
YGGオーナーズ追加募集馬のVoodoo Economics2023について記事にしていきます。
見解は全てジェイの私見であり、結果を保証するものではありません。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1ATCオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)リッチシャンパン(豪4勝)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)ハッピーゲート(大井2勝)出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)マックアルイーン(オープン)ベストミーエヴァー(スイートピーS3着)などです。
血統
父
父Practical Jokeは2025年種付け料75000米ドルの実績ある種牡馬で、父父イントゥミスチーフは北米の歴史に名を残すトップサイアーです。
これまでに父Practical Joke産駒は568頭が出走し、416頭が勝ち上がりと非常に高い勝ち上がり率を誇ります。またSW(ステークスウィナー)は48頭と出走産駒数から考えて大物への期待感もあり打率も長打力もある種牡馬だと評価できます。
また、牝馬のみに限定しても平均獲得賞金6.3万ドルと牡馬よりは劣るものの、勝ち上がり率は遜色なく、SWは牝馬の方が多いくらいで、本馬が牝馬であることも大きなマイナスではないと考えられます。
以下父の戦績や、主な活躍産駒とニックスと思われる配合をAIパワーでまとめていきます。
1. 現役時代の戦績
Practical Joke(2014年生、父 Into Mischief、母 Halo Humor)は、アメリカで活躍した競走馬で、主にダート競走で優れた成績を収めました。以下は主な戦績の概要です:
- 通算成績:12戦5勝(2着3回、3着1回)
- 主な勝利レース:
- 2016年 ホープフルS(G1)(サラトガ、ダート7ハロン、1着) – クビ差で勝利。
- 2016年 シャンペンS(G1)(ベルモントパーク、ダート8ハロン、1着) – ハナ差で勝利。
- 2016年 未勝利戦(サラトガ、ダート6ハロン、1着) – 5馬身差の圧勝。
- その他の主要な成績:
- 2016年 ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(G1)(サンタアニタ、ダート8.5ハロン、3着) – 勝馬 Classic Empire に7 3/4馬身差。
- 2017年 ファウンテンオブユースS(G2)(ガルフストリームパーク、ダート8.5ハロン、2着) – 勝馬 Gunnevera に5 3/4馬身差。
- 2017年 ブルーグラスS(G2)(キーンランド、ダート9ハロン、2着) – 勝馬 Irap に3/4馬身差。
- 2017年 ハスケル招待S(G1)(モンマスパーク、ダート9ハロン、2着) – 勝馬 Girvin にハナ差。
- 2017年 ブリーダーズカップ・ダートマイル(G1)(デルマー、ダート8ハロン、4着)。
特徴:2歳時にG1を2勝し、3歳時も安定した成績を残しましたが、ケンタッキーダービー出走は叶わず、クラシックディスタンス(10ハロン以上)での勝利はありませんでした。主にマイル~中距離(6~9ハロン)のダート戦で活躍しました。シャンペンS勝ち馬は実力馬が多く、種牡馬としても活躍する馬が多く出る印象のあるレースです。
2. 主な活躍産駒と活躍舞台
Practical Joke の産駒は主にアメリカのダート競走で活躍しており、特にマイル~中距離(6~9ハロン)で優れたスピードと早熟性を発揮しています。以下は主な活躍産駒とその活躍舞台です:
- Wit(牡)
- 主な勝利:2021年 サンフォードS(G3、ダート6ハロン)、2022年 ベイショアS(G3、ダート7ハロン)。
- 活躍舞台:アメリカのダート短距離~マイル戦。2歳時から早熟性を示し、G3レベルで活躍。
- Practical Move(牡)
- 主な勝利:2022年 ロスアラミトスフューチュリティ(G2、ダート8.5ハロン)、2023年 サンタアニタダービー(G1、ダート9ハロン)。
- 活躍舞台:アメリカのダート中距離戦。クラシック戦線で注目されたが、ケンタッキーダービー前に故障で引退。
- Vow(牝)
- 主な勝利:2023年 テンプテッドS(Listed、ダート8ハロン)。
- 活躍舞台:アメリカのダート中距離戦。牝馬限定戦で堅実な成績。
傾向:
- 産駒は父同様、ダート6~9ハロンで最も活躍。早熟傾向が強く、2歳~3歳時に重賞で結果を出すケースが多い。
- 日本国内ではデュガ、ダブルジョーク、クロデメニルが活躍
3. ニックスと思われる配合
ニックス(相性の良い配合) については、具体的なデータが限られているため、血統傾向と産駒の活躍から推測します。Practical Joke の父 Into Mischief は Storm Cat 系 のスピードとパワーを伝える種牡馬で、母系に Mr. Prospector 系 や Northern Dancer 系 を組み合わせることで成功例が多いです。以下はニックスと思われる配合の候補です:
- Mr. Prospector 系牝馬との配合:
- 理由:Into Mischief 産駒全般で、Mr. Prospector 系(特に Fappiano や Unbridled のライン)との相性が良い。Practical Joke の産駒 Practical Move の母父は **Afleet Alex **(Mr. Prospector 系)で、ダート中距離での成功例。
- 例:母父 Unbridled’s Song、Smart Strike、Mineshaft など。
- A.P. Indy 系牝馬との配合:
- 理由:A.P. Indy 系はダートでのスタミナとパワーを補強し、Practical Joke のスピードとバランス。Wit の母父は Tapit(A.P. Indy 系)で、短距離~マイルでの成功例。
- 例:母父 Tapit、Pulpit、Bernardini など。
- Northern Dancer 系(Storm Cat 系以外)との配合:
- 理由:Northern Dancer 系の柔軟性と Practical Joke のスピードがマッチ。Sadler’s Wells 系 や Danzig 系 の牝馬との配合で、芝適性や距離延長の可能性も。
- 例:母父 Galileo、Medaglia d’Oro(Sadler’s Wells 系)。
- クロスを活用した配合:
- Northern Dancer 5×4 や Mr. Prospector 4×4 のクロスが、産駒のスピードとパワーを強化する可能性が高い。
- Practical Joke 自身の血統に Halo 4S×4D(母父 Distorted Humor 経由)があり、Halo 系のクロスも有効。
注意:日本での産駒は地方競馬中心のため、ダート向きの牝馬(例:母父 キングカメハメハ や ゴールドアリュール)との配合も地方競馬での活躍を期待できる。
4. 総括
- 戦績:2歳時にG1を2勝(ホープフルS、シャンペンS)を含む5勝。ダート6~9ハロンで活躍。
- 種付け料:2025年時点で10万ドル
- 活躍産駒:Wit(ダート短距離)、Practical Move(ダート中距離)、クロデメニル(日本地方ダート)が代表格。
- 活躍舞台:主にアメリカのダート6~9ハロン、日本では地方競馬のダート戦。
- ニックス配合:Mr. Prospector 系、A.P. Indy 系、Northern Dancer 系 の牝馬との配合が有望。特に Tapit や Unbridled’s Song の母父が成功例。
母
母ヴォードーエコノミクス(Voodoo Economics)は未出走馬。海外ではこのような未出走馬が繁殖入りするケースは日本よりも多い印象があります。
2代母からはG12着馬のリインヴェストメントリスクが出ており、少し遡りますが4代母からのファミリーには複数のブラックタイプが出ているなど、ボトムラインの活力は超豪華とまでは言えないまでも、一定の評価ができそうです。
本馬は未出走母産駒の初仔ということで、馬体がしっかりしていて父のスタッツがいい割にお買い得な値段で購買できています。
トレーニングセール出身馬ですがタイムも悪くないですし、安くなったのはおそらく母の実績がないことによるものかと思います。海外産馬の牝馬なので条件戦で牝馬限定レースに出走できないなどの足枷はあるものの、コスパ的には価値上がれれば楽しませてくれそうな1頭になりそうですね。
この価格なら2勝Cまで上がれれば大成功と言えるでしょう、その期待値は十分あると思います。
馬体歩様
馬体サイズは北米馬らしく大きいですね、北米馬はフレームが大きく脚が長く、体高が高くてがっしりと大きい馬が多いと思いますが、本馬もその特徴を持っているなと感じます。
ボリュームのあるトモも魅力的で、公式歩様動画を見ると2歳のこの時期にしては少し緩さが目立つかな?と言う気もするのですが、輸送直後で筋肉量が減っている部分もあるでしょうし、これから鍛えていけば筋肉がつく容量はしっかり持っていて幅もある馬だと思うので、持っているポテンシャルは高いと思います。
現地の歩様動画を見ても、トモの緩さは感じるのでそこがどのくらいのスピード感で解消してくるか?と言う感じですが、今年の年末から来年の春先くらいまでには仕上がって1つまず、勝てるのではないか?と思うほどのスケール感は感じます。
トレーニングセールの時のギャロップを見ても、ピッチで掻き込むスピードが早く、北米馬にありがちな飛びが大きくて大箱のコースじゃないと…と言うタイプでもなく、ローカル小回りコースでもこなせそうな印象を受けます。
歩様の前後のスムーズさはありますし、推進力も感じますね。
ダート馬としては十分な可動域がありますし、しっかり後輪駆動で進んでいく感じがあります。まだ緩さがありますが、これが解消してきてあと半年くらい鍛えたら見違えるほど良くなりそうな気がしますね。
前脚も後脚も過度に気になるところはないと思います。骨太そうで、飛節も日本到着後の動画では結構しっかりして見えますこの値段の馬でこれだけの馬体を持っていたら十分ではないでしょうか?
外国産牝馬というデメリットはあるものの、この募集価格であれば十分楽しめる1頭なのではないかと思います。
面白い1頭だと思いますね、自分のクラブで募集されていたら外国産牝馬には基本手を出さない私も、これは手が伸びていたかもしれません。
告知
ジェイが馬の見方や競馬勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや 競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
これまで3度サロンメンバーの皆様とセリに参加しており、モアナとターボ、さらに大狩部牧場さんとコラボでサニーという素晴らしい3頭落札できました。
オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。
共有オーナーは1/40口から募集しており月の維持費は放牧中が月4000円程度。
入厩中が月1.2万円程度となっています。
サロンでは中條調教師やサララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。
さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。
オーストラリア 競馬をベースに学んでいきますが日本の 競馬にも活かせる部分はあると思います、ぜひお気軽にご参加ください。
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