位の手術歴がある時点で私は出資候補からは外しますね…。
クリソベリル産駒は現状3頭が出走しており勝ち上がり馬はいません。
地方では11頭出走ですがまだ勝ち馬が出ておらず若干不穏な気もします。まだ判断するには早すぎますけどね。
母は中央1勝で本馬が初仔です。
初仔ながらすでにサイズ感がしっかりしているところはプラスだと思います。
歩様を見ると、なかなか身のこなしはいいですね。トモの筋肉もしっかりしていますし胸もしっかりしていて、普通に勝ち上がれそうな馬体に見えます。手術歴がなければ…という感じです。
全身連動性がいいですし踏み込みも力強くスピード感のある歩様でいい歩きをしていると思います。
前脚はあまり綺麗ではないですね、若干内向きに脚がついているからでしょうか?後脚も右後がガバガバでちょっと縦から見た時は残念でした。飛節安定感もそんなによくないですね。
横からの動きは魅力的だったんですけどね。
60 グランデストラーダの24
牡 4/30 80,000 円 松下武士 156.0 169.5 20.0 406
リオンディーズ産駒牡馬の勝ち上がり率は35%と平凡です。
母父ハーツクライトの配合では35%が勝ち上がりとリオンディーズ産駒の中では高い水準です。
母は地方G3で3着馬。本馬は2番子です。
遅生まれなので仕方ないかも知れませんが、サイズはまだ小さく、胸も浅いですね。ただ背は大きいので、これから成長する余地はありそうです。
歩様を見ると可動域は悪くなさそうですが流石に遅生まれだけあってトモの容量が小さく見えますし、後ろが非力な感じがしますね。
前脚はやや間口広めに見えますが過度に気になるポイントはなく、飛節安定感は普通くらいだと思います。
成長待ちをしたい1頭でしょうかね。

現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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